ミニマム生活とは
衣食住に関する所有物を最小限にするミニマム生活は、生活費の節約になるだけでなく、室内が綺麗に見えるメリットもあります。
この記事では、そんなミニマム生活の具体的な始め方や注意点を解説します。
最後まで見ると、ミニマム生活を始める具体的な手順が分かります。
ミニマム生活の始め方
上から順に行っていくことで、最終的にお洒落な生活空間が出来上がることでしょう。
step1:壁にものを掛けない
壁掛け時計、写真や絵、コルクボード、ハンガーラックなど、収納やお洒落のために壁にものを掛けている人も多いでしょう。
どのようなレイアウトでも、床付近に多くのものを置くことになるので、その分部屋上部の空間にはものを置かないようにしましょう。
そうすることで部屋が広く感じるようになります。
step2:床にものを置かない
机や椅子、タンスや扇風機など、家具家電を置くことは生活をしていく上で必要ですが、カバンや服、買い物袋などを床に置かないようにしましょう。
カバンは押入れへ、脱いだ服は洗濯機へと毎日使うものは置き場所をしっかりと決めておきましょう。
step3:一時もの置き場を作る
床にものを置かない方法として、一時もの置き場を作ることも有効です。
『step2』でカバンや服のような毎日使うものは片付けることが出来ますが、大きな買い物をしたり、仕事で使うものを持ち帰ったりと例外なものを部屋に上げることもあるでしょう。
そのような置き場所が決まっていないものを置くための『一時もの置き場』を作っておくと気が付いたら床がものだらけになっていることを防げます。
step4:使わないものは捨てる
一年着ていない服や、押入れに年中閉まってある家電など、使わないものはどんどん捨ててしまいましょう。
捨てることがもったいないと感じる方もいるでしょうが、使わないものを置くためだけのスペースに家賃を払っている方がもったいないです。
ネットの発達した現代では、ネットと郵送だけで完結する『不用品買い取り業者』もたくさんあります。
step5:週に一度部屋を片付ける習慣をつける
普段から部屋にものを置かないように過ごしていても、どうしてもサボってしまったり、捨て方の分からないものが増えたりするでしょう。
一週間に一回、それらを片付けたり捨てたりする日を設けましょう。
やり始めるまでが面倒くさいですが、綺麗になった部屋を見ると達成感と開放感を味わえますね。
step6:収納スペースにゆとりを持たせる
新しい服を買ったり、すぐに使わない日用品を買うこともあるでしょう。
部屋の収納にゆとりを持っておくと、ものが増えた時にも余裕を持って収納することが出来ます。
step7:まとめ買いをしない
冷凍食品や消耗品はまとめ買いすると安くなります。
しかし、消費するまでずっと収納スペースを圧迫することになるので、過度なまとめ買いはしない方が良いです。
step8:家族で協力する
最後に、ミニマム生活で一番難しいのが、同居人との意思疎通です。
自分が不要なものを持たないようにしていても、相手が物欲主義なら部屋はもので溢れるでしょう。
また、ミニマム生活をしたいからと、自分の意志を相手に押し付けるようでは、長続きしません。
家族全員とよく話し合って、意思を統一しておくことが出来れば、お互いにストレスのないミニマム生活が出来るでしょう。
ミニマム生活のために断捨離するもの
特に目に見えて効果の高い物を4つ紹介します。
断捨離1:洋服
断捨離をするものを探す際に、ほとんどの人に当てはまるのが洋服です。
目安として1年間1度も来ていない洋服は、無くても困らない洋服なので捨ててしまうのが良いです。
ただし、礼服などはたまにしか着ないけど必要なものなので、しっかりと保管して起きましょう。
断捨離2:食器
贈答品で貰ったりライフスタイルの変化で使わなくなったりと、意識していないと少しずつ溜まっていくのが食器です。
お客様用の物を除いて、1年間使っていない食器類は今後も使用することは無いので、捨ててしまいましょう。
断捨離3:本
なんとなく捨てにくい書籍ですが、もう一度読み直すことはほとんど無く、捨ててしまっても困らないことがほとんどです。
特に数年前に興味があった分野の書籍も、今では興味を失っていることもあるので、意外と捨てられる書籍は多く見つかります。
近年では電子書籍でも買えるので、ミニマム生活を目指すなら実物の本から電子書籍に移行した方が良いです。
断捨離4:食品
食品の中でも保存食や調味料は、自分でも把握していないような物がキッチンに仕舞われています。
『最近使ってないな』と感じる物や、賞味期限の切れているものは捨ててしまうと良いです。
ごちゃごちゃしやすいキッチンが綺麗になると、家全体が綺麗に見えるのでおすすめです。
ミニマム生活のコツ
