お金持ちに共通する16の習慣


 世の中には借金やローンで首が回らない人もいれば、使い切れないほどの資産を持っている人もいます。

 彼らは生まれながらに差があったのではなく、日々のちょっとした習慣の差が大きな違いを生んでいるのです。


 お金持ちに共通する習慣を学び、真似することで、私達もお金持ちになれる可能性が高まります。


 今回はお金持ちに共通する16の習慣を見ていきましょう。


習慣1:お金を浪費に使わず投資に使う

 お金持ちは浪費と投資を区別して投資にお金を使います。

 例えば、長者番付で常に名前を見かける『オハマの賢人』ウォーレン・バフェット氏は現在1000億ドル(11兆円)もの資産を持っていますが、50年以上前に約300万円で買った家に今でも住んでおり、ハンバーガーとコーラを好んでいることは有名です。

 フェイスブックの会長マーク・ザッカーバーグ氏もいつもTシャツやパーカー姿でメディアの前に現れますし、それを恥じていません。乗っている車もワーゲンのハッチバックです。


 お金持ちは値段の高い物に価値を見出すのではなく、自分の好きな物に価値があると考えています。

 貧乏人は資産だと思ってマイホームを買い、同僚に自慢するために高級車をローンで買います。


習慣2:専門分野を極める

 お金持ちは1つのものを極める傾向にあります。


 例えば野球を極めたイチロー氏は年俸だけでも200億円稼いでいます。その他にもCM出演料などもあるので、それ以上のお金を野球を極めたことで稼ぎ出しました。

 マイクロソフトのビルゲイツ元会長も学生時代からコンピュータに興味を持ち、Windowsという世界中誰もが知っている製品を開発することが出来ました。


 このようにお金持ちは1つの分野を専門的に学び、その知識や経験をお金に変えることに長けています。


習慣3:好きなことを仕事にしている

 ゲームや漫画のキャラクターや、プロ野球選手の名前など、覚えようと努力した訳でもないのに勝手に覚えてしまっている事はないでしょうか。

 反対に歴史の授業で必死になって覚えた人物や用語はまったく思い出すことも出来ません。


 このように、人間は興味のあるものには自分の能力を100%発揮します。

 しかし、興味の無いものには実力を出し切れません。

 好きな事を仕事にしている人はイヤイヤ働いている人に比べて成果が出やすいです。


習慣4:時間の価値を大切にする

 お金持ちがこぞってプライベートジェットを買うのは数十億円払ってでも空港で並ぶ時間を節約したいからです。

 流石に我々がプライベートジェットを購入するのは不可能ですが、身近なところではドラム式洗濯機食洗機も、時間を節約することが出来るのでお金持ちは必ず持っています。

 そして作り出した時間を家族と過ごしたり、新たな人脈を作ってビジネスに繋げたりするのもお金持ちの特徴です。




習慣5:健康を大切にする

 時間と同じくお金で買えないものが健康です。

 お金持ちは生活リズムを崩さず、適度な運動をしていることが多いです。

 投資は時間と共に資産を雪だるま式に増やしてくれます。

 90歳のバフェット氏も50代から今の資産の99%を稼いでいます。




習慣6:経済情報に対して敏感

 お金持ちはゴシップ誌には興味がないものの、経済情報に対しては敏感です。

 また、それらの最新の情報を得るだけではなく、そこから将来どうなるのかを予測して、成長分野に事業や投資を全力で行います。


習慣7:ポジティブで行動力がある

 お金持ちはポジティブで行動力があります。


 ビルゲイツ氏は学生時代に、世界で最初に発売された個人向けPC『アルテア8800』が開発段階であることを知り、そのシステムの一部を作ってみたいと考えました。

 そして、すぐに開発メーカーの『MITS社』に、『システムを現在開発中で、間もなく完成しますが、お見せしましょうか。』とまったく準備もしていない状態で電話をかけて約束を取り付け、実際にその2ヵ月後に納品するという荒業を行いました。


