データ入力ってどんな仕事?


 データ入力の仕事は、紙に書かれているデータや文字をワードやエクセルにまとめることが主な業務になります。

 求人情報で"データ入力"と書かれている業務の中には、コールセンター業務も兼ねている(むしろそちらがメインの)ものもありますが、今回は純粋なデータ入力の仕事について解説していきます。


扱うデータの種類

 データ入力で扱うデータの種類は多岐に渡ります。

 例えば、"アンケートの集計""名刺や名簿の管理""伝票整理"のように、紙やデータ化された情報を1枚のエクセルやワードに整理していく仕事が多いです。



データ入力でどれくらい稼げるの?


 気になるデータ入力の収入ですが、アルバイトのような時間制ではなく出来高制のため、スキルによって大きく変わってきます。

 それではどれくらい稼げるのか想像しにくいので、一般的な相場を紹介します。

データ入力の相場

 データ入力の報酬は"文字単価"で提示されることが多いです。

1文字いくら

 単純に文字を打ち込むだけの作業なら、1文字0.1~1.0円が相場になります。

 初めて仕事を受注した時には最低単価の0.1円で働くことが多いですが、しっかりと納期を守って仕事をして信頼を勝ち取っていけば0.5円、1.0円と文字単価が上がっていきます。

 最初のうちは最低時給を大きく割ってしまいますが、後々回収できるので我慢して仕事を続ける方が良いでしょう。

1分間の文字数は

 タイピングに慣れている人が文章を打ち込む時のタイピング速度は、1分間に100~120文字を書き込めるので例えば1文字0.3円で計算すると、1時間あたり1,800円の報酬になります。

 ただし、文章を打ち込むだけの作業は少なく、実際にはもっと少ない文字数しか処理出来ないので、あくまで参考程度に考えておくと良いでしょう。

月収20万円稼ぐには

 データ入力だけで月収20万円を稼ぐのは2つの観点から難しいです。


 まず、慣れない人がデータ入力の仕事をすると、時給換算で300~500円くらいになることが多く、仮に時給500円で計算すると月に400時間も働かなければなりません。

 正社員が週5で1日8時間働くと月の労働時間は200時間なので、その倍の仕事量をこなさないと月収20万円にはなりません。


 もう一つは、月収20万円を得るには1件1,000円の案件を毎月200件受注しなければなりませんが、似たような仕事をコンスタントに200件も受注するほどの案件がありません。


 以上の観点から、データ入力だけで月に20万円を稼ぐのはかなり厳しいと言えます。



データ入力に関する注意点


 データ入力に関して疑問になりやすいことを紹介します。

即日勤務出来る?

 データ入力の仕事を即日始めることは可能です。

 "ランサーズ"や"クラウドワークス"に登録して、現在募集されている案件を受注すれば、その日の内に仕事を始められます。

 登録もネットに慣れている人なら30分もあれば完了します。

面接なしの仕事はある?

 "ランサーズ"や"クラウドワークス"で募集されている案件のほとんどは面接無しで仕事を受注出来ます。

 複雑で高収入の案件ほど面接があるケースが多いです。

単発の仕事はある?

 "ランサーズ"や"クラウドワークス"で紹介されている案件の多くは単発の作業が多いです。

 その仕事を納期を守り丁寧に行っていけば、同じクライアントから継続的な仕事の依頼を受けることもあります。

データ入力は怪しい?

 データ入力の仕事の多くはまっとうな仕事です。

 しかし、中には高額なコンサル料を請求してくる詐欺求人もあるので、怪しいと思った時点で手を引くようにしましょう。

電話なしの仕事はある?

 データ入力の大部分は電話対応の無い仕事です。

 しかし、中にはコールセンターのような仕事もあり、それらの仕事は他のデータ入力より単価が高いので、電話対応に抵抗が無い人はそちらの方が稼げるでしょう。

フルリモート(在宅)で働ける?