コツ1:複数の用途に使えるアイテム
ベッドにもなるソファーや、複数のリモコンを一つにまとめる家電など、複数の用途を兼ね備えたアイテムは、室内のごちゃつきを無くしてくれます。
コツ2:同じテイストなら綺麗に見える
無印良品の家具カタログを見ると、物が多いのに綺麗でシンプルに見えるはずです。
同じテイストの物で室内を統一すると、物が多くてもごちゃごちゃしていないので、シンプルで綺麗に見えます。
コツ3:引っ越しを機に捨てる
引っ越しは、すべての物に一度触れることになるので、新居に必要かどうかのチェックをしていくと、本当に必要なものだけが残ります。
引っ越し前後の手間も減りますし、引っ越し代金も安くなる可能性があるので、かなりおすすめです。
コツ4:不要だと感じたら捨てる
少しでも不要かなと感じるものは、本当に不要なことが多いです。
仮に10回に1回本当は必要だった物を捨ててしまってもまた書い直せば良いので、過度に不安にならずにどんどん捨ててしまった方が良いでしょう。
コツ5:捨てられないならお金に買える
"捨てる"という行為にためらいがあるなら、リサイクルショップに売ってお金に変えましょう。
少額ですが収入になりますし、別の人に譲ったと思えば、捨てるよりも抵抗は無くなるはずです。
ミニマム生活のメリット
必要最低限のもので生活するライフスタイルを表す言葉ですが、テレビを始めとしたメディアでは極端なミニマリストが紹介されることが多く、その意味を誤解している人も多いでしょう。
適度なミニマリストになることで、お金や時間にゆとりが持てるだけでなく、生活の質(QOL)を向上させることにも繋がります。
メリット1:お金の無駄遣いが減る
必要最低限のもので生活をするミニマリストは余分な買い物をしません。
一度しか着ていない服や、見栄の為の高額な車など、生活していくために不要な『贅沢品』は誰でもいくつかは持っていることでしょう。
これらにお金を浪費しない分、ミニマリストは節約上手なことが多いです。
ただし、車が好きで高級な車を買ったり、生活の質を上げる新型の家電を揃えることは無駄な浪費ではないので、それらを削る必要はありません。
メリット2:時間のゆとりが持てる
ミニマリストになることで、時間の節約になります。
用もないのに雑貨屋によってしまう時間や、部屋にものが溢れていて必要なものが見つからない時間、清掃の手間など、一つ一つの時間は小さいですが、積もり積もると大きな時間の節約になるでしょう。
メリット3:部屋の掃除が楽
先に述べたように、部屋にものが少ないので、掃除に掛かる時間は少なくなります。
また、手間が掛からないので、気軽に掃除をすることが出来る分、部屋を清潔なまま保つことが出来るでしょう。
メリット4:住環境が良くなる
ものが無い分、ホコリの溜まる量が少なくなったり、空気の循環がよくなるので、部屋が汚れにくくなります。
また、視覚的にごちゃごちゃしていると脳に負荷がかかり、落ち着かない部屋になってしまいます。
メリット5:お洒落に見える
雑誌に乗っているオシャレな部屋は、そのコンセプトにあった雑貨こそ多いものの、洗練された印象を受けると思います。
元々コンセプトを決めて色や形を選んだ家具を揃えている場合や無印良品だけで家具を揃えるようなことをすれば、ものが多くても統一感がありお洒落に見えますが、無計画に好きなものを揃えた空間がお洒落に見えることはありません。
その点、必要最低限のものだけを部屋におくことで、不揃いなごちゃごちゃ感を払拭することが出来ます。
メリット6:集中力が上がる
人の脳は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%の割合で情報を得ています。
部屋が汚れていると、全体の80%以上の刺激を与える視覚から余分な情報を受け続けてしまうので、仕事や勉強の効率が下がります。
メリット7:リラックス出来る
同じく、寝室や書斎に余分なものを置かない場合、視覚情報が減少するので、リラックス効果が高まります。
ミニマム生活でもこだわりの物にはお金をかけるべき
しかし一方で、ものにお金を掛けなくなると生活が貧相になり、むしろ生活の質を下げる可能性もあります。
すべてのものを過度に断捨離するのではなく、節約したお金の一部を本当に自分が欲しいものに使うことも大切です。
高級品は使い心地もよく、長持ちもするため、むしろ節約になるかもしれません。
まとめ:ミニマム生活で心地よい毎日を
ミニマム生活をすることで、室内が綺麗になりストレスが軽減されます。
それだけではなく、掃除の手間や物を探す手間も減るため、時間的な余裕も生まれるでしょう。
物を捨てるのは抵抗があると思いますが、捨てることで新たに快適な生活を得られるので、まずは気軽に捨てられる物から始めて見ることをおすすめします。