コインパーキング経営は儲かるのか?
30分200円などの看板を見た事がある方も多いと思います。
2007年に69万台分だったコインパーキングは2015年には118万台分までに増加。
それから数年経った今ではさらに増加しているでしょう。
これだけ急激にコインパーキングが増えるということは、コインパーキング経営が儲かると考えている人が多いということです。
そこで、この記事ではコインパーキング経営にかかる初期投資や収入について解説します。
コインパーキング経営の収入額
コインパーキング経営の初期投資
初期投資で大部分を占めるのは、土地の整備、清算機、フラップ板の3つです。
初期費用例
・アスファルト整備80-100万円
・清算機100万
・フラップ板20万×台数
トータルで300万円前後が初期投資の平均値になりそうです。
もちろん、元々アスファルトの土地なら整備代はほぼ0ですし、機器を中古で揃えればもっと安く出来るでしょう。
どの投資にも当てはまる事ですが、初期投資を削減する事で利回りが上昇しますし、失敗しても傷は浅く済みます。
コインパーキングにかかる維持管理費
大規模な投資の割にかかる維持管理費は電気代の月2000-3000円程です。
人件費もかかりませんし、コインランドリー投資のように光熱水道費で10万かかるという事もありません。
さらにコインパーキングの片隅で自動販売機を設置することにより、電気代を相殺出来るくらいの収益が見込める事も多いため、多くのコインパーキングには自動販売機もセットで設置されています。
コインパーキング経営の収入額
コインパーキングの平均的な稼働率は50%と言われています。
また、1つのコインパーキングの平均車室数は12台です。
この平均的な稼働率50%車室数12台、400円/時間で経営した際の月収は約172万円です。
コインパーキング経営のメリット
メリット1:小資本で始められる
コインパーキング経営は、中古機器で揃えれば100万円くらいで始めるのも不可能ではありません。
不動産経営や飲食店経営では1,000万円以上の初期費用がかかることが普通なので、それらと比べればコインパーキング経営は圧倒的な小資本で経営を開始できるでしょう。
メリット2:収益化が早い
また、経営したその日から現金が手元に入ってくるので、コインパーキング経営は収益化がとても早いビジネスであると言えるでしょう。
メリット3:コロナ不況の影響がない
コロナウイルスの蔓延により、飲食業界やサービス業界が大ダメージを受けていますが、駐車場の需要はコロナウイルスの影響を受けません。
その他にも様々な社会情勢の影響を受けにくい業界なので、長期に渡り安定的に収益を得るのに向いているビジネスです。
メリット4:電気代高騰の影響がない
天然資源の少ない日本では、発電施設の燃料を海外からの輸入に頼っています。
海外情勢の不安定化や円安が起こると輸入費の高騰がそのまま私たちの電気代の高騰に繋がります。
飲食店やコンビニなど高額な電気代がかかるビジネスでは、電気代の価格高騰だけでも赤字になったり最悪の場合倒産することもあります。
その点、コインパーキング経営の電気代は月々数千円なので、電気代の影響をほとんど受けません。
メリット5:変形地でも経営ができる
小さな土地やパズルのピースのような変わった形の土地でもコインパーキング経営は行なえます。
2,3台の駐車スペースが確保出来れば、多少停めにくい形の土地でも十分に利益を出せます。
アパートを建てるのには小さすぎる土地を持っているなら、コインパーキングを建てるのも選択肢に入るでしょう。
コインパーキング経営のデメリット
デメリット1:トラブルが多い
ただし、コインパーキング経営は他の投資に比べて手間がかかる事が多いです。
毎日ゴミ掃除をしないとすぐに汚くなってしまいますし、駐車場内での事故等の対応、料金が払えない人の対応と色々と手間がかかってしまいます。
デメリット2:価格競争が起こりやすい
さらにサービスの性質上差別化が図れない為、価格競争に陥りやすいです。
客からすればどこに止めようと差がないため、安いところに流れてしまいます。
また、参入障壁もアパート経営に比べれば低い為、ある日突然お隣さんがライバルになる事もあります。
コインパーキング経営をする場合はこまめに市場調査をしないといけませんね。
10分200円と1時間1200円は違う
10分200円と1時間1200円はどちらも同じ価格になりますが、コインパーキングというのは運転手が走りながら探している為、一瞬で価格判断をしなければなりません。
どちらも価格は実質同じではありますが、見る側としては違った印象を受けます。
このような工夫をして、値下げをせずにライバルと戦っていくことになるでしょう。
デメリット3:収益性が低い
アパート経営なら2階建てや3階建ても普通なので、土地の広さに対する収益性が高くなります。
一方のコインパーキングを2階建てにすることは難しいので、土地の広さに対する収益額には限界があります。
狭い土地で高い収益額を目指す人には、コインパーキング経営は不向きでしょう。
デメリット4:税制上の優遇がない
不動産経営がお金持ちに人気なのは、税制上の優遇があり節税対策になるからです。
しかし、コインパーキング経営にはこのような税制上の優遇制度がないので、ほとんど節税効果がありません。
本業や副業の収入が既に平均年収よりかなり高額な人は、不動産投資をした方が可処分所得が増えるでしょう。
胃を痛めるくらいならFC加盟もあり
個人的には利益が減るFC加盟はあまりおすすめしませんが、コインパーキング投資についてはFC加盟もありかなと思っています。
一括借上げなら、売り上げに関わらず月に10万などと定額が入ってきますし、コールセンターや価格設定もあちらがやってくれるため、ほったらかし経営が出来ます。
ただし、賃料を急に下げるような提案をされる可能性もあり、そのような時にどのように対応するか考えておかないといけませんね。
月極駐車場とコインパーキングのどちらが儲かる?
同じ敷地面積なら、コインパーキングの方が儲かりやすいです。
主要都市の駅チカ物件を例にすると、月極駐車場の賃料は、おおよそ4万円/月ほどです。
これがコインパーキングで1日に4台3時間ずつ利用されたとすると、おおよそ30万円/月の売り上げになります。
それなりに需要のある土地なら、コインパーキングの方が圧倒的に儲かりやすいです。
まとめ:コインパーキング経営は儲かる
他のビジネス同様にビジネスは成功することも失敗することもありますが、駅前や商店街などコインパーキングの需要のある土地を持っているなら、コインパーキング経営は儲かりやすいビジネスであると言えるでしょう。
また、FCに加盟しなければ委託料を取られることもないので、ある程度の土地の広さがあれば、本業として生活していくことも可能です。
もし、現在土地を持っていたり、土地は無くても手持ちの資金が余っている人は、コインパーキング経営は選択肢に入れるべきでしょう。
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