自販機ビジネスは儲かるのか?

 日本は『自販機大国』と呼ばれています。日本全国に400万台以上の自動販売機があります。これは、コンビニの5万店舗と比べても桁違いの多さです。

 これだけ自動販売機が多いということは、さぞ儲かっているのだろうと思いますが、実際にはかなり厳しいビジネスです。しかし、他の経営と同じく、やり方次第では儲けることも出来ます。

 今回はそんな自販機ビジネスの基本から、儲かる方法までを丁寧に解説します。


自販機の平均売り上げ

 全国にある飲料系の自動販売機の平均売り上げは1日2,838円です。

 ただし、これは平均値を上げてしまう駅前の繁華街などの超優良な物件が含まれています。
 反対にド田舎の田んぼの側に赤字覚悟で設置するドМはそうそういないので平均値自体が体感より高くなってしまっていると思います。

 1日20本くらいが中央値となるのではないでしょうか。


2種類の事業形態

 自販機ビジネスには大きく分けて2通りのビジネスモデルがあります。
 全部業者に丸投げするフルオペレーションと、自分で補充などを行うセミオペレーションの2種類です。

 フルオペレーションの場合は、商品の補充や入れ替えなどを業者が行ってくれる代わりに1本売れるごとにマージンを取られます。
 セミオペレーションなら、マージンは発生しませんが、商品の仕入れから補充まで自分で行う必要があります。

フルオペレーションの利益

 フルオペレーションの場合は、1本あたり10〜20円くらいが利益として残ります。
 例えば1日20本、月に600本売れ、1本あたり10円の利益の場合月に6000円の収入になります。

 しかし、ここから電気代が引かれます。古いタイプだと月7000円、新しい節電式だと月3000円くらいです。

 つまり、1日20本ではよくてかろうじて黒字、悪いと赤字になりますね。
 1日20本売るのはなかなか大変そうなので、これで儲けるのは難しいかもしれません。

セミオペレーションの利益

 一方で自分で仕入れから補充、清掃までを行うセミオペレーションの場合はどうでしょう。こちらはマージンを取られない為、単純に『販売価格-仕入れ値=利益』となります。

 仕入れサイトやスーパー、ドラッグストアでは350ml缶を約50円で仕入れることが出来ます。それを100円で売る場合、100-50=50円が利益になります。先ほどと同様に1日20本で月30,000円の利益。ここから同じく電気代3000~7000円を引くと、手元に2万円ほどの利益が残ります。

 これなら自販機ビジネスで儲けることが出来そうです。


自販機の初期費用

本体代

 フルオペレーションの場合、自販機本体をリースすることが出来ますが、セミオペレーションの場合は、自販機本体を自分で購入する必要があります。
 自販機は新品だと100万円以上。中古でも20~30万円はします。

土地代

 そしてもう一つ、土地の問題もあります。自宅の軒先でやるなら土地代は0円ですが、そんな立地に恵まれている方がまれですので、土地を借りる事になります。
 土地を借りる場合の相場は1台あたり月1万円が相場のようです。


利益シミュレーション

 ちょっと数字がたくさん出てきてしまったので一度整理してみます。
セミオペレーション(自分で補充する)で土地を借りて行い700本仕入れて1日20本100円のジュースが売れた場合

本体代¥300,000

売り上げ600×100=¥60,000
ー仕入れ50×700=¥35,000
ー電気代¥3,000
ー土地代¥10,000
=¥12,000
 なんとか利益が残せそうな数字ですね。そして本体代は300,000円なので『300,000÷12,000=25ヶ月』。よって26ヶ月目から黒字化出来そうです。


設置場所

儲かる設置場所

 自販機の儲かる設置場所は、人通りの多い所です。
 人通りの多い通り沿いや、商店の前工場や事務所の内部など、人が多い所に自販機を設置すると利益を上げやすいです。

 反対に利益が上げにくいのは、自動販売機の乱立地や住宅街です。

他の土地活用と併用する

 自販機の運用方法で一番多いのが、コインランドリーやコインパーキングなど、他の土地活用と併用するパターンです。
 コインランドリーの中に自動販売機があれば、『洗濯が終わるより5分早く着いてしまったからジュースを飲んで待っていよう。』とついで買いが発生します。 
 また、コインランドリー運営も、自販機があるという付加価値が生まれ、近隣のライバルと差別化を図ることが出来ます。


自販機で売れる商品

 自販機の売上本数を種類ごとに見ると、『缶コーヒー』が全体の50%を占めます。次いで『炭酸飲料』(20%)、『お茶』(20%)、『その他』10%と続きます。
 よって、ベテランの自販機オーナーは、必ずコーヒーの品揃えを一番重視しています。


自販機ビジネスのまとめ

 という訳で、今回は自販機ビジネスは儲かるのかについて徹底的に調べてみました。
 やはり立地によっては黒字化出来るものの、そう簡単にはいかないようですね。
 ビジネスモデルとしては不動産投資と似ているため、不動産投資の練習として小資本で出来る自販機ビジネスを行うというのも良いかもしれません。

その他の儲かるビジネスについては、『儲かるビジネス16選【コンビニ・自販機・移動販売車・トランクルームetc.】』で解説しています。