洗濯乾燥機一回分の電気代は?
1回の乾燥にかかる電気代は次のようになります。
乾燥1回分の電気代
・縦型ヒーター 約60円
・ドラム式ヒーター 約50円
・ドラム式ヒートポンプ 約30円
・浴室乾燥機 約120円
・衣類乾燥除湿機 約80円
縦型ヒーター(電気代:約60円)
縦型洗濯乾燥機は、洗浄力が高い点が魅力的ですが、乾燥力が低いデメリットがあります。
ドラム式なら衣類が上から下に落ちる際に衣類の表面積が広くなるので全体を偏りなく乾燥してくれます。
しかし、縦型洗濯乾燥機で乾燥をすると衣類に偏りが出来てしまい乾き具合にムラが出ます。
そのため、縦型はドラム式に比べて乾燥時間が20分ほど長くなり、電気代も高くなります。
ドラム式ヒーター(電気代:約50円)
ドラム式洗濯乾燥機は、乾燥に向いている構造のため、縦型に比べて乾燥にかかる時間も電気代も少なくなります。
ヒートポンプ式の方が電気代が抑えられますが、こちらのヒーター式の方が本体代が安いので、頻繁に洗濯機を買い換えるならヒーター式の方がトータルで安くなるでしょう。
ドラム式ヒートポンプ(電気代:約30円)
近年開発された新しい乾燥方法がヒートポンプ式です。
電気代が安いことがメリットですが、従来のヒーター式と比べて低温のため、衣類を傷めにくいというメリットもあります。
毎日使う場合、他の洗濯機より年間で7,000~10,000円も電気代が安くなります。
浴室乾燥機(電気代:約120円)
浴室乾燥機は、天候も気にせずに干せる点と、騒音を気にしなくて良い点で特に集合住宅で人気の乾燥方法です。
一人暮らしの会社員で深夜にしか乾燥が出来ない時には、洗濯機の機能で乾燥をするとガタガタと騒音が出てしまいますが、浴室乾燥機ならその心配はありません。
しかし、衣類だけを乾かす洗濯乾燥機と違い、浴室全体の乾燥を行うので、電気代が高いデメリットがあります。
衣類乾燥除湿機(電気代:80円)
近年の除湿機には、衣類乾燥機能が付いている物もあります。
室内で干せるので、天候を気にする必要がありません。
それでもやはり、晴れた日に外で干すことと比べるとゆっくりと乾いていくので生乾きのデメリットがあります。
電気代を節約するコツ
コツ1:乾燥する衣類を減らす
乾燥機は、乾燥する衣類の量が多いほど、時間と電気代が多くかかります。
まずは、そもそも乾燥機を使う回数や量を減らしていくことが重要です。
コツ2:乾燥機を回す時間を変える
電力会社各社は、深夜の電気代が安くなる電力プランがあります。
深夜に乾燥機を回すことで、オトクな電力料金で乾燥機を回せます。
ただし、集合住宅の場合は、騒音に注意しましょう。
コツ3:脱水する
乾燥機を使う前に脱水を丁寧に行っておくと、乾燥機を使う時間が減らせて電気代の節約になります。
浴室乾燥機や除湿機で衣類を乾かす時には、出来るだけ洗濯機の脱水機能を上手く利用しましょう。
コツ4:サーキュレーターを使う
室内で除湿機を使う時や、浴室乾燥機を使う時には、サーキュレーターや扇風機を併用することで素早く乾燥出来ます。
衣類に直接サーキュレーターや扇風機の風を当てて素早く乾燥させれば、乾燥機を使う時間を減らせるでしょう。
サーキュレーターや扇風機の電気代は1時間あたり0.5円なので、併用する方がむしろトータルの電気代を抑えられます。
コツ5:室温と湿度を調整する
室内で除湿機を使って衣類を乾燥させる時には、室内の気温や湿度を調整するとさらに早く乾かせます。
室温は高い方が衣類が乾くのが早くなり、湿度は低い方が衣類が乾くのが早くなります。
コツ6:なるべく干す
