『Yahoo!知恵袋』に嘘の回答で逮捕!


 『Yahoo!知恵袋』で嘘の回答をした67歳の男性が逮捕されました。

 男性は故意に企業の信用を損なう回答をした模様。


 『Yahoo!知恵袋』のような質問サイトの回答は真実だけでなく、誤った情報も多分に含まれていますが、なぜ今回の男性は逮捕されてしまったのでしょうか



大喜利会場と化す質問サイト

 『Yahoo!知恵袋』だけでなく、多くの質問サイトには日々無数の質問とそれに対する回答が書き込まれています。

 ほとんどの質問には真実や有益な情報が回答されていますが、中には誤った情報も含まれています。

 ネット上では質問サイトについて『質問サイトって大喜利するところじゃないの?』と考えている人もおり、実際に大喜利のような質問や回答も時折見られます。


 このように、質問サイトには無数の不適切な回答も含まれている中でなぜ男性は逮捕されてしまったのでしょうか。



問題となった質問

 今回問題となった質問を一部要約したものがこちらです。

 『住宅リフォーム会社が消費者庁に虚偽の報告をした疑いで逮捕されました。グループ会社は何社あり何という社名なのでしょうか。

 この質問に対する回答として容疑者は9つの社名を列挙していました。


 また、その回答に対して質問者と容疑者のやり取りがサイト上で行われていますが、容疑者は『15年以上前から知っている』など以前からこの企業やリフォーム業界に対して強い関心を持っていたことが伺えるコメントを残しています。


 名前を載せられたリフォーム会社は、この『Yahoo!知恵袋』の回答を見た人により、就職の辞退契約解除などの被害を受けています。



逮捕に至った要因

 中には間違った情報も含まれている質問サイトで、なぜ男性だけが逮捕されてしまったのでしょうか。

逮捕要因1:実害を受けている

 質問サイトに名前を載せられてしまった企業は、就職辞退や契約解除の実害を受けています。

逮捕要因2:故意に企業の信用を貶めた

 もし質問サイトに誤った回答をしてもそれが即逮捕に繋がることはほぼないでしょう。

 ただし、故意に企業の価値を下げるような嘘を広めることは犯罪になります。



 この二つの要因により、異例の質問サイトによる逮捕者が出ました。



容疑者の今後

 この容疑者は逮捕されているので、このまま刑事裁判を受けることになるでしょう。

 また、損害を受けた企業が警察に相談して今回の逮捕に至ったのなら、企業から訴えられて民事裁判も受けることになるかもしれません。

刑事罰

 信用毀損は、刑法233条で『3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する』となっています。

民事訴訟

 信用毀損で訴えられた場合は、個人相手なら10~50万円、企業相手なら50~100万円、損失の大きくなる大企業の場合は、1000万円以上の損害賠償を支払ったケースもあります。

 今回の場合は、信用毀損されたのは企業なので、50~100万円程度の損害賠償請求がされる可能性が高そうです。



まとめ:安易な投稿で数十万円を支払うことに・・・

 『スシローペロペロ動画』のように軽い気持ちで企業や世間に迷惑をかける行為が問題となっていますが、インターネットへの書き込みでも同様の事態が起きています。

 コメントの書き込みは動画に比べると安易な気持ちで行えてしまうので、一歩間違えば誰でも逮捕されたり訴えられたりするかもしれません。

 一時のストレス解消で数十万円や数百万円を支払っていては、どれだけ日々の節約や副業をしていても資産は貯まりません。

 不適切行為が世間で話題となっている今、改めて自分の行動を省みる必要に迫られています。