トルコリラが上昇トレンドに転換するのはいつ?


 トルコは高インフレを克服出来ず、為替相場でも2014年からの下落トレンドを払拭出来ていません。

 高金利として人気のトルコリラが上昇トレンドに転換すれば、有力な投資先になることは間違いありませんが、その展望はまったく見えません。


 この記事では、なぜトルコリラが下落を続けているのかを分析し、今後トルコリラが上昇トレンドに転換するのはいつなのかを解説します。



トルコリラはなぜ下落しているのか

 トルコリラが下落を続けている最大の要因は、高インフレ時の低金利政策によるものです。

 本来、今のトルコのような高インフレになっている国は、高金利によりインフレ抑制をする必要があるとされていますが、エルドアン大統領はまったく逆の考えを持っており、低金利政策を続けています。

 今更高金利政策を行ってしまうと、今までの自分の政策を否定することになるので、少なくとも現大統領の交代が行われるまでは、低金利政策を維持し、トルコリラは下落を続けるでしょう。



大統領の交代時期

 それでは、エルドアン大統領が退任するのはいつなのでしょうか。大統領が退任するタイミングは2つあると考えています。


大統領の交代時期1:大統領選挙

 エルドアン大統領の任期は2023年6月までに行われる大統領・議会の同時選挙までです。
 
 しかし2022年6月、その大統領選挙にエルドアン大統領は出馬を表明したため、もしその選挙で与党が勝利すると、エルドアン大統領の任期が4年延長されます。


 よって、選挙で与党『公正発展党(AKP)』が敗北すれば2023年の6月頃まで、勝利すると2027年頃までエルドアン大統領体制が続きます。


大統領の交代時期2:クーデター

 もう一つの可能性として、クーデターによる大統領交代の可能性もあります。

 今のトルコ共和国は、1923年に建国された若い国で、100年間に12人の大統領が権勢を振るってきましたが、そのうち2人がクーデターにより政権崩壊しています。


 そしてエルドアン政権下でも2016年に大規模なクーデター未遂が起きており、一説によると4万5千人以上が粛清の対象になりました。


 おそらく、エルドアン政権に不満を持っている人たちは、2023年の選挙の様子を静観し、もし納得のいかない結果になった時には、何かしらのアクションを起こすかもしれません。


大統領の交代時期3:体調不良

 一国のトップとしてはまだ若い方ですが、エルドアン大統領も60代後半になり、いつ大きな病気になるか分かりません。

 2021年に行われたG20では、写真撮影を終えて移動をする際に足元がふらついている映像が出回り体調不良説が広まっています。


 もし、次の選挙にも勝利し、2027年まで任期をまっとうすると、73歳になっています。大統領はその権限の大きさから激務となることが多いので、体力的に仕事が難しくなるかもしれません。



まとめ:トルコリラ上昇は長期的に待とう!

 今のトルコリラの下落の一番の要因は、エルドアン大統領の低金利政策です。よって、現大統領が退任となれば、上昇トレンドに転換する可能性があると考えています。


 大統領が交代してもトルコリラが上昇トレンドに転じないこともあるでしょうが、少なくともエルドアン大統領体制下でトルコリラが上昇トレンドに転じることはまずないでしょう。


 その他のスワップポイント投資に関する記事を『スワップポイント投資のコツ11選』にまとめています。ぜひ他の記事もご覧ください。