たこ焼き屋の年収は?
飲食店の原価率は平均30%ですが、たこ焼きの原価率は平均25%です。
例えば、定価500円のたこ焼きの原価が125円の時、原価率が25%になる計算です。
しかし実際のたこ焼き屋の年収は300〜400万円とされており、それほど儲かるビジネスではないことが分かります。
他の飲食店よりは儲かるけど、言われているほどボロ儲け出来る訳ではないのがたこ焼きビジネスです。
たこ焼き屋のメリット
たこ焼き屋のメリット1:原価率が低い
一般に飲食店の原価率が30%と言われるなかで、たこ焼き屋の原価率は25%です。
主な材料は小麦粉とタコですが、どちらも安価に仕入れられるので、全体として低い原価率になっています。
たこ焼き屋のメリット2:調理が簡単
具材を混ぜて焼くだけなので、少し練習すれば誰でも一定の品質のたこ焼きを作れます。
FCのたこ焼き屋でアルバイトがたこ焼きを作っていることからも調理の簡単さが伝わるでしょう。
また、調理がシンプルな分、厨房機器も特別な物は必要なく、安い初期費用で始められるメリットもあります。
たこ焼き屋のメリット3:広い客層
たこ焼きは関西だけではなく日本の国民食となっており、世代や性別を問わず人気の商品です。
タピオカ屋が若い女性のみをターゲットにしていたり、アイスクリーム屋さんが主に夏場に売れていることと比べると、かなり広い客層をターゲットにしているたこ焼き屋は売れやすい環境が整っています。
たこ焼き屋のメリット4:トッピングの種類が豊富
たこ焼きは、トッピングの種類を変えるだけでメニューの量を増やせます。
本来メニューの量を増やせば、調理の手間が増えたり必要な厨房機器が増えたり、材料が増えることで廃棄ロスが増えたりとデメリットもあります。
しかしたこ焼き屋の場合は、トッピングの種類を増やすだけなので、新たに厨房機器を購入したりせず新メニューを販売できます。
メニューの量が増えることで飽きられにくくなったりまとめ買いが増えるので、簡単にメニューの量を増やせるのはメリットです。
たこ焼き屋のメリット5:食品ロスが少ない
たこ焼きの材料である小麦粉は言わずもがな、タコについても冷蔵保存で3日以上は持つので、食品ロスが少ないのもたこ焼き屋のメリットです。
流石に調理済みのたこ焼きはその日の内に消費しないと捨てるしかありませんが、持ち帰って自分の夕食にすればさらにロスを減らせるでしょう。
それでも食品ロスのことばかり考えて、まったくたこ焼きを焼いていない時間が出来てしまうと、匂いや音で集客が出来なくなるので、ある程度ロスが出ることは諦めましょう。
たこ焼き屋のメリット6:食中毒のリスクが少ない
過去には、20店舗を経営していた『焼肉酒家えびす』がユッケ集団食中毒事件により、事件から三ヶ月後に事実上の倒産をしています。
火を通すたこ焼きは、そのような食中毒のリスクが少ないです。
一度食中毒を起こしてしまうとそのまま倒産や破産してしまう可能性も高いので、食中毒のリスクが少ないことは大きなメリットになります。
たこ焼き屋のデメリット
たこ焼き屋のデメリット1:参入障壁が低い
小資本で始められ調理も簡単なたこ焼き屋は、会社員の脱サラの手段として人気です。
しかし裏を返せばライバルも簡単に出現することになるので、せっかく経営が軌道に乗ってもライバルの参入で収入が激減することも考慮するべきでしょう。
もし、ライバル店が出来て一時的に売り上げが下がったとしても、ライバル店より高品質のたこ焼きを提供出来れば、いずれライバルが撤退し売り上げも元に戻るでしょう。
たこ焼き屋のデメリット2:客単価が低い
他の商材の場合は、コーヒーやソフトドリンクのついで買いも見込めますが、たこ焼き屋はたこ焼き単品の注文がほとんどです。
単価を増やせない以上、売り上げを上げるには回転率を上げたり、客数を増やすしか方法はありません。
始めての店舗経営となるとどうしても商品に自信を持てず、安売りをしがちですが、しっかりと利益を乗せた強気な価格設定が出来るように品質を高めたいですね。
たこ焼き屋のデメリット3:熱中症のリスク
たこ焼き屋のスタッフは、一日中熱々に熱せられた鉄板の前に立っています。
特に夏場には滝のように汗が流れ、しっかり水分補給をしていても熱中症になることもあります。
若いうちなら、体温の調整機能も活発に行われますが、年齢を重ねるにつれて体温の調整機能も衰えていくので、生涯の仕事にするのは難しいかもしれません。
たこ焼き屋で儲けるコツ
たこ焼き屋で儲けるコツ1:味にこだわる
スイーツ店なら『インスタ映えするような見た目』、喫茶店なら『落ち着いた雰囲気』など、商品に付加価値を付けて販売をしている飲食店も多いです。
しかしたこ焼き屋に求められるのは『味』のみです。
たこ焼きを作ること自体は簡単ですが、より美味しく作るのには鍛錬が必要でしょう。
また、多少原価が高くなってしまっても納得の出来る材料で作ることも求められます。
他の付加価値で勝負のできないたこ焼き屋はとにかく『味』で勝負をしましょう。
たこ焼き屋で儲けるコツ2:関西圏で勝負する
関西圏のたこの消費量は全国平均の約1.5倍です。
需要の多い関西圏でたこ焼き屋を繁盛させることが出来れば、年収1,000万円を超えるのも夢ではありません。
もちろん、たこ焼き屋の店舗数も関西圏に集中しているので競争が激しいですが、もし自分の腕に自身があるなら本場で勝負をしてみるのも面白そうです。
たこ焼き屋で儲けるコツ3:時間をかけて立地を決める
キッチンカーなら開業後に気軽に場所を変えることも出来ますが、店舗型の場合は一度場所を決めたら廃業するまで同じ場所で営業をすることがほとんどです。
これから新しくたこ焼き屋を始めようとしていると、早く開店したくて立地を適当に決めてしまいがちですが、立地だけで売り上げが10%以上変わってしまうこともあるので、時間をかけて納得の出来る場所に出店しましょう。
たこ焼き屋で儲けるコツ4:FC契約は不要
確かにFC店舗の方が宣伝効果があり、売り上げは高くなるでしょう。
しかしたこ焼きビジネスは、オペレーションがそれほど複雑ではないので、わざわざFCに契約するメリットは、集客効果くらいです。
FC契約をすることで売り上げの10%のロイヤリティを持っていかれては、利益がほとんど残らなくなります。
ロイヤリティは利益ではなく、売り上げに掛かってくるので、最悪の場合赤字になることもありえます。
まとめ:たこ焼き屋はそこそこ儲かる
国民食になっているたこ焼きの需要は大きく、これから先もなくなることもありません。
しかし、誰でも簡単に儲かるものではなく、経営者目線で常に工夫や鍛錬を絶やさないことが大切です。
もし、これからたこ焼き屋を始めてみようと考えている方は、しっかりとした事業計画に沿って準備をしていくことをおすすめします。
その他のビジネスについては、『【完全網羅】儲かるビジネス20選を具体的な数値で解説!!【保存版】』で解説しています。
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