ホームレスは全国に約25,000人


 ホームレスは全国に約25,000人いるとされており、その平均年齢は56歳とかなり高齢なことが分かっています。

 彼らは住所を持っていないので容易に働くことも難しく、ほとんどのホームレスは"空き缶拾い"などで生活をしています。

 そんな空き缶拾いは、時給換算にして50円

 それでもホームレスが生活していけるカラクリを詳しく見ていきたいと思います。


ホームレスの平均月収は3.8万円


 ホームレスの平均月収は3.8万円です。

 ホームレスの仕事の代名詞となっている空き缶拾いが、実際に最も多い収入源になっています。

 しかし、空き缶拾いの仕事は時給換算にしてわずか50円。一日しっかり働いても400~500円にしかなりません。

 その他にも雑誌を拾ったり、ダンボールや紙類を拾うケースもありますが、やはり金属である空き缶が一番効率が良いようです。



 それ以外にも、ホームレスの方が持っている通称"ダンボール手帳(路上生活者の多くがダンボールの家に住んでいることから)"により、行政から委託された清掃業者で日雇いの仕事を貰う人もいます。

 それらを合わせると、合計の月収が3.8万円になります。


 また、その他にも"生活保護"や"年金"を受け取っている人もいますが、生活保護については親族に知られたくないからと受け取らない人もいます。


ホームレスの支出はゼロ!?


 ホームレスの人の多くは生活保護を受けているので、公共交通機関をタダで乗りこなせます。

 ベテランのホームレスはそれを使って、各地で行われている炊き出しを上手く周り食費をゼロに抑えています。


 また、入浴に関しても生活保護者のうち入浴施設を持たない者には、銭湯券が配られるのでホームレスならタダで入浴が出来ます。

 このように各種サービスを上手く利用することで、ほとんど支出をゼロに抑えられるので、意外にも酒やタバコを買ったり、コンビニ弁当を買うくらいの余裕があります。


ホームレスの違法行為


 ホームレスの生活は法律的にグレーゾーンなことが多いです。

 まず、許可なく公園でテントやダンボール等を使って寝泊まりするのは"都市計画法"違反になります。

 次に、働く意思がなく定住地を持たないというホームレスの生き方自体が"浮浪罪(通称)"に該当しています。

 また、空き缶拾いについては、たとえゴミ箱に捨てられている物だとしても"窃盗罪"になります。


 これらは、『厳密に言えば違反しているけど、軽微なために取り締まられることが少ない』という状況になっています。


まとめ:ホームレス生活はおすすめしない


 いかなる事情があったとしても、ホームレス生活は違法行為スレスレなので、おすすめはしません。

 たとえ自分が違反行為をしなくても、暴行されたり病気になったりするリスクもあります。

 もし、生活が行き詰まっていたとしても、まずはホームレスになる前に行政に相談するして使える制度がないか確認をしましょう。