一人暮らしのコスパ最強暖房器具とは


 『冬になると電気代が高くなる。』
 『色々な暖房器具があってどれが一番良いのか分からない。』

 昨今の燃料費高騰の影響もあり、冬の電気代を気にしている人も多いでしょう。

 特に一人暮らしの場合、暖房の使う時間や範囲が限られているため、最も電気代の安い方法が分かりにくいのも事実。



 そこでこの記事では、一人暮らしで最も電気代が安くなる暖房方法を解説します。

 当記事の検証の結果、『エアコン+電気毛布』が最強の組み合わせであると結論付けました。
 
 その理由や月にかかる電気代も合わせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。



なぜ冬の電気代は高くなるのか

 最もコスパの良い暖房方法をお伝えする前に、なぜ冬の電気代が高くなるのかをお伝えさせてください。

 冬の電気代が高くなる原因は、冷房より暖房の方が電気代が高くなるからです。



 例えば、東京の夏の平均最高気温は30℃です。

 この状態で冷房の設定温度を26℃にすると、その差はわずか4℃。



 そして、東京の冬の平均最低気温は2℃です。

 暖房の設定温度を22℃にすると、その差は20℃にもなります。



 このように冬の暖房の方が、気温と設定温度の差が大きい分、電気代も高くなります。

 実際に単身世帯の月別の電気代を見ても、夏(7月〜9月)は5,330円、冬(1月〜3月)は6,535円と冬の方が1,200円ほど高いことが分かります。



一人暮らしでコスパの良い暖房器具

 まず、部屋全体を暖める暖房器具として人気なのは、『エアコン』『オイルヒーター』『電気ファンヒーター』などがあります。

 ここでは、帰宅後から翌朝までの12時間暖房を利用したときの電気代をランキング形式で紹介します。


1位エアコン(電気代73円/12時間)

 冷房機能も付いているエアコンより、暖房専用の機器の方が電気代が安いような気がしますが、エアコンは暖房において最もコスパの良い暖房器具になります。

 エアコンの電気代の特徴として、付け始めて室温が設定温度に上がるまでは大きな電力を必要としますが、室温が安定してからの電気代は一気に安くなります。

・付け始め 35〜40円/時間
・  安定後   3円/時間

 1時間で設定温度まで高くなると仮定すると、12時間の電気代は約73円となります。


2位オイルヒーター(電気代330円/12時間)

 オイルヒーターは、空気が乾燥しにくく室内を均一に暖めてくれるメリットがあります。

 しかし、電気代が高いことや場所を取るデメリットもあります。


 オイルヒーターは、多くの製品で600〜1500w(ワット)に設定できるようになっているので、電気代は15〜40円/時間と幅があります。


3位電気(セラミック)ファンヒーター(電気代384円/12時間)

 電気(セラミック)ファンヒーターのメリットは、点火後すぐに暖かい空気が流れてくることです。

 また、持ち運びもできるので、浴室で利用したりリビングで足元を暖めたりと使い勝手がよいのもメリットです。


 一方で、広い範囲を暖めるのはやや苦手としており、長時間部屋の暖房に使用する場合は、エアコンの暖房にコスパが劣ります。

 電気代は、30〜35円/時間となるので、12時間利用すると384円です。


【番外編】ガスファンヒーター(ガス代144円/12時間)

 ガスファンヒーターは、ガス栓が無いと利用できませんが、すぐに暖かくなる人気の暖房方法です。

 ガス代は都市ガスの場合で、12円/時間です。



体を暖める暖房器具

 部屋全体を暖めることには向きませんが、安い電気代で直接体を暖める暖房器具を紹介します。
 部屋全体を暖める暖房器具と併用することで、さらに電気代の節約になります。



電気ストーブ(電気代30円/時間)

 電気ストーブは、点火後すぐに直接体を暖めてくれます。

 しかし電気代は高く、強運転の場合は30円/時間もの電気代がかかります。

 エアコンで部屋が暖まるまでの短時間運転がおすすめです。


ホットカーペット(電気代12円/時間)

 ホットカーペットは、立っている時は足裏、座っている時でも下半身の一部を暖めるだけで、暖房器具としては使い勝手が悪いです。

 その割に広範囲を暖めてしまうので電気代も高く、1時間あたりの電気代は10〜15円です。


電気毛布(電気代1円/時間)

 電気毛布は、発生した熱が籠もりやすいので、コスパ良く直接体を暖めてくれます。

 1時間あたり約1円と今回紹介する暖房器具の中で最も電気代が安いことが特徴です。

 また、他の暖房器具に比べて本体代も安く、取り入れやすいこともメリットです。



ヒーター機能付き服(電気代1円/回)

 最近ではヒーター機能付きの服が販売されています。

 モバイルバッテリーに接続することで、外出先でも暖かく過ごすことができます。

 モバイルバッテリーの充電にかかる電気代は大容量の10000mAでも1回1円程度なので、コスパの高い暖房器具と言えるでしょう。

 デメリットとしては、大容量のモバイルバッテリーだと500mgほどの重さがあり、動き回る際にストレスを感じますが、小容量のモバイルバッテリーだと数時間しかヒーターがもたないので、こまめなバッテリー交換が必要になることです。



まとめ:エアコンと電気毛布で節電対策をしよう

 本記事の結論は、『エアコン+電気毛布』がコスパ最強の暖房器具の組み合わせです。

 1日にかかる電気代は、およそ85円で毎日使用しても月2,550円で済みます。

 エアコンだけだと、どうしても肌寒く感じるときもあり、ついつい設定温度を高くしてしまいがちですが、電気毛布との併用で電気代の節約になるでしょう。