キッチンカーカフェの年収は?
実際にキッチンカーの開業も増えており、この20年で開業数は5倍に増えています。
気になるキッチンカーでカフェを経営した場合の年収ですが、平均して年収400〜500万円になります。
この記事では、キッチンカーカフェのメリットやデメリット、売り上げを伸ばすコツについて解説します。
キッチンカーカフェのメリット
メリット1:少ない開業資金
普通のカフェを経営するためには客席を設けなければならず、家賃20万円以上の物件を契約する必要があります。
飲食店の場合は、家賃の10ヶ月分くらいが物件取得費になるので、それだけでも200万円以上の費用がかかります。
それ以外にも机や椅子、内装工事等も合わせると、400万円〜500万円くらいは準備しておく必要があります。
一方キッチンカーの場合、中古なら100万円以下で車両を購入でき、椅子や机を用意する必要もないので、これだけで300万円以上もの差が生まれます。
キッチンカーを中古車両や中古機器で揃える場合、合計200万円で開業することができるでしょう。
メリット2:固定費がかからない
店舗型のカフェの場合、家賃や電気代などが毎月数十万円かかります。
たとえ全然客がいなくても病気で数ヶ月閉店していても、この固定費はほとんど定額でかかります。
一方、キッチンカーの固定費は車検代やガソリン代くらいです。
それにより、例えば『1年のうち夏の間だけ営業する』といった柔軟な営業をすることも可能です。
メリット3:イベントに出店できる
キッチンカーカフェの最大のメリットは、全国各地で行われるイベントに出店できることです。
イベントに来る人たちは、普段より財布の紐が緩くなっていることが多く、短期間で大きな売り上げを叩き出すこともあります。
開業一年目は色々なイベントに申し込みをする手間がありますが、二年目以降は勝手も分かっておりさらに売り上げを伸ばせるでしょう。
メリット4:回転が早い
注文を受けてから商品を受け渡すまでの時間が短い商材の方が、1時間あたりに捌ける客の数が多くなります。
その点でコーヒーは注文を受けてから作ったとしてもそれほど時間がかかりません。
また、サンドイッチ等の軽食も作り置きすることになるのですぐに提供できるでしょう。
カフェのメニューは回転率に優れており、一番稼ぎ時になるランチタイムも客を取りこぼすことが少ないです。
メリット5:ランチタイム以外も売れる
ガッツリ系のメニューは、ランチタイムにしか売れません。
しかしカフェはランチだけでなく休憩としても利用されるため、ランチタイム以外にも注文が入ります。
周りのお店がランチタイムを終えて閑散としている中で、自分のお店だけ商品が売れるので、手軽に他店との差別化が図れます。
キッチンカーカフェのデメリット
デメリット1:メニュー数が少なくなる
店舗型のカフェの場合、様々な厨房機器や大きな冷蔵庫があるので、50〜100種類くらいのメニューを展開していますが、狭いキッチンカーの車内に置ける材料や厨房機器は限られており、販売できるメニュー数も限られます。
日替わりや季節ごとにメニューを変えることはできますが、一度に販売できるメニューは多くても10〜20種類くらいに限られるでしょう。
イベントごとに客層やニーズを掴み、最も売り上げが大きくなる組み合わせを提供する必要があります。
デメリット2:天候に大きく左右される
店舗型なら、天候が悪くてもそれほど大きく売り上げが下がることはありませんが、キッチンカーの場合は天候に大きく売り上げが左右されます。
わざわざ雨の日に濡れながらメニューを注文したり、手荷物を増やすことは誰でも行いたくはないでしょう。
雨の日はいっそのこと休業日にするのもありです。
デメリット3:固定客が付きにくい
店舗型のカフェは、雰囲気の良さなどから固定客が付くようになり、売り上げの大部分を固定客が占めています。
一方のキッチンカーのカフェは、各地を点々とすることが多くメニューもありきたりなため、固定客が付くことは稀です。
その対策として、毎週『同じ曜日』『同じ時間』『同じ場所』で営業すると、固定客が付きやすくなります。
キッチンカーカフェで売り上げを伸ばすコツ
売り上げを伸ばすコツ1:客単価を増やす
客数については、周りの環境にも依存してしまうため経営努力ではどうしようもない部分もあります。
