掃除機の電気代はいくら?
掃除機のワット数
掃除機の消費電力は、紙パック式とサイクロン式の違いやモデルの違いによっても変わりますが、モードの強弱によっても大きく変わります。
掃除機の強モードは弱モードの約5倍の電力を消費しており、1分間あたりの電気代は弱モードなら0.1円、強モードなら0.5円です。
とある紙パック式の掃除機の消費電力をワット数で表すと、弱モードは240W、強モードは1170Wにもなります。
消費電力の参考例
・ノートパソコン 80W
・掃除機(弱) 240W
・冷蔵庫 300W
・電子レンジ 500W
・こたつ 700W
・電気ポット 900W
・ドライヤー 1,000W
・掃除機(強) 1,170W
・アイロン 1,300W
・衣類乾燥機 1,300W
掃除機の強モードは家電の中でも特に電気代の高くなるものなので、正しい節約方法を実践する必要があります。
充電しっぱなし
ワイヤレス式の掃除機は、使用後にスタンドに立てて充電が行えるようになっています。
そこで心配になるのが、掃除機を充電しっぱなしにして良いかという問題です。
古いニッケル系充電池を使用した掃除機の中には充電を自動停止しない物もありますが、最近のリチウムイオン系充電池を使用した掃除機ならフル充電された段階で自動で充電をストップしてくれます。
よって、お使いの掃除機がどのような仕様になっているかによって、充電しっぱなしでも良いのか駄目なのかが変わります。
掃除機の選び方
ここでは、次の5つのポイントに注目して掃除機の選び方を紹介します。
5つの比較ポイント
・集じん方式
・外見の種類
・ヘッドの種類
・メーカー
・その他
比較1:集じん方式
紙パック式
紙パックは昔ながらの掃除機に多い集じん方法です。
使い捨ての紙パックを使う分だけランニングコストが高くなるだけでなく、紙パックに風の通りを妨げられる分だけサイクロン式に比べてより大きな電力が必要になります。
ただし、手を汚さずに簡単に溜まったホコリを捨てられるメリットがあります。
サイクロン式
近年開発された新しい集じん方法の掃除機で、電気代節約の観点からおすすめの方式です。
紙パックを使わない分の節約だけでなく、風の通りが良いので省電力で吸引力を確保するメリットがあります。
ただし、定期的なフィルター掃除で手が真っ黒になるくらい汚れるのがデメリットです。
テッシュ式
サイクロン式の中には、フィルターの前に市販のティッシュを挟める機種もあります。
ティッシュを挟むことでフィルターが汚れにくくなるメリットがありますが、吸引力が落ちるので余分な電気代がかかるデメリットがあります。
また、フィルターからはみ出たティッシュが見た目を悪くしています。
比較2:外見の種類
キャニスター型
吸引ノズルの他に大きな本体も備えている昔ながらの掃除機がキャニスター型です。
本体が大型な分、強力なモーターを内蔵しており、吸引力が強力なのがメリットです。
一方で、本体が重たく取り回しの悪さがデメリットとなります。
スティック型
大きな本体を持たず、取り回しの良さで人気のある掃除機です。
特に2階建て以上の一軒家では、階段の掃除や階の移動がスムーズに行えるので、掃除のストレスも抑えられます。
大きな電力を消費するので、充電式の掃除機の連続稼働時間が短いことがデメリットです。
ハンディ型
片手で持てる小型の掃除機です。
階段の掃除や食べこぼしの掃除に便利ですが、あまり使わず倉庫にしまわれていることも多いです。
スティック型を取り外すとハンディ型になるような"2in1方式"の掃除機もあります。
ロボット掃除機
"ルンバ"のような自動で掃除をしてくれるお掃除ロボットです。
好き嫌いの分かれる家電ですが、本体代が高いことと、年間800円ほどの電気代がかかることから節約の観点からは不要な贅沢品です。
比較3:ヘッドの種類
エアタービン式
掃除機の吸引力を使ってブラシを回転させる方式です。
ヘッドにモーターが内蔵されていないので、カーペットからゴミを掻き出すことは苦手としています。
モーター式
ブラシにモーターが取り付けてあり、自動でブラシが回転します。
同じ吸引力の掃除機なら、モーター式のブラシの方がごみをより多く取り込めます。
自走式モーター式
モーター式よりさらに強力なモーターを内蔵しており、モーターの回転力により軽い力で掃除機が前に進むようになります。
掃除機の中でも中~上位モデルに内蔵されています。
比較4:メーカー
国内の大手家電メーカーも様々な掃除機を発売していますが、ここでは特に掃除機に力を入れているメーカーを紹介します。
ダイソン
スティック型掃除機の代名詞にもなっているダイソン社はイギリスのメーカーです。
高品質な掃除機を販売していますが、最新モデルともなると約10万円にもなるので、よほど長く使わない限りは他のメーカーの掃除機の方がコスパが高いです。
シャーク
2018年に日本に上陸したため、まだあまり知られていないメーカーですが、アメリカ市場で掃除機のシェアNO.1の企業です。
