飲食店の原価率は30%が目安
例えば定価1杯500円のラーメンの原価率が30%なら、その原価は150円です。
もちろん商品の販売には原価だけでなく、人件費や光熱費等も含まれるので、一概に原価率の低い商品が儲かる訳ではありませんが、原価率の低い商品をメニューに組み入れることで、利益を大きく伸ばすことに繋がります。
そこでこの記事では、飲食店のメニューの中から原価率の低い商品をランキング形式で紹介します。
原価率の低いメニュー16選
第1位:『わたあめ』原価率5%未満
第2位:『かき氷』原価率8%
第3位:『ソフトドリンク』原価率5~10%
第4位:『チュロス』原価率10%
第5位:『フライドポテト』原価率14%
第6位:『枝豆』原価率14%
第7位:『コーヒー』原価率15%
第8位:『唐揚げ』原価率15%
第9位:『ペペロンチーノ』原価率17%
第10位:『ピザ』原価率20%
第11位:『たい焼き』原価率20%
第12位:『クレープ』原価率20%
第13位:『たこ焼き』原価率25%
第14位:『餃子』原価率25%
第15位:『イカ焼き』原価率25%
第16位:『ケーキ』原価率25~30%
第17位:『ポテトサラダ』原価率28%
第18位:『スパゲティサラダ』原価率28%
第1位:『わたあめ』原価率3~5%
原価率の最も低い飲食物は、わたあめです。
わたあめの原材料はザラメという砂糖の一種で、わずか20gで一人前のわたあめが作れます。
砂糖20gで作れてしまうので、わたがしの原価は10円ほどとかなり安価です。
かつては、屋台や出店で幼児向けのキャラクター包装されたわたがしが一般的でしたが、近年では女子中高生向けにカラフルなザラメでインスタ映えするようなわたがしも売られるようになりました。
どちらの場合でも300~500円くらいで売られているので、原価率は5%未満になることがほとんどです。
第2位:『かき氷』原価率8%
かき氷は、氷とシロップだけで作れてしまうので、原価が安いことで有名です。
1杯のかき氷を作るのにかかる原価は、氷15円とシロップ10円の合計25円ほどです。
ただし夏場にしか売れないデメリットもあります。
第3位:『ソフトドリンク』原価率5~10%
ソフトドリンクの原価率は5~10%です。
多くの飲食店では、メインメニューを高い原価率にして集客商品にしつつ、ソフトドリンクも購入してもらうことでトータルの原価率を下げる戦略を取っています。
例えば、マクドナルドのハンバーガーは原価率45%とかなり高い原価率で、これだけ注文されるとお店の利益はほぼゼロです。
しかし、ハンバーガーやポテトは濃い塩味で味付けされているため、多くの客はソフトドリンクも購入してくれます。
第4位:『チュロス』原価率10%
チュロスは原材料が小麦粉のため、原価率が低くなりやすいメニューです。
およそ30円ほどでチュロス1本を作ることができます。
小麦粉が材料のメニューは他にも多くありますが、フルーツや野菜などの他の材料も使われているメニューがほとんどのため、これほど原価率の低い小麦粉のメニューは他にありません。
第5位:『フライドポテト』原価率14%
マクドナルドで『ご一緒にポテトはいかがですか?』と聞かれたことはあるでしょうか。
それはフライドポテトの原価率が低く、お店側が儲かるからです。
カラオケ屋のメニューに必ずポテトがあるのも、同じ理由です。
第6位:『枝豆』原価率14%
枝豆は、居酒屋のお通しとして定番のメニューです。
それは、調理の手間がなくすぐに提供出来るという側面もありますが、原価が低い枝豆を確実に売って利益を出しやすくするためでもあります。
第7位:『コーヒー』原価率15%
『喫茶店で食事メニューのみを注文すると嫌がられる。』という話を聞いたことがあるでしょうか。
それはコーヒーやソフトドリンクは原価率が低く、食事メニューは原価率が高いため、食事メニューのみを注文されてしまうとお店の儲けが出なくなってしまうからです。
特に個人経営の喫茶店では、暗黙のルールになっているので、場所代の意味合いも込めてコーヒーやソフトドリンクも注文した方が良いでしょう。
