ニートが社会復帰をするのにおすすめのバイトとは


 ニートや引きこもりになってしまった人が社会復帰をするのは簡単なことではありません。

 実際に多くの人たちが社会復帰に失敗しています。

 それは、正しい手順や方法を取っていないことが原因です。

 特に最初の一歩が上手くいくかどうかが、社会復帰できるかどうかの重要な要素になります。

 そこでこの記事では、これから社会復帰を志す人におすすめのバイトや、支援制度を解説します。



脱ニートにおすすめなバイトの特徴


肉体労働ではない

 長期間仕事をしていない人が、いきなり重たい荷物を運ぶような肉体労働をすることは体力的に難しいです。

 また、体力に自身の無い人には、立ちっぱなしの仕事もキツイと感じるので避けるべきです。


単調な作業

 長期間仕事をしていないと、体力と同様に脳の処理能力も鈍ってしまいます。

 複雑な作業や素早い処理を求められるような仕事は上手く処理出来ないことが多いので、社会復帰後すぐに行う仕事ではありません。


コミュニケーションが少ない

 人付き合いには何かとストレスが存在します。

 今まで誰ともコニュニケーションを取って来なかった環境から、いきなり大勢とコミュニケーションを取る必要のある仕事をすると、強いストレスを感じるでしょう。


シフトの融通が効く

 長時間労働や連続勤務は、体力的にも精神的にもキツイものです。

 いきなり正社員と同じような仕事時間を行うのは、社会復帰の段階では難しいです。

 その時の体調に合わせて仕事時間を調整出来るような、シフトの融通の効くバイトを探しましょう。


自宅から通いやすい

 見落としがちなポイントとして、通勤時間も大切な要素です。

 片道30分以上かかる職場を選んでしまうと、往復1時間の移動だけでも相当な体力を消耗します。

 自宅から10分以内で通えるようなバイトがあれば理想的です。


脱ニートにおすすめのバイト


セルフスタンド(夜間)

 セルフ式のガソリンスタンドは、夜勤の場合に限りおすすめの仕事です。

 夜勤スタッフの仕事は、基本的にモニター監視をしつつ、給油ボタンを押すだけです。

 たまに、給油の方法が分からない人に対して直接給油の方法を教えることはありますが、それ以外はモニターの前に座っているだけで良いので、体力的にも精神的にも楽な仕事です。