 "ランサーズ"や"クラウドワークス"で受注する仕事は基本的にネットですべて完結するので、自宅でフルリモート勤務可能です。

データ入力はいつでも好きな時間に働ける?

 データ入力の仕事は、基本的に納期が決められているだけで、いつ仕事するかは自由に決められます。

 主婦が子供を送り出した後に仕事をすることも、会社員が帰宅後に行うことも可能です。

データ入力はきつい?

 データ入力の仕事がきついかどうかはその人の適正によります。

 単調な作業が多くプレッシャーもないので楽と考える人もいますが、単調作業の繰り返しが苦痛できついと感じる人もいます。

 単発で働くことも出来るので、一度実際に働いてみて判断すると良いでしょう。

エクセルやワードが使えなくても働ける?

 それなりの速度のタイピングが出ればほとんどの案件は処理可能です。

 エクセルでマクロを組むような難しい案件の方が探すのに苦労するでしょう。

スマホだけで働ける?

 スマホだけでデータ入力の仕事をすることは可能です。

 しかし、どうしても効率の面でパソコンには劣るので、定期的にデータ入力の仕事をしていこうと考えているならパソコンを購入するべきです。

大学生でも働ける?

 大学生だけなく、高校生や中学生でもデータ入力の仕事をすることは出来ます。

 その他にも主婦やフリーター、会社員でも働けます。


データ入力の正社員求人はある?

 一般に想像するようなデータ入力だけの仕事の正社員求人はありません。

 正社員のデータ入力の仕事は、電話対応やその他雑務も行う事務スタッフとしての雇用になります。

 データ入力だけで働きたい人は、フリーランスとして活動するか副業に留めることになるでしょう。


データ入力のコツは?


 データ入力の仕事に関するコツを紹介します。

効率化

ブラインドタッチ

 1分間に100文字打てる人と50文字しか打てない人では単純に2倍も収入が変わってきます。

 まず最低限ブラインドタッチが出来ないと、最低時給を超えることは不可能です。

 ローマ字入力とひらがな入力はどちらでも良いですが、個人的には手の動かす範囲の狭いローマ字入力の方が素早く打てる気がします。

ショートカットキー

 『Ctrl + C』や『Alt + Tab』などショートカットキーは無数にあります。

 キーボードとマウスを持ち替える時間は、1つの作業で数回だったとしても1日中仕事をしていると相当な時間のロスになっています。

 データ入力の仕事に慣れてきた頃に一度すべてのショートカットキーを調べて、効率アップに使えるものが無いか探してみると良いでしょう。


納期

 どんな案件でも必ず納期は守りましょう。

 会社員として働いていると当たり前に出来ていることなのに、フリーランスとなると守れなくなる人が多いです。

 むしろこれだけしっかりやっているだけでも、8割以上のライバルと差別化出来ます。


 また、長期間に渡る案件の場合は、途中で経過報告のメールを送っておくと信頼を得られます。


計画性

 慣れてくると複数の案件を同時に抱えながら仕事をすることになります。

 計画的に作業が出来る人は問題ありませんが、計画を立てるのが苦手な人はどの作業から進めるのか、どの作業の納期が近いのかが分からなくなってきます。

 もちろん納期を守れなければ信頼を失い継続的な仕事を受注することは出来ません。


 抱えている案件の少ない内から計画的に行動する習慣を身に付ける必要があるでしょう。



データ入力の受注先

 データ入力の仕事を受注するには、"ランサーズ"と"クラウドワークス"がおすすめです。

 どちらのサイトも発注者と受注者の数が多いのですぐに仕事が見つかります。



まとめ:データ入力は誰でも簡単に稼げる


 データ入力の仕事で大金を稼ぐのは難しいですが、月に3~5万円くらいなら誰でも簡単に稼げます。

 素早く正確に入力出来るように練習しつつ、納期をしっかり守るようにしていけば、少しずつ高単価の仕事へとシフトしていけるでしょう。

 興味を持った方には、"ランサーズ"か"クラウドワークス"をおすすめします。