反対にコンビニのレジ横で売られている『100円コーヒー』は、原価率約50%とかなりお得な商品です。
第8位:『唐揚げ』原価率15%
近年急速に増えた『唐揚げ専門店』。
急速に増えた理由の一つに原価率の低さがあります。
唐揚げの原材料は肉類の中でも一番安い鶏肉が使われており、その他も小麦粉と卵という安い材料のみで作れます。
第9位:『ペペロンチーノ』原価率17%
小麦粉が原料のパスタは、節約料理の定番メニューとしても有名です。
その中でもペペロンチーノは少量のニンニクや唐辛子、塩コショウのシンプルな味付けのため、原価率が最も低く作れるパスタメニューです。
とは言いつつも、その他のパスタも原価率の低い物ばかりなので、パスタ専門店で原価率を気にしてメニューを選ぶ必要はありません。
第10位:『ピザ』原価率20%
ピザは小麦粉が原材料のため、原価率が低くなりやすいメニューです。
トッピングについても、トマトやコーンなどそれほど高い物もなく量も少ないため、原価にそれほど影響を及ぼしません。
宅配ピザについてはさらに原価率が低いですが、配達にかかる人件費やガソリン代などを考えると、定価が高くなるのも頷けます。
第11位:『たい焼き』原価率20%
スーパーの出入り口で良く見かけるたい焼きは、原価率20%ほどで販売されています。
しかし、一つ一つ焼くのに手間もかかり、作ってから時間が経つと表面がパサパサしてしまうため、廃棄ロスが多いデメリットがあります。
第12位:『クレープ』原価率20%
クレープの原材料は原価の安い小麦粉ですが、トッピングにフルーツやアイスなど原価の高いものも含まれているため、他の小麦粉商品よりも高めの原価率になります。
それでも一般的な飲食店の原価率30%と比べると、クレープ屋は圧倒的に低い原価率で営業出来ますし、若い女性を中心に人気なので、儲かりやすい商材です。
第13位:『たこ焼き』原価率25%
原価率が低いことで知られる『粉もの』の代名詞『たこ焼き』は、噂通りの低い原価率25%です。
たこの原価がやや高いですが、1つのたこ焼きに入れるたこの量はそれほど多くないので、原価率に与える影響はわずかです。
関連記事:『たこ焼き屋は儲かるのか?年収や初期費用について解説!!』
第14位:『餃子』原価率25%
ラーメンのお供に注文される餃子は原価率が安く、ラーメン店の経営を影で支えています。
仕込みに少し時間が掛かりますが、注文後軽く焼くだけですぐに提供出来る点もメリットです。
第15位:『イカ焼き』原価率25%
『イカ焼き』または『焼きイカ』は、原価率が比較的低いメニューとして屋台や出店で人気の商材です。
調理も焼くだけと簡単なため、アルバイト一人でも営業出来る点も屋台で人気の理由になっています。
第16位:『ケーキ』原価率25~30%
ケーキの原価率は25-30%となっています。
特にフルーツを使うケーキについては、フルーツの賞味期限が短いため毎日売れる数を計算してフルーツを仕入れる必要があります。
第17位:『ポテトサラダ』原価率28%
原価率の高いサラダ類の中で、ポテトが主な材料になっているポテトサラダは原価率を低くして作ることが可能です。
明太子で味付けしたりとバリエーションが豊富な点も、大きなメリットです。
第18位:『スパゲティサラダ』原価率28%
ポテトサラダと同じく、パスタ(小麦粉)が材料の『スパゲティサラダ』もサラダの中では原価率の低いメニューです。
スーパーの惣菜コーナーに『ポテトサラダ』と『スパゲティサラダ』が必ずあるのは、原価率が低く儲かるからでしょう。
まとめ:原価率30%未満のメニューは儲かりやすい
経営者目線で考えるなら、原価率が低いメニューの方が儲かりやすくおすすめです。
今回紹介された商材に興味のある方は、そのメニューで独立開業してみるのも面白いかもしれません。
その他の儲かる飲食店を『【まとめ】夢の飲食店経営は儲かるのか?儲かる飲食店23選を紹介!儲からない飲食店も紹介!!』で解説しています。