推奨温度20度の正体


 『エアコンの設定温度を20度にしよう』という話を聞いたことはあるでしょうか。

 これは、環境省が推奨する暖房の設定温度で、『環境面でも健康面でも程よい設定温度が20度である』というものです。

 たしかに、暖房の温度を高くし過ぎると、電気代も余分にかかり、廊下や屋外に出た時に急激な温度変化で体に負荷がかかります。



 それでも多くの方は20度という設定温度では寒いと感じるのではないでしょうか。

 実際に、一般家庭の暖房の設定温度は平均23度と言われています。



 これは、正しい対策を行っていないことが原因です。

 実は、正しい対策を行えば、設定温度20度でも快適に過ごすことができます。



 そこで、この記事では設定温度20度では寒く感じる原因と、快適に過ごすコツについて紹介します。

 電気代の節約にもなるので、ぜひ最後までご覧ください。



どれくらいの節約効果があるか

 暖房にかかる電気代は、一人暮らしで4,000円。4人家族で10,000円が目安です。

 もちろん、住んでいる地方や生活環境により大きく変わりますが、冬の電気代がこれくらい高くなっている人が多いのではないでしょうか。

 そして、設定温度を1度下げると10%の電気代節約効果があるとされています。



 例えば一人暮らしの人が設定温度23度で毎月4,000円の電気代がかかっているなら、設定温度を下げることで下記のように電気代が安くなります。

設定温度23度・・・4,000円
設定温度22度・・・3,600円
設定温度21度・・・3,240円
設定温度20度・・・2,916円



 4人家族の場合は、さらに効果が大きいです。

設定温度23度・・・10,000円
設定温度22度・・・9,000円
設定温度21度・・・8,100円
設定温度20度・・・7,290円


 暖房の設定温度を23度から20度に下げることで、一人暮らしなら約1,000円、4人家族なら約2,700円の節約効果が見込めるでしょう。



設定温度20度でも快適に過ごすコツ


設定温度20度でも快適に過ごすコツ1:エアコンの風向きは『下向き』にする

 エアコンの吹出口を下向きにするだけで部屋全体が暖かくなります。

 暖かい空気は冷たい空気に比べて軽く、部屋の上の方に溜まりやすい性質があります。


 よって、エアコンの風向きを下向きにすることで、冷たい空気を暖めてくれます。


設定温度20度でも快適に過ごすコツ2:風力は『自動』にする

 一見すると、風力を『弱』にする方が電気代が安くなる気がします。

 しかし、現代のエアコンは進化しており、『自動』に設定しておく方が電気代が安くなります。

 また、人感センサー搭載の機種も、同じく『自動』にしておくことで、冷たい足元を暖めてくれたり、効率的に運転してくれます。


設定温度20度でも快適に過ごすコツ3:サーキュレーターを併用する

 暖かい空気は部屋の上部に、冷たい空気は部屋の下部に集まります。

 サーキュレーターを使って、部屋の下部にある冷たい空気を上方に送ることで、部屋全体が均一に暖まります。

 サーキュレーターの電気代は、1時間あたり1円未満のため、併用した方がむしろ効率的に暖房が進み、電気代の節約になります。


設定温度20度でも快適に過ごすコツ4:加湿器を使用する

 部屋を暖かくする時に軽視されがちなのが、部屋の湿度です。

 一般に湿度が10%上がると、体感温度が1度上がるとされています。


 暖房を使うと部屋の湿度が下がるため、加湿をしていないと湿度40%くらいになっていることが多いです。

 これを湿度60%まで上げるだけで、体感温度は2度上がります


設定温度20度でも快適に過ごすコツ5:部屋の断熱

 せっかく部屋を暖かくしても、窓や扉、壁、床、天井とさまざまな所から冷気が差し込んできて寒さを感じてしまいます。

 もちろん、多額の予算をかければ、壁の中や床下に断熱材を入れたりして対策を取れますが、それでは電気代節約効果よりも工事費の方が高くなってしまいます。



 そこでおすすめしたいのは、窓の断熱です。

 一般には窓の断熱シートを貼ることが知られていますが、それだけでは、小さな隙間や金属部分から冷気が入ってきます。


 そこで、カーテンを厚めのものにすることをおすすめします。

 カーテンレールが2列ある場合、どちらも厚手のカーテンにすると空気の層が2列できるので、より断熱性が高くなります。

 また、カーテンの丈も床までしっかりかかるくらい長めのものの方が断熱性が高いです。


設定温度20度でも快適に過ごすコツ6:フィルターの掃除

 フィルターが汚れていると、空気の吸い込みに余計な電力を消費することになります。

 フィルターを清掃するだけで、6%の節電効果があるというデータもあります。

 一般に2週間に1回の清掃が推奨されていますが、最低でも1シーズンに1回は清掃しておくだけでも効果は十分です。



まとめ:20度設定でも快適に過ごせる

 以上が暖房を効率的に使うためのコツです。

 あまり意識しないと、20度設定でも寒く感じますが、しっかりと対策をしておくと20度設定でも十分に暖かくなります。


 電気代の節約や環境問題への取り組みとしても効果のある方法なので、ぜひできることから試してみてください。