アイロンの電気代はいくら?


アイロンのワット数

 アイロンには3つの種類があり、種類ごとに消費電力が違います。


タイプ別ワット数
・ドライアイロン 700W
・スチームアイロン 1,000W
・衣類スチーマー 950W

 メーカーや機種によって若干の差はありますが、ドライアイロンよりも高機能なスチームアイロンの方が消費電力が高くなります。


1時間の電気代

 それぞれのタイプのアイロンを1時間使った場合の電気代はこのようになります。


1時間使用時の電気代
・ドライアイロン(700W) 17.5円
・スチームアイロン(1,000W) 25.0円
・衣類スチーマー(950W) 23.7円

 アイロンの消費電力は、家電の中でも高い部類に入るので、1時間あたりの電気代も高めです。


つけっぱなしの電気代

 仮にアイロンのスイッチを切り忘れて半日(4時間)ほど付けっぱなしだった時の電気代を計算してみましょう。


4時間使用時の電気代
・ドライアイロン(700W) 70.0円
・スチームアイロン(1,000W) 100.0円
・衣類スチーマー(950W) 94.8円


 半日アイロンをつけっぱなしにしてしまうと、およそ100円の電気代の無駄になります。



アイロンの電気代節約のコツ


コツ1:まとめてアイロンをかける

 アイロンは、スイッチを入れてから使用出来るまで少し時間がかかり、もちろんその時間も電気代がかかっています。

 例えば、10枚の衣類をまとめてアイロンにかけるならその待機時間も1度で済みますが、1枚ずつ別のタイミングでアイロンにかけると10回も待機時間が発生します。

 よって、出来るだけアイロンをかける衣類はまとめて洗濯し、一度にまとめてアイロンがけをすると電気代の節約になります。


コツ2:アイロンにかける順番を工夫する

 衣類のタグを見ると、衣類ごとに適切なアイロン温度が違うことが分かります。

 アイロンはスイッチを入れてから徐々に温度が上がっていくので、適正温度が低い衣類から順番にアイロンにかけていくと、アイロンの温度上昇に合わせて衣類をアイロンがけ出来、電気代の節約になります。


コツ3:アルミカバーのアイロン台を使う

 アルミは熱を伝える性能に優れた金属です。

 アイロン台の表面がアルミ素材だと、アイロンの熱が衣類全体に広がり、短時間でアイロンがけが出来るようになります。

 既に持っているアイロン台にアルミ製のカバーをかけるのも効果的で、安いものなら数百円で買えるので長く使うならコスパは高いです。


コツ4:脱水時間を短くする

 洗濯の段階で脱水機能を長めにしっかりと行ってしまうと、衣類にシワが出来てしまいアイロンにかかる時間が長くなってしまいます。

 短めの脱水にしておき、ハンガーに掛けた状態で衣類を乾かすと、重力によって衣類のシワが減り、アイロンがけが楽になります。


コツ5:洗濯が終わったら早めに干す

 脱水と同じく、洗濯が終わった洗濯物を放置していると、シワだらけの状態で衣類が固まってしまいます。

 洗濯が終わったら出来るだけ早くハンガーに掛けて干しましょう。


コツ6:干す時にシワを伸ばす

 衣類を干す時にそのまま干すのではなく、軽くシワを伸ばしながら干すとシワが少なくなりアイロンがけが楽になります。


アイロンの3つのタイプ


ドライアイロン

 昔からある普通のアイロンです。

 アイロンの熱と重さで衣類をプレスし、生地を伸ばしてくれます。

 価格が安いのがメリットですが、毛織物やウールに使えないデメリットもあります。


スチームアイロン

 ドライアイロンとは違い、水蒸気の熱で衣類を伸ばすアイロンです。

 普通のアイロンとは違い、ハンガーに衣類を掛けたままアイロンを掛けられるのが便利です。

 普通のアイロンに比べるとやや生地の伸びが弱くなりますが、普通のアイロンのようにアイロン台で使うことも出来ます。


衣類スチーマー

 衣類スチーマーは、スチームアイロンと似ていますがハンガーに掛けたままでシワを伸ばせるアイテムです。

 スチームアイロンとは違い圧力をかけないので、女性の衣類に多い立体的なデザインの衣類にもアイロンを掛けられます。

 反対に、しっかと押し付けて伸ばしたいワイシャツなどにはあまり向きません。



アイロンの便利な機能


コンパクト

 片手で取り扱うアイロンは、あまり大きくて重たいものになると、取り扱いにくく手も疲れます。

 特に力の弱い女性なら、小さくて扱いやすいアイロンがおすすめです。


コードレス

 何度も衣類の上を往復をさせるアイロンにコードが付いていると、引っかかって邪魔になります。

 コードレスのアイロンならその心配とストレスを感じずにアイロン掛けが出来るでしょう。


コードあり

 反対にコード付きのアイロンにもメリットはあります。

 アイロンは家電の中でも電力消費量の多いものなので、充電式のアイロンの稼働時間は短いです。

 洗濯物の多い家庭なら、一度ですべての衣類をアイロン掛け出来るコードありのアイロンの方が良いでしょう。


ハンガーにかけたまま

 スチームアイロンや衣類スチーマーなら、わざわざアイロン台を出さなくてもハンガーに掛けたままアイロン掛けが出来ます。

 ひと手間でサッとアイロン掛けが出来るので、洗濯物少ない一人暮らしとスチームアイロンや衣類スチーマーの相性は良いです。



安いアイロン


 1万円以下で買えるおすすめのアイロンは、アイリスオーヤマのコードレススチームアイロンです。

 本体代が高くなりやすい"コードレス"と"スチームアイロン"の特徴を持つなかで1万円を切るアイロンはあまりありません。

 シンプルな機能で低価格を実現しているアイリスオーヤマならではの格安アイロンです。




アイロンはいらない?


 一人暮らしでめったにアイロンを使わないなら、わざわざアイロンを買う必要はありません。

 やかんにお湯を入れてアイロンの代わりにすることも出来ますし、クリーニングに出せば自分で行うよりも綺麗な仕上がりになります。

 アイロンやアイロン台の置き場所に困るくらいなら、上記のような方法でアイロンを買わない選択肢もありです。



まとめ:アイロンは使用頻度が低いので電気代はかからない


 アイロンは1,000W近い大きな電力を必要としますが、頻繁に使うものでもなく1度の使用時間も短いため、家計全体の電気代の中では占める割合は低いです。

 一人暮らしでたまにしか使わないのなら、アイロン台のいらないスチームアイロンや衣類スチーマーが手軽でおすすめです。


 その他の家電の節約方法は、『【まとめ】電気代節約方法12選!家電別にオトクな節約方法を解説します!!』をご覧ください。