しかし、客単価については工夫次第で大きく変わります。
コーヒー1杯を300円で販売するだけでは、100人にコーヒーを販売しないと日商3万円になりませんが、サンドイッチ500円もセットで売れると、わずか38人で日商3万円を超えます。
メニュー表の見た目や注文中についで買いを促すなど、経営努力に努めましょう。
売り上げを伸ばすコツ2:イベント出店をする
キッチンカーの最大のメリットであるイベント出店は、売り上げを一気に伸ばす可能性を秘めています。
大小を問わず、まずは各地のイベントに積極的に参加して、売り上げの大きいイベントには毎年出店するようにしましょう。
売り上げを伸ばすコツ3:コーヒーの香りで集客
キッチンカーでイベント会場に出店したとき、周りには色々な飲食店のキッチンカーも出店しています。
客は複数のキッチンカーの中から、どの店にしようか悩むはずです。
そんなときに美味しそうなコーヒーの香りがしてきたら、一定数の客はその香りのしてきたお店に集まるでしょう。
よって、もし注文が無いときでもコーヒーを作り、香りを客に届けるようにしましょう。
売り上げを伸ばすコツ4:常に新しい出店場所を探す
キッチンカーでの販売は、出店場所によって売上に倍以上も差が出ることがあります。
よって、今出店している場所に満足するのではなく、より儲かりそうな出店場所を探す努力をしましょう。
また出店場所が一箇所しかないことはリスクになります。
もしその出店場所のオーナーが出店料を釣り上げたり出店場所が廃業したときに、出店場所を複数持っていればリスクは限定的です。
売り上げを伸ばすコツ5:天候や気温にも気を配る
店舗型の飲食店やスーパーは、その日の天候や気温に合わせて仕入れや仕込みの量を調整しています。
キッチンカーは、店舗型のお店以上に『なんとなく』コーヒーを買っていく客が多いので、より一層天候や気温に合った商品が求められます。
毎日の気象状況と売れた商品数をデータ化しておくと、適当な仕込み数が分かり廃棄ロスを減らせるでしょう。
売り上げを伸ばすコツ6:オシャレなラッピングをする
スタバが日本中に広まったのは、『オシャレ』や『高級感』なイメージを戦略的に創造してきたからです。
キッチンカーでカフェを買う人の中には、ただ単にコーヒーを飲みたい人もいるでしょうが、ハンバーガーや焼きそばよりも『オシャレ』だからカフェに並ぶ人も多いです。
よって、コーヒーを入れるカップだけでなく、サンドイッチの入れ物や紙袋など細部に渡りオシャレで統一感のあるものを使いましょう。
2種類のエスプレッソマシン
こわだりのコーヒーを提供したいならパウダー式、提供スピードと回転率を意識して営業するならカフェポッド式がおすすめです。
パウダー式エスプレッソマシン
店舗型のカフェのように、コーヒー豆を自分で挽いてフィルターに詰めて抽出する方式です。
その日の気温や湿度に合わせて微妙な調整が出来るのがメリットですが、工程が多く注文から提供までに時間がかかるのがデメリットです。
客側からすると、時間がかかるデメリットはありますが、雰囲気やエンターテイメント性を感じられるで喜ばれるでしょう。
カフェポッド式エスプレッソマシン
カフェポッド式は、コーヒー豆のカプセルをエスプレッソマシンにセッティングするだけでコーヒーが抽出出来る方式です。
手軽で素早くコーヒーを作れる点とプロの職人が挽いているので均一な質のコーヒーを提供出来る点がメリットです。
しかし、カスタマイズ性に欠けており、コーヒーが好きでカフェを開業した人にとっては面白味のないデメリットがあります。
おすすめの軽食メニュー
作り置きで良いなら、カレーやパスタや丼もメニューに加えられますが、メニュー数が増えるほど仕込み時間の手間と廃棄ロスが多くなるので、2~3種類くらいに抑えておいた方が良いです。
サンドイッチやホットドック、パンケーキはカフェの王道メニューなので失敗がなくおすすめです。
まとめ:キッチンカーカフェは始めやすくおすすめ
いずれ店舗型のカフェを始めたい人でも、まずはこのキッチンカーで経営のノウハウを学んでから店舗型に移行する方が、失敗した際のリスクも少なくなりおすすめです。
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