中央アフリカ政府、ビットコインを法定通貨化を発表
2022年4月27日、中央アフリカ政府はビットコインの法定通貨化を発表しました。
ビットコインを法定通貨にするのは、2021年9月から行われているエルサルバドルに次いで2例目です。
中央アフリカがビットコインを法定通貨にした背景には、中央アフリカの国内事情があります。
世界で一番貧しい国
中央アフリカには、金やダイヤモンドが埋蔵されており、経済発展する余地がありますが、国内が紛争状態になっており、『世界で最も貧しい国』の一つと言われています。
中央アフリカの1人あたりの国民総所得は510ドルで、171カ国調査の世界ランキング中で最下位の171位となっています。
また、近隣6カ国と共同の『中央アフリカCFAフラン』という通貨を使っていました。
ビットコインを法定通貨にするデメリット
国内が紛争化しており、世界的に見ても流通量が限りなく少ない『CFAフラン』よりも、世界中に広まっているビットコインの方が利便性が高いかもしれません。
しかし、ビットコインを法定通貨にしてしまうと、自国で金利の設定が出来ず、経済をコントロールしにくくなります。
また、ビットコインは米ドルやユーロのような通貨と比べると値動きが激しく、この1年間で見ても、1ビットコイン300万円台から700万円台へと2倍近い値動きが起きています。
エルサルバドルの今
2021年9月にビットコインを法定通貨にしてから半年、エルサルバドルの経済はどうなっているのでしょうか。
結論を申し上げると、フィッチによる格付けが『B-』から『ccc』へと引き下げられましたが、それ以外は大きな混乱もなく、国内経済は回っているようです。
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