【書評】『お金の大学』両@リベ大学長 著

 YouTuber『両学長』の良書


 可愛らしいライオンのキャラクターと明るい声で、You Tubeにお金に関する動画をほぼ毎日投稿しているのが両学長です。

 登録者は、2022年4月現在で195万人と、お金に関する動画としては圧倒的な人気があります。

 両学長は『人生を豊かにする』『本当の自由を手に入れる』という言葉を掲げており、彼の動画を見て資産運用を始めた人がたくさんいます。



 いつもは、動画でお金に関する情報を教えてくれる両学長ですが、それら何百本分の情報を一冊の書籍にまとめたのが、こちらの『お金の大学』になります。

 動画の場合は、情報が右から左に流れてしまうので、内容が入りにくい時もありますが、書籍なら、自分が気になる部分をゆっくりと読むことが出来ます。

 また、動画の場合は、見たい情報を探すのに、たくさんの動画の中から探す必要がありますが、書籍なら目次を見ながら興味のあることを選んで勉強することが出来ます。







お金に関する『5つの力』


 両学長が大切にしている『5つの力』があります。

 貯める力・稼ぐ力・増やす力・守る力・使う力の5つです。

 例えば、医者や弁護士なら稼ぐ力が高いですが、それでも生活に困窮しているというニュースを見たことがあると思います。

 それは、稼ぐ力はあるけれど、その他の力が無いために、貧乏になっているからです。

 このように、どれか一つの力が高いだけでは、経済的自由にはなれず、バランスよく5つの力を高めていく必要があります。



『貯める力』ー支出を減らして貯蓄を増やすー

 貯める力は、節約に関する力です。

 特に通信費、光熱費、保険、家、車、税金について解説されています。

 貯める力は、他の力に比べて才能や労力が必要ないため、誰にでも真似が出来る再現性の一番高い力です。



『稼ぐ力』ー稼ぎを増やして蓄財ペースを上げるー

 稼ぐ力には、転職副業について解説されています。

 転職については、人生を大きく変えてしまうため、慎重に行う必要がありますが、副業については、失敗してもリスクは限定的なので、個人的には副業に力を入れるべきと考えます。

 貯める力については、誰にでも出来る分、節約出来る額に限界がありますが、稼ぐ力については、努力や才能次第で青天井なので、力を入れて取り組みたいところです。



『増やす力』ー貯蓄を投資へ回して資産運用ー

 稼ぐ力と似ていますが、増やす力とは資産運用の力です。


 株式投資と不動産投資について解説されています。

 FXやビットコインなどの高リスクの投資商品ではなく、株式や不動産という昔からある安全な金融商品を選んでいるところが重要です。

 さらに株式投資については、インデックス投資ドルコスト平均法を推奨しており、リスクに対する考え方は参考になります。



『守る力』ー形成した資産を守るー

 宝くじで億万長者になった人や、芸能界や経営者が後年になって悲惨な目に合っている姿をテレビで見たことがあるでしょう。

 守る力を育てずに、身の丈に合わないお金を持ってしまうと、将来その資産を失うことになります。

 ここでは、詐欺・ぼったくり、被災・盗難、浪費、インフレについて解説されています。

 派手さがない分、軽視されがちですが、資産が出来上がる前に育てておきたい力です。



『使う力』ー人生を豊かにすることに使うー

 お金だけあれば幸せかと言うと、そうではありません。

 人間関係や自由な時間など、人生を豊かにするために必要なものはたくさんあります。

 ここでは、寄付・プレゼント、豊かな浪費、自己投資、時間を買うの4つを解説しています。

 お金持ちがプライベートジェットを持っているのは、時間の節約と快適な移動をするためですし、寄付をするのは社会に貢献したいという気持ちのためです。



 もう少し身近なところでは、たばこに浪費する1000円と、本書のようなお金の勉強が出来る本を買うための1000円、どちらも同じ1000円ですが、人生を豊かにする使い方は間違いなく後者です。






フルカラーと見やすい図


 YouTuberである両学長の関連本ということで、普段本を読まない人達にも優しいフルカラーとたくさんの図や絵で飽きさせない紙面構成がされています。

 お金という重い内容ですが、絵本のようにどんどん読むことが出来、私自身一気に最後まで読んでしまいました。
 





初心者向け


 多くの人にお金の知識を教えるというコンセプト上、どうしても基礎知識が多く、すでにいくつかの書籍でお金について勉強している人や、両学長の動画をすべて見ているような人には目新しい情報がなく、少々退屈かもしれません。

 それでもすべてを理解して、実行済みである人はほとんどいないはずなので、一つずつ出来ていることと出来ていないことを確認しながら読んでいくと、抜けていた知識が見つかります。







考える力を養おう

 『お金の大学』という書籍の内容は、1通りです。

 しかし、読み手である読者の人生は、千差万別です。

 また、一部尖った内容もあり、すべての人が本書通りに行動することが正解とは限りません。


 あくまで本書を『そういう考え方もあるよ』という考えるきっかけを与えてくれているものと捉えて、自分がどれを実行し、どれを実行しないか考えることが必要です。

 すべて本書の通りに行動していては、それこそ『自由』ではなく『奴隷』になってしまいます。

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