 お金持ちは『それは出来ない・・・』と考えるのではなく、『どうやったら出来るだろうか』と前向きに課題に向き合います。


習慣8:友人関係は狭く深い

 お金持ちの友人関係は深く狭いです。

 名刺の量で見栄を張るのではなく、自分が本当に付き合いたい人と深い付き合いをします。

 また、仕事終わりに居酒屋でダラダラお付き合いをするようなことはせず、会食の合間に新しいビジネスの話をしたり、お互いの情報交換をしたりと、生産性のある時間を過ごします。


習慣9:自己投資を惜しまない

 お金持ちは自己投資が一番効率の良い投資先であることを知っています。


 また、ただ本を読むだけ、資格を取るだけにせず、しっかりと仕事やお金に繋げます。

 勉強しただけにならずにその先の行動までするのがお金持ちの特徴です。


習慣10:余計な物を持たない

 お金持ちは価値があると思うものにはお金を惜しまず手に入れますが、不要なものは決して買いません。

 自分に自信があるので、高級車や高級腕時計を身に付けて自己顕示欲を満たす必要がなく、その分お金を産み出す『資産』を購入し更にお金持ちになります。




習慣11:服装が決まっている

 毎朝一番脳が活性化している時に服装を決めることに脳のリソースを割くのは非効率的です。

 お金持ちは、いくつかのファッションをローテーションで着たり、中には毎日同じ服装にすることで、コーディネートを決めることに体力を消費しません。


習慣12:宝くじを買わない

 日本以外にも世界各国に宝くじは存在していますが、どれも還元率は50%程度です。

 つまり、宝くじを買うごとに資産を半分に減らしていきます。

 お金持ちは数字に強く、いかに宝くじが割に合わないギャンブルであるかを知っています。


習慣13:長期的なビジョンに沿って行動する

 ビジネスや人生は、行動して即成果が出ることの方が少ないです。

 また、大きなことに挑戦するほどその傾向が強いです。

 お金持ちは目の前の小銭に囚われず、凡人が見えないような遠くの大金を稼ぎ出すことに長けています。


習慣14:掃除を率先して行う

 お金持ちは人が嫌がる掃除を率先して行います。

 これを真似て会社のトイレ掃除を率先して行う中小企業の社長も大勢います。


 お金持ちがお金持ちになる要因の一つに『人と違うことを行う』ことがあげられます。

 人と同じことをしているだけでは、平均的な成果しか上げられません。

 人の嫌がる掃除を率先して行う人がお金持ちになりやすいのは、当然のことです。


習慣15:読書習慣がある

 もっとも効果の高い自己投資は、知識への投資です。

 日本の成人の中で、まったく読書習慣がない人はおよそ50%と半数にもなり、月にたった7冊読むだけで上位4%のエリートになります。

 上位4%を学生の頃によく目にした偏差値で表すと、おおよそ偏差値67です。


 収入と読書量に相関関係があることは、多くの調査から明らかになっています。

 もちろんお金持ちは忙しい合間を縫ってでも読書をしています。


習慣16:早朝から活動する

 お金持ちの多くは、まだ外が暗く皆が寝ている時から活動を始めます。

 早朝なら他人に話しかけられたり、電話やメールが来ることも無いので、自分の世界に集中出来ます。

 また、一日の動きも他人より一手先に行動するので、他者との差が出ます。


お金持ちが行わない4つの習慣


習慣1:お金は汚いものだと考えている

 お金を"汚い"だとか"悪"と捉えている人も多いですが、お金に対してネガティブな印象を持っている人がお金持ちになることはまずありません。


習慣2:コンビニ通いをする

 お金持ちは、コンビニ通いのような無駄な浪費を嫌います。

 どれだけお金を持っていたとしても適正な価格で本当に必要なものにお金を使います。




習慣3:意味もなくテレビやネットを見る

 現代人がもっとも浪費している時間は、テレビやネットをなんとなく見ている時間です。

