節約のコツ10選


 節約と聞くと電気をこまめに切ったり、安いスーパーをはしごするイメージがあると思います。しかし、その効果は月に数百円よくて千円程度でしょう。

 多くの時間や労力をかけて100円、1000円と節約していては、時給換算にするとどれくらいの効果があるでしょう。


 実は、節約のコツは支出の中で大きなウエイトを占める固定費を見直すことです。

 今回は誰にでも明日から出来る節約のコツを10個お伝えします。


節約のコツ1:住宅・車のローン

 人生における最大の支出は住宅です。

 不動産業界の調べでは、マイホームにかける予算は平均して4000万円だそうです。

 4000万円全額を35年ローンで組むと、約1000万円の金利が発生します。住宅ローン控除で300万円ほど税金が安くなりますが、差し引いても700万円が金利を払うためだけに消えてしまいます。


 車については金利がさらに高いので、300万円の新車を生涯で4回買い換えるとした場合、金利だけで150万円の支出になります。(年利5%計算)

 このように、人生において金利だけで1000万円近い金額を支払っていることになるのです。


 下記の対策を行うことでこの1000万円のローンを減らすことは出来ます。

・事前にまとまった資金を用意しておく
・さらに安いローンがないか調べる
・中古住宅や中古車で対応出来ないか考える
・賃貸住宅に住む


 毎月5万円ずつ貯金して17年目にやっと到達するのが1000万円という金額です。

 また、年利5%で運用した場合、不労所得が年間50万円も得られるのが1000万円という金額です。

 住宅や車も人生を大きく左右するようなものですが、1000万円という金額も人生を変える力のある金額です。


節約のコツ2:保険料の見直し

 保険料は毎月勝手に引き落とされたり天引きされているため、あまり意識されることが少ないですが、生涯に支払う保険は1000万円以上と言われています。

 多くの方が入っている保険だけでも
生命保険 月32000円
社会保険 月12000円
自動車保険 月3000円
と、毎月かなりの額を保険の支払いに当てていることが分かります。

 その他にも火災保険学資保険ペット保険などたくさんの保険料を払っています。


 節約のポイントとしては、2点あります。

 一つ目は、掛け捨て保険を選ぶことです。

 一見すると貯蓄型保険なら保険と同時に貯蓄や投資も出来るように思えますが、手数料分だけ損をするため、貯蓄や投資は保険とは別の部分で行った方が効率的です。


 二つ目は、無駄な特約を付けないことです。

 日本では国民皆保険制度が充実しており、病気や怪我をしたとしても破産することはまずありえません。

 例えば入院するような大きな怪我を負ってしまったとしても、勤務時以外の怪我なら最大18ヶ月給料の67%が傷病手当として貰えますし、勤務時の怪我なら労災で最大18ヶ月給料の80%が保証されます。

 また、医療費が高額になってしまっても、高額療養費制度を使えば最大でも月約8万円までしか支払うことはありません。


 しかし、これらの制度は複雑で多くの日本人は理解せず、さまざまな保険を重複して受けてしまっているため、保険料が多くなってしまいます。

 まずは現在加入している保険をすべて洗い出して、本当に必要なものがどうかチェックすることが大切です。


節約のコツ3:通信回線

 2022年現在、ネット環境で多くの方の最適解になるのは、楽天モバイルです。

 『楽天アンリミット』なら、2980円(税抜き)でネットも通話も使い放題です。


 私自身、楽天モバイルを使って1年経ちますが、これだけでスマホ、パソコンを始めとしたネット環境をすべてカバー出来ています。

 また、よく言われる通信障害だとか繋がりにくいといった事は感じた事がなく、大都市圏から離れた田舎に住んでいますが、しっかりと通信エリアに入っています。

 毎月50GBほど使っていますが、私の場合は一年無料キャンペーンを利用していたので、この一年タダで数百GBのネット通信と通話環境を得ることが出来ました。


節約のコツ4:サブスクリプション

 最近よく聞かれるサブスクリプションとは少し前の言葉で月額課金システムの事です。

 有名な所で動画配信サービスの『アマゾンプライム』や『ネットフリックス』、書籍読み放題の『キンドル』。少し変わった所でファッションをコーディネートしてくれるサービスもあります。忘れがちですが、新聞もこの分類に含まれますね。


 このようなサービスは利用しており料金以上の価値を感じるなら加入しても良いと考えていますが、ほとんど使っていないサービスや過去に登録したまま忘れられているサービスの料金を払い続けている事も多いでしょう。

 中には『登録から30日間無料!!』のような表現で登録をしてしまい、解約を忘れたままになっているサービスもあると思います。


 こちらも一度クレジットカードの明細や銀行口座の引き落としを調べてみて不要なサブスクを契約していないか確認する必要があります。


節約のコツ5:『見栄』を買わない

 様々な買い物の中で一番幸福度が低く、無駄な買い物になりがちなのが『見栄』を買うことです。

 同僚や後輩に自慢したいから高級車を買ったり、高級時計を買うことは一時的な快楽を得られてもすぐにその快楽は無くなりさらに大きな買い物に目が向けられてしまいます。


 同じ高級車の買い物でも、本当に車が好きで週末にドライブする事が楽しみな場合と『見栄』で買った高級車を比べればどちらが良い買い物か分かると思います。

 また、最近ではSNSの利用が盛んになったことで、友人に見てもらう為だけに見栄えのする飲食物等を買うことも増えました。

 その他にもママ友同士での見栄の張り合いも自然に起きてしまうので要注意です。毎週のランチが少しずつランクアップしていき、キャッシングローンに手を出した例もあります。


