キャベツ農家は時給2,000円


 儲かりにくいと言われている農業の世界で、時給換算で一番儲かると言われているのが、キャベツ農家です。


 キャベツは、他の作物に比べて面積あたりの生産額が少ないですが、手間があまりかからないので、時給換算にすると高額になります。


 この記事では、そんなキャベツ農家が本当に儲かるのかについて解説します。



キャベツ農家の年収

 キャベツ農家の平均年収は、180万円です。


 これだけ聞くとあまり儲からないイメージが湧いてしまいますが、キャベツ農家の年間労働時間は888時間です。

 普通の会社員が残業をしない場合の労働時間は年間2,000時間なので、その半分以下の労働で年収180万円なら悪くない気がします。



キャベツ農家の初期費用

 キャベツ農家は、他の農業に比べて初期費用が安いです。


 ハウスのいらない露地栽培ですし、最初のうちはトラクターなどはレンタルで対応出来るので、畑さえ用意出来れば始められます。


 施設栽培の場合500万円以上の初期投資が必要ですが、路地栽培のキャベツなら、100~200万円の初期投資でもなんとかなります。


 ただし、他の農作物に比べて、面積あたりの売り上げが少ないので、それなりに大きな畑を用意する必要があります。



キャベツ農業のメリット

キャベツ農家のメリット1:時給単価が高い

 キャベツ農業は、あらゆる農業の中で最も時給が高く、平均時給は2,000円以上にもなります。

 作る作物によっては、最低時給を大きく割ってしまうこともある農業にとって、時給2,000円は破格の単価になります。


キャベツ農家のメリット2:初期費用が安い

 農業を始める際の初期費用は、栽培する作物によって大きくことなります。

 中でも高額なのがハウスの設営費用で、どれだけ費用を抑えても1基設営するのに200万円以上かかります。

 キャベツ農業にハウスは不要なため、ハウスが必要な農業に比べて圧倒的に初期費用が低いです。



キャベツ農業のデメリット

キャベツ農業のデメリット1:面積辺りの収益が低い

 大きさの割に価格の安いキャベツを作るキャベツ農家は、作付面積あたりの収益額が低くなります。

 所有する畑が小さな農家には、キャベツ農業は不向きです。


キャベツ農業のデメリット2:キャベツの重量

 キャベツの1つの重量は平均1,2kgもあります。

 一個や二個を調理するだけなら重さも気にならないですが、毎日大量のキャベツを収穫したり発送したりするキャベツ農家の多くは足腰を悪くしてしまいます。

 特に力の弱い女性や高齢の方には大変難しい仕事になるでしょう。



キャベツ農業の年収を上げるコツ

年収を上げるコツ1:独自の販路は作らない

 近年ではインターネットの普及により、農協を通さずに自分でネットショップを立ち上げて
販売する手法も確立されています。


 しかし、キャベツについては、大きさや重さの割に単価が安く、売り上げ額に対して送料が高額になります。

 また、その大きさ故にまとめ買いしても使い切れないので、一つずつの注文になるでしょう。


 独自の販路に時間を掛けるよりも、素直に大量生産して農協に卸す方が間違いなく収益が高くなります。


年収を上げるコツ2:広い畑を見つける

 キャベツは、面積あたりの売り上げ額が極端に低い農作物です。よって、他の作物に比べて大きな畑が必要になります。


 アメリカやオーストラリアのような広大な平地を持つ国では、一つの畑が100ha(ヘクタール)というのも普通です。

 しかし、日本の土地は狭く高低差の激しい地形が多いので、10haの畑を持っている農家さんでも、『こちらに2ha、あちらに3ha』といったように保有している人も多いです。


 もちろん、そのように畑が点々と散らばっていると、各作業に移動時間がプラスされてしまうため、時給換算が低くなります。

 出来るだけ、自分が必要としている広さを一つの畑で補えるような土地を探しましょう。



年収を上げるコツ3:無策に拡大政策をとらない

 農業は他に比べて、儲かりにくい産業です。

 それでもアルバイトを雇う際の最低時給は、どの産業でも一律です。

 あまり考えもせずに畑を大きくして人を雇ってしまうと、その人件費を払うだけの売り上げを産まないこともあります。


 規模拡大をするにしても、最初の数年は自分一人で経営し、規模感を体で覚えてから拡大していくべきです。


年収を上げるコツ4:キャベツの主な産地

 キャベツは、地方ごとに収穫時期が違います。

・春キャベツは、千葉茨城神奈川などの関東圏
・夏秋キャベツは、群馬長野北海道などの寒冷地域
・冬キャベツは、愛知県

 このように、気候の違いを上手く活用し地域ごとに分担することで、一年中市場に流通するようにしています。

 ちなみに、スーパーでよく見かける、キャベツの生産量日本一の『嬬恋村』は群馬県にあります。


 これらの地域はキャベツの生産に適しているので、これからキャベツ農家になる場合は、上記の都道府県で始める方が年収が高くなるでしょう。



まとめ:キャベツ農業は高時給でおすすめ

 キャベツ農家は時給2,000円以上を目指せる最強の農業です。


 しかし、面積あたりの生産額が低かったり、その大きさ故にネット販売に不向きだったりとデメリットもあります。


 土地の大きさにもよりますが、ミニトマトなど他の農作物と組み合わせて生産するのもよいかもしれません。


 その他の農業についてはこちら『夢の田舎生活『農業』は儲かるのか?儲かる作物についても紹介!!』で解説します。