電子レンジの電気代はいくら?


1分間の電気代

 電子レンジ1分間あたりの電気代は、弱設定を300W、強設定を600Wとするとそれぞれ、弱で016円、強設定で0.32円です。

 ただし、電子レンジの種類によって、弱設定は100~400W、強設定は500~800Wと幅があります。

1ヶ月の電気代

 1ヶ月の電子レンジの電気代は、100~150円が相場です。

 料理をよく行ったり、冷凍食品やコンビニ弁当を良く食べる人なら150円くらいを目安に考えておくと良いでしょう。

500wの電気代

 電子レンジの強設定で多いのは500Wです。

 電子レンジの電気代は高いイメージがありますが、仮に500Wを1時間使っても電気代は約15円です。

 料理やお菓子作りで長時間電子レンジを使ってもそれほど電気代に影響は無いでしょう。


どの加熱方法がオトク?


 水1Lを沸騰させるのにかかる光熱費が最も安くなるのは電子レンジ、電気ケトル、ガスコンロのどれでしょうか。

電子レンジ

 電子レンジで1Lの水を沸騰させるのにかかる電気代は、2.5円です。

 実は電気ケトルやガスコンロで沸かすよりも電気代は低くなります。

電気ケトル

 電気ケトルで1Lの水を沸騰させるのにかかる電気代は、3.75円です。

 ただし、電子レンジと違い沸騰した時点でスイッチが切れるので、分量により正確な沸騰時間が分からない電子レンジよりも実際の電気代は安くなるでしょう。

ガスコンロ

 ガスコンロで1Lの水を沸騰させるのにかかるガス代は、都市ガスの場合で5.5円です。

 それほど差はありませんが、ヤカンでお湯を沸かすよりも電気ケトルでお湯を沸かす方が節約になるでしょう。


電気代節約のコツ


コツ1:自然解凍を行う

 少しでも電子レンジの使用時間を抑えるコツは、食品を自然解凍させることです。

 電子レンジは、直接熱を当てて加熱しているのではなく、マイクロ波を当てて食品の水分を振動させてその運動エネルギーで加熱しています。

 凍っている水分は振動をしないため、実は電子レンジは解凍にはあまり向いていません。

 その苦手な部分を自然解凍に任せることで、電気代の節約になります。

コツ2:食品の置く場所を工夫する

 電子レンジは食品の置く場所によって、加熱効率が異なります。

 食品がレンジの中でクルクル回るターンテーブル式の電子レンジならターンテーブルの端に、回らないフラット式の電子レンジなら中央に食品を置くと加熱効率が高いです。

コツ3:食品を小分けにする

 電子レンジは、複数の物を同時に温めようとすると、温まり方が均一にならず余計な電気代がかかります。

 まとめて加熱するのではなく、可能な限り小分けにして加熱すると電気代の節約になります。


コツ4:レンジ内部の清掃を行う

 電子レンジは、レンジ内の食品の水分を振動させて加熱しています。

 よって、レンジの内部に汚れが付着していると、毎回その汚れも一緒に加熱することになり、電気代が高くなります。

 衛生面でもメリットがあるので、電子レンジの定期的な清掃は行いたいですね。


電子レンジの選び方

 家族構成や主要用途によって、おすすめの電子レンジは異なります。

 ここでは3つのポイントに注目して電子レンジの選び方を紹介します。

ポイント1:家族人数

一人暮らし

 一人暮らしなら20L未満の小型の電子レンジがおすすめです。

 あまり大きな電子レンジを買うと、台所の面積を圧迫することにも繋がります。


 例えば、週末に作り置きをする人や友人が頻繁に訪れるような場合には、大型の電子レンジでも良いでしょう。

家族世帯

 2人以上の家庭なら、大型のレンジの方が一度で加熱出来て手間がかからなくなります。

 2人なら20L前後、3人以上なら30L以上と人数が多くなるほどに大型の電子レンジが良いでしょう。


ポイント2:加熱方法

単機能電子レンジ

 単機能電子レンジとは、シンプルな電子レンジ機能だけを持った電子レンジのことです。

 冷凍食品やコンビニ弁当を温めるくらいしか電子レンジを使わないのなら、シンプルな単機能電子レンジで十分です。

 他の機能が無い分だけ本体代も安く小型化されているのも見逃せません。

オーブンレンジ

 普通の電子レンジの機能の他に、オーブンとしても使える電子レンジです。

 オーブン機能を使えばクッキーやケーキ、ローストチキンなど本格的な料理も作れるようになります。

スチームオーブンレンジ

 オーブン機能に加えて、水蒸気での加熱も出来る電子レンジです。

 オーブンには出来ない"蒸す"ことが出来ることに加えて、オーブンでも作れる肉料理や魚料理の余分な油や塩分を落としてくれる効果もあります。


ポイント3:テーブル

ターンテーブル式

 中にクルクル回るターンテーブルがあるタイプの電子レンジです。

 加熱のためのアンテナが一箇所しか搭載されておらず、電子レンジ内部を均一に加熱することが出来ないので、ターンテーブルで食品自体を動かすことで均一な加熱をしています。

 装置がシンプルな分安価なことが多いですが、ターンテーブルより大きなサイズの食品を加熱出来ないのと、内部が凸凹しているので清掃の手間がかかるのがデメリットです。

フラット式

 加熱のためのアンテナを複数設置することで、ターンテーブルが不要になった電子レンジの方式です。

 装置が複雑な分高額ですが、レンジに収まるぎりぎりのサイズの食品まで加熱出来るのと、内部に凹凸が無いので掃除の手間がかからないのがメリットです。


電子レンジメーカー


バルミューダ

 バルミューダは東京に本社を置く企業です。

 バルミューダが販売している電子レンジが"BALMUDA The Range(バルミューダ ザ・レンジ)"です。

 シンプルな見た目でオシャレですが、定価4万3500円とかなり高額なので、節約の観点からはあまりおすすめではありません。



アイリスオーヤマ

 シンプルな機能と低価格で有名なアイリスオーヤマは、電子レンジも販売しています。

 単機能電子レンジですが、"飲み物"や"ごはん"のワンタッチあたため機能や、温め時間の調整を10秒単位で出来ることなど、シンプルな中でも使いやすさもあります。

 ヘルツフリーなため、東日本/西日本問わずどこでも使えるのもありがたい機能です。

 最低限の機能を備えた電子レンジの中でもっとも安い電子レンジです。




シャープ(ヘルシオ)

 電子レンジで一番有名な商品が"ヘルシオ"です。

 スチームオーブンレンジのため、余分な油分や塩分をカットしてくれます。

 容量もファミリーサイズの30Lなので、一度で数人分の調理を行えます。

 電子レンジとしてはかなり高額ですが、病気になるリスクを減らす投資と考えるとコスパは高いのかもしれません。




まとめ:電子レンジは機種選びで節約


 電子レンジは、使い方の工夫で電気代を大きく減らすことは難しいです。

 そこで、本体の購入費用を抑える方法がおすすめです。

 一人暮らしならアイリスオーヤマ製の電子レンジが安さと質のバランスが良いです。

 その他の家電の節約方法は、『【まとめ】電気代節約方法12選!家電別にオトクな節約方法を解説します!!』をご覧ください。