夏が勝負のかき氷屋は儲かるのか?
一般的な飲食店の原価率が30%なので、それと比べれば儲かりやすいのは一目瞭然です。
しかし、かき氷は夏にしか売れないなどのデメリットもあります。
かき氷屋のメリット
メリット1:原価率が低い
冒頭でも述べた通り、かき氷の原価率は8%です。
氷の原価が15円でシロップの原価は10円。
つまり1杯25円でかき氷は作られています。
ただし、1杯1,000円の高級かき氷は、天然の氷でないと作れず、果物なども入っているので、原価に約500円かかっています。
メリット2:設備投資が少ない
かき氷機と冷凍庫があれば良いので、他の飲食店に比べて初期投資が少なく済みます。
かき氷機については、中古なら5万円もあればそれなりの物が購入できます。
また、冷凍庫についても発泡スチロールで代用が出来るので、青果店やスーパーで貰えばタダで揃います。
メリット3:簡単なオペレーション
かき氷機を使って注文通りのシロップをかけるだけなので、誰でもすぐに作れます。
よって、修行期間は必要ありませんし、将来的にアルバイトを雇ってもすぐに戦力になるでしょう。
また、注文を受けてから商品を提供するまでの時間が短く、行列が出来て客を取り逃すことがありません。
メリット4:インスタ映えする
近年では、インスタ映えを意識したカラフルなかき氷や、可愛いかき氷が人気です。
インスタ映えするようなかき氷には付加価値があるので、他のお店より高くても売れるようになります。
メリット5:老若男女がターゲット
かき氷は古くからある食べ物で、老若男女幅広く親しまれています。
かき氷屋のデメリット
デメリット1:季節限定
かき氷は、夏以外の季節にはほぼ売れません。
よって、いかに夏の間に売り上げを伸ばすかの戦いになります。
夏にはかき氷を売り、冬には焼き芋を売るなど、機動的な経営が必須です。
かき氷屋のコツ
コツ1:『安いかき氷』か『高級かき氷』のどちらが売れるか
水道水を冷凍庫で凍らせた氷とシロップをかけただけの昔ながらの安いかき氷のお店と、天然水を自然に凍らせた氷を使いフワフワ感のある氷にフルーツを盛り付けた高級なかき氷のお店。
どちらのお店も一長一短で、どちらが儲かるのかは経営者次第です。
コツ2:お祭りや海の家が儲かる
かき氷屋を屋台や移動販売車で行う場合の主な出店場所は、お祭りと海の家です。
夏の短い期間に一気に売り上げを稼がなくてはならないので、事前にスケジュールをしっかりと組んで場所を抑えておかないと、営業できない日が出てしまうでしょう。
コツ3:かき氷機は電動タイプにする
かき氷機は手でハンドルを回す手動タイプと電動タイプがあります。
確かに手動タイプの方がエンターテイメント性があるかもしれませんが、電動の方が素早く提供出来るので、客を待たせなくて良いですし、注文が集中しても行列を作らず捌けます。
行列が出来てしまうと、繁盛感が演出されるメリットもありますが、並ぶのを面倒くさがる客を取りこぼすことになるので、かき氷機は電動タイプがおすすめです。
まとめ:かき氷屋は儲かる
しかし、夏にしか売れないので、夏の間は休む間もなく働き続けることになるでしょう。