民泊は儲からない!!
『使っていない家があるけど、民泊として貸し出してみたい』
そのように考える人が増えたことで民泊ビジネスは近年話題に上がっていますが、その実態はかなり厳しいものとなっています。
なぜなら民泊ビジネスには、"180日ルール"や平均稼働率の低さなどビジネスとしての問題点が多いからです。
この記事では、民泊が儲からない理由や少しでも利益を残すコツについて解説します。
民泊が儲からない理由
民泊が儲からない理由1:稼働率30%
民泊が儲からない最大の理由は稼働率の低さです。
全国に登録されている民泊の平均稼働率は約30%。
つまり平均して1ヶ月あたり10日分の賃料が収入になります。
例えば1泊1万円で貸し出せた場合は月10万円の売り上げになりますが、ここからシーツの交換などの清掃代や、光熱費、ネット回線費、民泊サイトへの掲載料など様々なランニングコストが掛かります。
これらのランニングコストが50%掛かるとすると、ひと月の利益は5万円。
これなら普通に賃貸物件として貸し出した方が、手間もかからず利益も大きくなるでしょう。
民泊が儲からない理由2:180日ルール(民泊新法)
低い稼働率が儲からない理由なら、稼働率を上げれば良いと考えるでしょう。
しかし、2018年に施行された民泊に関する法律により、貸し出せる日数が年間180日以内に制限されています。
これは、既存のホテルや旅館の既得権益を守るためのルールですが、このルールにより稼働率を上げて儲けることも難しくなりました。
民泊が儲からない理由3:高額な初期費用
民泊が普通の賃貸物件と違う点として、電気・ガス・水道・通信費を大家側が負担することがありますが、それ以外にもテレビや冷蔵庫、ソファーやベッドなど生活に必要な家具家電を備え付ける必要もあります。
また、壊れたり型が古くなったりすれば買い換える必要もあるため、事前に資金を積み立ててなければなりません。
一つ一つの家具家電はそれほど高くないかもしれませんが、一件分をまるごと買い揃えるとなると100万円以上は掛かってくるでしょう。
民泊が儲からない理由4:増加傾向にある民泊
儲からないビジネスである民泊ですが、その数は増加傾向にあります。
それはつまりライバルの増加であり、民泊同士での価格競争が起こりやすくなっています。
普通の賃貸物件の場合は簡単に家賃を変えることはできませんが、民泊の場合は簡単に価格を変えることができるので、賃貸物件以上に価格競争が起こります。
民泊で儲けるコツ
民泊で儲けるコツ1:好立地物件を持っている
民泊で儲けられるかどうかは、立地でほとんど決まります。
観光地で駅が近い物件を所有しているなら、賃貸物件として貸し出すよりも民泊の方が儲かるかもしれません。
反対に、住宅街に物件を持っているなら、シンプルに賃貸物件として貸し出す方が儲かるでしょう。
民泊で儲けるコツ2:自己管理する
管理業者に管理を委託すると、高い管理料を取られてしまい利益が残りません。
自分で電話対応から清掃までを行えば、利益を残すことも出来るでしょう。
ただし手間がかかってしまうので、複数物件を所有していたり本業を別に持っているなら、管理業者に丸投げした方が楽です。
まとめ:民泊ビジネスはやめとけ
もし物件を所有しているなら、大人しく賃貸物件として貸し出す方が利益も大きく手間も少なくなるでしょう。
民泊に対して大きな夢や憧れがあれば別ですが、わざわざ儲からない民泊ビジネスを行う必要はないと結論付けます。
儲かるビジネスについては、『【完全網羅】儲かるビジネス25選を具体的な数値で解説!!【保存版】』を御覧ください。