ダイソンと同じ約10万円の高価格帯の商品が中心ですが、充電スタンドに掃除機をセットするだけ、掃除機内部のゴミを自動で捨ててくれる機能がついているものなどユニークな掃除機が特徴です。
マキタ
愛知県に本社を持つ電動工具メーカーのマキタは、スティック型の掃除機も製造しています。
マキタの掃除機はコスパに優れており、ダイソンが新作を10万円で販売しているのに比べて、安い物なら1~2万円で購入出来ます。
エレクトロラックス
エレクトロラックスはスウェーデンの企業です。
マキタと同様に1~2万円台の安いコードレス掃除機が魅力です。
見た目が洋風なのもオシャレで好印象です。
比較5:その他の機能
静音性
掃除機の騒音レベルは平均70dBです。
これが静音性の高い掃除機になると60dBになります。
集合住宅で近隣トラブルを防ぐなら、静音性能の高い掃除機が良いでしょう。
LEDライト
ヘッドにLEDライトが付いており、家具の下や隙間の暗い所のホコリを見やすくしてくれる掃除機もあります。
エコモード
最近の掃除機には、エコモードを搭載している機種もあります。
エコモードに設定すると、自動で床の材質やゴミの量を検知して、強弱を自動で調整してくれます。
強モードで掃除機を掛け続けるより、電気代の節約になるでしょう。
掃除機の電気代節約のコツ
コツ1:こまめに手入れする
フィルターの根詰まりを起こすと、吸引力が弱くなり余計な電力が必要になります。
定期的にフィルターを清掃するだけでも電気代の節約になります。
コツ2:強弱を使い分ける
掃除機の強モードと弱モードには5倍もの電気代の差があります。
フローリングや畳のような場所では、弱モードに切り替えるようにすると電気代の節約になります。
コツ3:オンオフの回数を減らす
家電はスイッチを入れる瞬間に一番大きな電力を消費します。
極力一度の稼動で一気に掃除を終わらせると電気代の節約に繋がります。
一人暮らしにおすすめの掃除機
一人暮らしでそれほど広くない物件に住んでいるなら、掃除機の置き場に困らないようにスティック型の掃除機がおすすめです。
また、それほど部屋も汚れず掃除の頻度も高くないので、高額な掃除機よりも2~3万円の安い掃除機で十分です。
頻度も少ないので省エネ性能はそれほど気にしなくても良いでしょう。
掃除機以外の掃除用具
一人暮らしに掃除機はいらない?
一人暮らしなら掃除機以外のもので代用すれば、わざわざ掃除機を購入しなくても良いです。
フローリングワイパー
フローリング部分に関しては、掃除機よりもフローリングワイパーの方が綺麗になります。
特にトイレや台所のような水回りは、掃除機では綺麗にならない汚れも多く、フローリングワイパーで除菌までした方が衛生的です。
掃除機に比べて除菌シートの方がランニングコストが高いですが、本体の購入費用まで考えれば圧倒的にフローリングワイパーの方が安くなります。
粘着カーペットクリーナー
カーペット部分には通称"コロコロ"を使えば細かいホコリまで綺麗に取れます。
掃除機のように騒音もないので、集合住宅でもいつでも掃除が出来るメリットもあります。
安くて吸引力が強い掃除機
1万円以下
1万円以下の掃除機で問題となるのは、吸引力と連続稼働時間の短さです。
両方とも充電式で起こる事象なので、スティックタイプの中でもあえてコード式の物を選べばどちらの問題も解決します。
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コード式なので価格の割にしっかりとした吸引力があり、1万円以下の掃除機の中ではおすすめの掃除機です。
あまり掃除機を使わない人や、サブの掃除機としてなら十分に利用出来るレベルです。
2万円以下
2万円まで予算を広げれば、国産の品質の良い製品まで選択に入ります。
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そこでおすすめしたいのが、小型のキャニスター型掃除機です。
小型なので収納スペースに困らない点と、キャニスター式の強力な吸引力のバランスがとても良いです。
3万円以下
3万円にもなると普段遣いでストレスを感じないレベルの掃除機が手に入ります。
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低価格でネックとなる稼働時間も、弱モードなら40分、強モードでも20分持つので、普通に使う分には十分です。
また、紙パック式なので手を汚さずにサクッとゴミを捨てられるのも良い点です。
掃除機はいつが安い?
3月9月の決算セールや、7月12月のボーナスセールを上手く活用すると良いでしょう。
まとめ:掃除機はモード選択で節約をする
フローリングや畳で弱モードに切り替えるだけでも電気代の節約になります。
その他にも1~3万円の安い掃除機を選ぶことで電気代の節約ではなく本体代の節約をする方法も有効です。
安い掃除機を購入する際には吸引力と充電の持つ時間に気を付けて商品を選ぶと良いでしょう。
その他の家電の節約方法は、『【まとめ】電気代節約方法12選!家電別にオトクな節約方法を解説します!!』をご覧ください。