きのこ農家は儲かる
コンテナの中は自然の影響を受けないので、長雨や日照りが起きても栽培や出荷が出来ます。
しかし、初期費用や電気代がかかるので、他の農業以上に準備金をしっかりと用意しておかなければなりません。
この記事では、そんなきのこ農家の年収や初期費用、メリット・デメリットや経営の工夫を解説します。
きのこ農家の年収
しいたけやぶなしめじなど、栽培するきのこの種類によっても多少変わりますが、他の農業に比べると儲かりやすいです。
きのこ農家の初期費用
コンテナ1基に1000万円はかかるので、就農前にしっかりと貯金をしたり事業計画を立ててから参入するべきでしょう。
きのこ農家のメリット
メリット1:全国各地で栽培出来る
きのこは、ハウスやコンテナの中で徹底した温度や湿度管理をしているので、気候の影響を受けません。
よって、日本全国どこでもきのこ農業を行えます。
メリット2:栽培が簡単
きのこ農業は、農業ではありますが、まるで工場のように作業がマニュアル化されています。
農業未経験でも1ヶ月もあればノウハウを習得出来るでしょう。
メリット3:収入が安定化している
きのこ栽培は、天候に左右されないので収入が安定的です。
さらに、きのこの卸売価格も安定的な点も収入の安定化に繋がっています。
メリット4:重労働がない
きのこ栽培には、草むしりの為にかがんだり、重いものを運ぶこともないので、農業の中では体力的に楽な農業です。
60代や70代になっても現役できのこ農家を続けている人も多いです。
メリット5:収益化が早い
きのこは、菌床を仕入れてから1週間後には収穫が出来ます。
特に資金繰りの厳しい最初の数ヶ月から収入が発生するのは、他の農業ではありえないことです。
メリット6:一年中栽培可能
きのこ農家は、ハウスやコンテナで徹底的な気温や湿度の管理をしているので、1年中栽培が可能です。
よって、夏と冬で別々の農作物を育てる必要がありません。
きのこ農家のデメリット
デメリット1:所得率が低い
きのこ農業は、所得率が20%しかありません。
気温や湿度を24時間管理し続けるので、電気代が高くなりがちです。
デメリット2:初期投資が高い
きのこ栽培には、ハウスやコンテナはほぼ必須なので、初期費用が1500~2000万円もかかります。
露地栽培でよい作物なら初期費用300万円もあれば始められるので、きのこ栽培は敷居の高い農業です。
きのこ農家経営の工夫
工夫1:栽培するきのこの種類
日本で主に栽培されているきのこは、"しいたけ""えのき""ぶなしめじ""まいたけ"です。
それぞれ一長一短があるので、どれが一番稼げるかは経営方法によって変わります。
工夫2:コンテナで電気代節約
薄いビニールで囲われているハウスよりも、しっかりと壁で覆われたコンテナでは、室内の気温が外に漏れる量が違います。
コンテナは初期投資こそ高くなりますが、ハウスに比べて5~10倍も電気代が安くなります。
長くきのこ農家として働いていくつもりなら、初期投資が高くてもコンテナ栽培の方がおすすめです。
工夫3:栽培方法
きのこには、原木栽培と菌床栽培があります。
原木栽培の方が"天然もの"としての付加価値が付くので売値が高くなりますが、菌床栽培の方が効率的に生産できるので、年収が高くなるのは菌床栽培です。
まとめ:きのこ栽培は安定的に稼げる
ただし、本格的に始めるなら1500~2000万円の初期費用は欲しいので、会社員として一定の貯蓄を得てから第二の人生としてきのこ農家になるのが良いかもしれません。
幸いにもきのこ農業は重労働ではないので、体力の落ちてきた40代50代からでも始められる農業です。
その他の農業については、『夢の田舎生活『農業』は儲かるのか?儲かる農業12選を紹介!!』で解説しています。