 夜寝る前にスマホを触っていたら2時間経っていたという経験をしたことは誰にでもあるはずです。

 貧乏な人もお金持ちも1日は同じ24時間なのにお金持ちが成果を上げられるのは、このような無駄な時間が少ないからです。


習慣4:ネットショップで不要なものを買う

 お金持ちは意外にも倹約家な人が多いです。

 なぜなら、手元の1万円が10年後に10万円になることを知っているからです。


 逆に平均的な収入の人たちは、物を持っていることが幸福であると考えています。


お金持ちのお金に対する考え方


 お金持ちは、お金のことを常に考えていて、そのことを卑しいことや汚いこととは考えません。

 貧乏な人の方が、お金を神格化しており、お金のことを考えるのは悪いことと考えています。


 また、お金持ちはお金を投資のための道具だと考えますが、貧乏な人はお金を消費のための道具だと考えます。


お金持ちが大切にしていること


 お金持ちは、お金のことを常に考えていますが、お金が第一ではありません。

 お金よりも時間や友人関係をより大切に考えています。

 それはお金持ちが漏れなく自家用ジェットを持っていたり、親友や盟友と呼べる友人を持っていることからも分かります。


世界のお金持ち

 2022年の世界長者番付は、このようになっています。(※1ドル130円で計算)


2022年世界長者番付
1位:ベルナール・アルノー/27兆4300億円(フランス/LVMH)
2位:イーロン・マスク/23兆4000億円(米国/テスラ、スペースX)
3位:ジェフ・ベゾス/14兆8200億円(米国/アマゾン・ドット・コム)
4位:ラリー・エリソン/13兆9100億円(米国/オラクル)
5位:ウォーレン・バフェット/13兆7800億円(米国/バークシャー・ハサウェイ)
6位:ビル・ゲイツ/13兆5200億円(米国/マイクロソフト)
7位:マイケル・ブルームバーグ/12兆2850億円(米国/ブルームバーグ)
8位:カルロス・スリム・ヘル一家/12兆900億円(メキシコ/通信事業)
9位:ムケシュ・アンバニ/10兆8420億円(インド/多角事業)
10位:スティーブ・バルマー/10兆4650億円(米国/マイクロソフト)


 今回始めて世界トップとなったベルナール・アルノー氏は、LVMHなどのCEOを務めています。

 LVMH社は、ルイ・ヴィトンやディオールなど高級ファッションブランドを手掛ける会社で、アルノー氏は、"ファッション界の帝王"の異名を持っています。


女性のお金持ち

 女性の長者番付は、そのうちの7割が家族などからの相続でお金持ちになっており、自分で資産を築いた女性はわずか3割という特徴があります。


女性の長者番付
1位: フランソワーズ・ベタンクールメイヤーズ/10兆4650億円(フランス/ロレアル)
2位: ジュリア・コークと家族/7兆6700億円(米国/コーク・インダストリーズ)
3位 :アリス・ウォルトン/7兆3710億円(米国/ウォルマート)
4位 :ジャクリーン・マーズ/4兆9790億円(米国/キャンディ、ペットフード)
5位 :ミリアム・アデルソンと家族/4兆5500億円(米国/カジノ)
6位 :ラファエラ・アポンテディアモント/4兆560億円(イタリア/造船業)
7位 :ズザンネ・クラッテン/3兆5620億円(ドイツ/BMW、医薬品)
8位 :ジーナ・ラインハート/3兆5100億円(オーストラリア/鉱業)
9位 :マッケンジー・スコット/3兆1720億円(米国/アマゾン)
10位 :アイリス・フォントボナと家族/3兆30億円(チリ/鉱業)


まとめ:お金持ちの習慣を真似しよう


 以上がお金持ちに共通する10個の習慣です。

 お金持ちになる人は、偶然お金持ちになるのではなく、良い習慣を続けてきた結果、ビジネスで成功しお金持ちになっています。

 彼らほどの大金を稼ぐことは難しいかもしれませんが、私達も真似できることは真似をして、一流の人達を身近に感じたいですね。