ピーマン農家は儲かる


 ピーマンは栽培がそれほど難しくなく初心者にもおすすめの野菜です。

 露地栽培ではあまり大きく稼げませんが、ハウスを建設する施設栽培なら年収1000万円も狙っていけるほどに稼げます。

 そこでこの記事では、ピーマン農家の年収や初期費用、稼ぐコツなどを解説します。



ピーマン農家の年収


 ピーマン農家の年収は、露地栽培か施設栽培かによって大きく変わります。

 露地栽培の年収は200万円施設栽培の年収は450万円です。


 ハウスを使う施設栽培の方が季節を問わず高品質のピーマンが栽培出来るので、露地栽培よりも高収入になります。

 しかし、ハウスを建てるには1棟あたり500万円はかかるので、1年目から大規模なハウス栽培をすることは難しいでしょう。



ピーマン農家の初期費用


 ピーマン農家の初期費用は、露地栽培か施設栽培かによって大きく変わります。

 露地栽培の場合の初期費用は150~300万円施設栽培の場合の初期費用は500~1000万円が相場です。

 ピーマン農家に関しては、露地栽培では大きく稼ぐことが難しいので、最初から施設栽培を始められるくらいの資金力があることが望ましいです。



ピーマン農家のメリット


メリット1:暑さに強い

 ピーマンの原産地は南米の熱帯地方です。

 ピーマンは暑さに強く、30度を超えるような日本の夏の暑さでもぐんぐん成長してくれるので、夏に作るものが無い農家のサブ野菜としても人気です。


メリット2:狭い畑でもよい

 ピーマンは1つの苗から100個以上の実が出来ます。

 よって、面積あたりの収穫高が高いという特徴があります。

 あまり広くない畑を持っている農家でも、上手く栽培していけば大きく稼げる可能性を秘めています。


 また、ハウス栽培を始める際も少ない棟数で良いのも費用が抑えられる点でありがたいです。



ピーマン農家のデメリット


デメリット1:露地栽培では稼げない

 ピーマン農業は、露地栽培ではなかなか稼げないのが現状です。

 専業農家として生計を立てていくなら、ハウス栽培を検討しなければなりません。

 狭い畑でも稼げるので、他の作物と並行して栽培するのも良いでしょう。


デメリット2:寒さに弱い

 南米の熱帯地方が原産のピーマンは寒さに弱い作物です。

 施設栽培で秋~冬にピーマンを作ると高値で販売出来ますが、その分だけ暖房費が大きくかかるようになります。

 昨今のエネルギー代の高騰がさらに深刻化していくと、ハウス栽培で冬に出荷することが難しくなるかもしれません。



ピーマン農家の工夫


工夫1:施設栽培をする

 ピーマンを露地栽培で生産しても年収は200万円くらいが限界です。

 施設栽培は初期費用が1000万円ほどかかりますが、始めから施設栽培でピーマンを生産出来れば、数年で資金を回収出来るでしょう。


工夫2:人を雇って大規模に

 施設栽培が軌道に乗ってきたら人を雇って大規模に経営していくことも選択肢としてありです。

 ピーマン農業は、それほど大きな畑を必要としないため、1ha(ヘクタール)もあれば大規模に経営していけるでしょう。



まとめ:ピーマンは施設栽培で稼ぐ


 ピーマン農業は、露地栽培ではそれほど大きく稼げませんが、施設栽培にすると狭い面積でも大きく稼ぐことが出来ます。

 そのメリットを生かして、将来的に人を雇って大規模に経営していければ年収1000万円以上も目指せるでしょう。

 その他の農業については、『夢の田舎生活『農業』は儲かるのか?儲かる農業12選を紹介!!』で解説しています。