ベーシックインカムの日本への導入はいつ?ベーシックインカムのメリット・デメリットや日本で導入が進まない理由について解説!!

 ベーシックインカムとは


 ベーシックインカムとは、国民全員が最低限生活できるだけの金額を継続的に受け取れる制度で、例えば日本でよく議論に上がる金額は毎月7万円です。


 日本を始め、世界各国で発展途上国や先進国を問わずベーシックインカム制度の導入について盛んに議論されています。






ベーシックインカムの日本への導入はいつ?

 日本でも連日議論されているベーシックインカムですが、結論から申し上げると、日本のベーシックインカムの導入はこの先10-20年単位では起こらないと考えています。






日本でベーシックインカムを導入出来ないシンプルな理由


 日本でベーシックインカムが導入出来ない理由は、単純に日本経済が衰退期に入っているからです。


 当たり前ですが、全国民に毎月一定額を支払うためには、それだけの財源を国が用意する必要があります。


 しかし、現在の日本経済はご存知の通り、世界がインフレしている中でも衰退を続けており、今後の人口減少や少子高齢化に合わせてさらに経済規模が縮小されていくことが予想されます。


 そして、さらに日本政府は世界的に見ても他に比肩する国がないくらいの多額の借金を抱えています。


 とても国民にお金を配っていられる状態ではありません。







ベーシックインカムのメリット


 日本で導入することの難しいベーシックインカムですが、導入することが出来ると様々なメリットがあります。




学生やクリエイターが本業に専念出来る

 日本の大学生の内7-8割の学生はアルバイトをしています。


 もちろんアルバイトをすることで得られる経験は、将来就職してから役立つことも多いですが、アルバイトが行う仕事は単純作業が多く、得られる経験値はあまり多くありません。


 それよりも学業に専念し、将来その知識を本業で発揮していく方が、本人が得られる給料も多くなりますし、その専門知識が新しい商品やサービスを開発していけば、日本全体がより豊かになります。




 また、漫画家やYouTuberのようなクリエイターは、成功すれば大金持ちになりますが、売れるまでの下積み期間は生活が出来ないレベルのお金しか得られません。


 そのため、多くのクリエイターは、アルバイトをしながら作品を作ったり、生活が出来なくなり転職をするケースが多いです。



 ベーシックインカムが導入されれば、彼ら学生やクリエイターが安心して本業に専念出来るので、将来的には日本の富を増やすことに繋がります。




職業の選択肢が広がる

 『本当は車が好きで整備士になりたいのに、将来結婚して子供を育てたいから、給料の良い仕事に就く。』こういった職業選択をしている人達も一定数います。


 ベーシックインカムが導入されて、収入の底上げがされれば、収入額で職業を選ぶ必要がなくなります。


 これにより今以上に適材適所が行われるので、日本の価値を上昇させることに繋がります。





申請しなくても救済される

 本来は生活保護やその他の支援を受ける権利がある人でも、その知識がなかったり特別な事情で申請出来ない人もごく少数ですがいます。


 ベーシックインカムなら、国民全員に一律でお金を配れるため、そういった弱者を救済することが出来ます。




コストの削減

 『低所得者』や『子育て世帯』など経済的弱者を選別して救済していくことは、とても大切なことですが、その選別や申請のための人件費など、コストは膨大にかかります。


 ベーシックインカムのように機械的に全員に給付する形なら、圧倒的に事務作業やコストを削減出来ます。




ベーシックインカムのデメリット


 メリットの多いベーシックインカムですが、デメリットもあります。


働かない人が増える

 ベーシックインカムが導入されて、7万円前後のお金を毎月貰える場合、田舎の超格安物件に住み、必要最低限の消費に抑えれば、理論的には働かなくても生活が出来ます。


 そのため、勤労意欲が削がれて働かない人が増える可能性があります。




財政破綻

 一番の問題は、日本政府の財政破綻が起こる可能性が高いことです。


 先にあげたように、将来的には適材適所が進み、日本全体が裕福になる可能性もありますが、それまでに数十年の時間が必要になります。


 例えば、30年間1億人に毎月7万円を配り続けた場合、2520兆円必要になります。その数十年の間に財政破綻になることは必至です。


 


ベーシックインカムを導入している国々


 ベーシックインカムの導入実験をした国やベーシックインカムに近い政策を行っている国は複数あります。



導入実験をした国

 ベーシックインカムの導入実験をした国は、ドイツ・イタリア・オランダ・スイス・フィンランド・カナダとヨーロッパを中心に行われています。


 しかし、どの国も数千人規模で数年単位でしか実験を行えず、多くが途中で中断という形で幕切れをしています。


 その効果としては、ストレスの軽減はあったものの、失業率などの数値に変化はないという結論になりました。




擬似的なベーシックインカムを行っている国

 正確にはベーシックインカムではありませんが、似たような政策を行っている国もあります。



カタール

 カタールでは、電気・ガス・水道代大学までの学費医療費が無料となっています。


 このような手厚い政策が出来る理由は、カタールが石油産油国だからです。


 石油輸出によるオイルマネーをこのような形で国民に還元しているのですね。



ナウル共和国

 ナウル共和国の失業率はおよそ90%です。


 ナウル共和国は、サンゴ礁の上に長い年月をかけて鳥の糞が積み重なって出来た島国でした。


 その鳥の糞はさらに長い年月をかけてリン鉱石という肥料などに使われる資源に変化していきます。


 そのリン鉱石を輸出することで、国民全員が働かなくても生活出来るようになり、1990年代には『地上の楽園』とも言われていました。


 しかし、当たり前ですが、地上に積もった鳥の糞は掘り尽くされ、残ったのは植物も育たない地表と働くことを知らない国民だけとなりました。


 現在は観光業などでほそぼそと生活を続けています。






ベーシックインカムのまとめ

 ベーシックインカムは、学生が学業に専念出来たり、クリエイターが夢を追い続けられるなど、メリットの多い制度です。


 しかし、世界中で行われている実証実験では、あまり良い結果が生まれておらず、貧困化が進む今の日本では、導入は絶望的です。


 過度にベーシックインカムに期待することなく、自分の生活を自分で防衛していく経済力を身に付けていく必要がありそうです。

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