 何か買い物をする場合は、自分の為の買い物なのか、『見栄』の為の買い物なのかを考えてみると良いでしょう。


節約のコツ6:『フラグシップモデル』を買わない

 フラグシップモデルとはそのメーカーの技術を結集した最上級のモデルのことです。

 メーカー各社は自社の技術力をアピールする為に、採算やコストパフォーマンスを無視した最上級のモデルを作り上げます。


 分かりやすいのがスマホの超高機能モデルです。

 間違いなく、スマホで一番コスパが良いのは 3万円から5万円ほどの中価格帯でしょう。

 動画も普通に視聴出来ますし、最近はカメラの画質も綺麗です。そして壊れたりもしません。

 それでも10万円以上するような最新のiphoneを買うのは、先のような『見栄』ではないでしょうか。


 それ以外にも家電も最新を求める必要はないでしょう。

 エアコンも冷蔵庫も毎年メーカーは最新機種を作らなくてはならず、『スマホで中身が見える冷蔵庫』や『なんか凄く体に良い空気を出すエアコン』など不要な機能が付いたモデルが溢れています。

 しかし、冷蔵庫の本質は食品を冷やすことですし、エアコンの本質は室内温度を快適にするものです。

 これらは、5年10年前のものと比べると省エネや静音性などで多少の差を感じることはあるでしょうが、1,2年程度の型落ちなら、差はほとんどないです。


 繰り返しになりますが、最新の最高級モデルは割高になっているため、新品でも型落ちのミドルスペックの物が最もコスパが高いです。


節約のコツ7:酒・たばこ

 お酒の平均消費額は月1200円程度、たばこについてはなんと月5000円程度です。

 さらに、どちらも健康を害するものなので、将来の医療費や入院している際の収入が無くなることを考えると、数字以上に節約の効果は高いです。

 また、たばこ休憩と言われるように、どちらも時間も浪費しています。

 たばこに関しては、1回4分、1日20本が平均と言われているので、移動時間なども含めると毎日100分以上は時間を浪費していることになります。


節約のコツ8:健康的な生活

 健康もとても大きな節約になります。資産家の多くは健康にも気を使っている事が知られており、収入と運動量が比例するという研究結果もたくさん出回っています。


医療費

 厚生労働省の調査によると日本人が生涯で利用する医療費は約2700万円だそうです。

 保険を利用したとしても、3割負担で810万円です。


年金

 年金については現段階で10年以上貰うと元が取れると言われています。

 現状、65歳から給付可能な為、最短でも75歳まで生きないと払い損をする事になります。

 反対に100歳まで生きる事が出来れば、単純計算で支払額の3.5倍もの年金を受け取ることが出来ます。


 また、お金の面ばかり挙げてしまいましたが、単純に同じ人生を歩むなら健康的な方が幸せなことは間違いありません。


節約のコツ9:クレジットカード

 クレジットカード選びのコツは3つあります。年会費と還元率と国際ブランドです。

年会費

 年会費については無料の物を選びましょう。ほとんどのクレジットカード会社は最低ランクの物は年会費無料で作れます。

 反対にゴールドカードのようなミドルクラス以上の物には年会費がかかります。世間体や見栄を考えてゴールドカードを持っている人もいると思いますが、今の時代安価に作れるゴールドカードも多いのでゴールドカードにまったく価値はありません。


還元率

 還元率については、0.5%の物と1.0%の物が多いです。

 例えば年間100万円分クレジットカードを利用した場合、0.5%の差は年間5000円の差になります。


国際ブランド

 あまり理解していない方も多いと思いますが、『楽天カード』や『三井住友カード』のようなカード名に記載されているのは発行元の企業の名前です。

 それとは別に『VISA』『MASTER CARD』『JCB』などのロゴがカードに入っていると思いますが、それが国際ブランド名です。


 企業や店舗はこの国際ブランドとの契約を行っているので、レジには『当店ではVISAとMASTER CARDが利用出来ます。』のように表記されています。

 『VISA』と『MASTER CARD』で世界の7割のシェアを誇り、国内でもこの2種類が主流になっているので、このどちらかを持っていれば、国内・海外問わず買い物に困る事はありません。


節約のコツ10:節約を投資へ

 最後に一番大切なことは、節約をして貯めた資金を投資へ回すことです。

 1万円の節約は1万円の価値しかありませんが、これを年率5%で運用出来れば30年後には4.3万円もの価値になります。

 小額からでもいいので、まずは参入しやすい投資信託への投資をおすすめします。

 楽天証券なら、簡単に投資信託を始めることが出来るのでおすすめです。


まとめ:節約は固定費から見直す


 ほぼすべての日本人が固定費の無駄使いをしていますが、実際に改善をしている人はほんの一握りです。

 よって、ここで紹介した節約のコツを実施するだけで、他の大多数の人達よりお金持ちに近付けます。


 節約して得られた貯金は、『米国株で夢の配当生活!!アメリカ株式が圧倒的におすすめな理由5選』で解説している方法で投資をすることで、雪だるま式に資産が増えていきます。

 ぜひ、10年後の自分のために、節約と投資を行ってください。