 ただし、"乙種第4類危険物取扱者(乙4)"の資格が必要なので、事前に取得しておきましょう。


キッチンスタッフ

 ファミレスや居酒屋のキッチンスタッフも社会復帰のバイトとしてはおすすめです。

 立ち仕事でありメニューを覚える必要はありますが、接客スタッフに比べれば接客をしない分マニュアルから大きく逸れる業務が無いのがメリットです。


郵便局の仕分けスタッフ

 郵便局の仕分けスタッフもおすすめのアルバイトです。

 はがきや定形郵便など種類別に分ける仕事や配送先ごとに分ける仕事が主な業務になります。

 ヤマトや佐川の仕分けと違い小さくて軽い物がほとんどなので、似たような業務でも郵便局の仕分けスタッフの方が体力的に楽です。


清掃員

 清掃員は夜間の商業施設やオフィスで専用の機器を使って掃除をする仕事です。

 3~5人程度のチームで行動をしますが、一つ一つの作業は一人で出来るので、それほどこコミュニケーションが必要ないのもメリットです。


登録型バイト

 登録型バイトは、専用のサイトで登録を行ったあと単発で仕事を受注出来るサービスです。

 単発の仕事なので継続的に稼ぐことは難しいですが、単純作業が多く職場が合わなくても一日耐えるだけで良いので、社会復帰の一歩目としてはうってつけの働き方です。


出前配達

 ""Uber Eats"や"出前館"のような出前配達もおすすめです。

 体力が必要になりますが、完全に自分で働く量を決めることができるので、自分のペースで徐々に仕事量を増やしていけます。

 慣れると時給2,000円以上も目指せるので、本業にしていけるのも大きなメリットです。



ポスティング

 チラシを各家庭のポストに入れるポスティングの仕事も最初の仕事としてはおすすめです。

 1時間あたり150~300枚くらい配り1枚あたりの報酬が3~5円ほどなので、時給に換算すると500~1,000円が相場になります。

 普通のアルバイトに比べて最低時給を割ってしまうことの多い仕事ですが、『1ヶ月以内に5,000枚配る』のように勤務時間がきっちり決まっていないのがメリットです


データ入力

 データ入力の仕事は、主に紙に書かれているデータをWordやExcelにまとめる仕事です。

 パソコン一つで出来る仕事なので在宅ワークとの相性も良く、社会復帰を目指す人にも無理なく始められるのがメリットです。



文字起こし

 文字起こしの仕事は、インタビューや講演会を録音した音声データを文字に直す仕事です。

 タイピング速度により収入が大きく変わってしまいますが、1時間当たり1,000円ほどが相場となっているので、タイピングに自身のある人は挑戦してみると良いでしょう。

 アルバイトと違い、時間の融通が効くことが大きなメリットです。


webライター

 当サイトのようなブログやHPに記事を寄稿するのがwebライターの仕事です。

 文章力が必要だと勘違いされがちですが、中学生レベルの国語力があれば誰でも記事を書くことは出来るので、パソコンを持っている人なら挑戦する価値のある仕事です。

 クライアント側がどのような記事を書くのか見出し単位で指示を出してくれるので、ある意味単調作業に近いです。




商品モニター

 それほど稼げず単発の仕事になりますが、商品モニターの仕事は社会復帰の一歩目としてはおすすめの仕事です。

 アンケートモニターは、企業の商品やサービスを利用してその様子をアンケートで答える仕事です。

 タダで商品やサービスが使えるメリットはありますがその分謝礼金は少ないので、これだけで生活をしていくのは不可能です。



脱ニートにおすすめしないバイト


引っ越し

 引っ越しのアルバイトは、体力的にかなりハードな仕事です。

 小型の洗濯機や冷蔵庫なら一人で運ぶこともあり、マンションやアパートなら階段の上り下りを何往復もしなければなりません。

 長期間仕事をしてこなかった人にとっては、1時間働くだけでもキツイ仕事です。


倉庫業

 倉庫業は、求人広告に"軽作業"と書かれているので勘違いされがちですが、重い荷物を一日中扱うことになるので、体力に自身のある男性でないと厳しい仕事です。

 社会復帰の手段としてはふさわしくない仕事と言えます。


コンビニ

 コンビニの仕事は一見すると単調作業のように思えますが、接客業は色々なアクシデントが起こるので精神的に辛い仕事です。

 また、機器の使い方やタバコの種類など、意外なことに覚えることが多いのもコンビニバイトの特徴です。


パチンコ

 パチンコの店員は、重い箱を持ち上げたり一日中立ち仕事なことが体力的な負担になり、騒音とタバコの匂いが精神的なストレスに繋がる過酷な職場の一つです。

 特にパチンコを客側として経験したことの無い人にとっては、立っているだけでも苦痛な空間になるでしょう。


居酒屋

 居酒屋の接客の仕事は、社会復帰には適さない仕事です。

 酔った客の相手をするのは、精神的に辛いことが多いです。

 また、バイト仲間も明るめの大学生が多く、疎外感を覚えてしまうこともあるでしょう。


社会復帰を目指したきっかけ


 ニートの状態から社会復帰を目指ざすきっかけになるのは、"飽き""不安"があります。


 引きこもり生活になると、することはネットやゲームくらいしかありません。

 最初のうちは楽しかったネットやゲームに飽きて社会復帰を志すことがあります。


 それ以外にも引きこもり生活を続けている時にふと将来のことを考えて不安になり、社会復帰を目指す人もいます。



社会復帰は無理?できない?


 楽な引きこもり生活から辛い社会人生活に切り替えるのはとても難しいことです。

 詳細なデータはありませんが、成功する人の方が少数派なので、社会復帰が難しいと感じたり自分には出来ないと感じるのは自然なことです。

 それでも一歩ずつ小さなことから挑戦していくと、少しずつですが出来ることが増えていき、将来的に社会復帰していくことも可能です。


社会復帰の支援


 社会復帰を支援するサービスとして各地にある"社会復帰支援施設"や"引きこもり支援サービス"を利用する方法もあります。

 次の例のように一歩ずつ就職に向けて前に進めるように支援してくれるので、いきなり一人で就職するよりも無理なく就職ができるのがメリットです。

日常生活
 ↓
課外活動
 ↓
ボランティア活動
 ↓
職業訓練
 ↓
就職

 ただし就職までに時間がかかってしまうので、家族の支援や理解は不可欠です。



履歴書の志望動機には何を書くのか


 過去の職歴を見れば無職の期間があることは伝わります。

 志望動機には、前向きなことを書くと良いでしょう。



まとめ:まずは小さな一歩を踏み出そう


 今まで引きこもりを続けていた人が、いきなり仕事を始めることはとても大変なことです。

 いきなりフルタイムの正社員として働くのではなく、一歩一歩段階を踏んで社会人生活に慣れていく必要があります。

 最初の一歩としては、今回紹介した単発バイトから初めてみるのがおすすめです。