やはりなるべく外で干す回数を増やすことが電気代節約に繋がります。
室内で干す場合でも、晴れた日なら除湿機を使うのではなく、窓を開けてサーキュレーターの風を衣類に当てるだけでもすぐに乾きます。
コツ7:スピード乾燥モードを使わない
洗濯乾燥機についている乾燥機能には、スピードモードや速乾モードが付いているものもあります。
通常の乾燥モードよりも素早く乾燥出来るメリットがあります。
しかし、普通の乾燥モードよりもスピードモードの方が1.5倍も電気代が高くなるので、本当に急いでいる時以外には使わない方が良いでしょう。
コツ8:最新機種に買い換える
最新の洗濯乾燥機に買い換えることで電気代を抑えられます。
10年前の洗濯乾燥機と最新の洗濯乾燥機を比べると、10%の電気代節約になります。
特に、ヒーター式からヒートポンプ式に買い換えると電気代が50%になることもあるので、長期的に同じ機種を使い続けるのなら買い換えるのもおすすめです。
乾燥機を使うメリット
メリット1:手間がかからない
洗濯機から衣類を取り出してハンガーに一つ一つ掛けていくことは面倒くさいと感じることでしょう。
洗濯乾燥機を使えばその手間を負うこともなく、時間的拘束を受けないメリットがあります。
メリット2:天候を気にしなくて良い
天気が崩れそうな日に外に洗濯物を干すと、一日中天候を気にして過ごさなければなりません。
外出している時に雨に降られてしまえば、せっかくの洗濯が台無しになります。
そういった所に意識を向けなくて済むのも乾燥機のメリットです。
乾燥機を使うデメリット
デメリット1:電気代がかかる
ここまで解説してきたように、乾燥機には電気代がかかります。
1回ずつの電気代は30~120円ですが、年間に100回使えば3,000~12,000円もの電気代になります。
デメリット2:シワになる
衣類をハンガーで乾かすと重力で衣類をピシッと伸ばしてくれるのでシワが出来にくいですが、洗濯乾燥機で乾かすと衣類がシワになりやすいです。
デメリット3:乾燥機が使えない衣類もある
セーターを乾燥機にかけると縮むことは有名です。
それ以外にも乾燥機に適さない衣類の種類は無数にあり、乾燥機能を使う前に仕分けをしないといけないのがデメリットです。
デメリット4:大量の衣類を乾燥できない
洗濯乾燥機には『洗濯脱水10kg/乾燥6kg』のような容量制限があります。
普通、洗濯に比べて乾燥出来る容量は少なく設定されているので、大量の洗濯を一気に行っても乾燥までは出来ないこともあります。
その他のQ&A
1回の洗濯にかかる水道代はいくら?
1回の洗濯にかかる水道代は、下記の通りです。
・縦型洗濯機 約25円
・ドラム式洗濯機 約13円
ドラム式洗濯機の方が少ない水分で洗濯出来るので、水道代の節約に繋がります。
毎日洗濯をすると、1年で縦型洗濯機なら約9,000円、ドラム式洗濯機なら約4,700円の水道代になります。
一人暮らしにおすすめの洗濯乾燥機は?
縦型かドラム式か
一人暮らしならそれほど洗濯する衣類が少ないので、本体代の安い縦型洗濯機がおすすめです。
洗濯容量
一人暮らしは1日に1.5kgの洗濯物が出るので、週に2回以上洗濯するなら容量6kg以上、週に1回まとめて洗濯するなら容量10kg以上の機種にしましょう。
静音機能
一人暮らしで集合住宅に住んでいるなら静音機能のある洗濯機にしましょう。
インバーター機能が付いていると、モーターの回転数を調整してくれるので、静かに洗濯機を回せます。
乾燥したのに乾かない原因とは?
乾燥機を使ったのに衣類が乾いていないことがあります。
一番多い原因は、記載容量以上の衣類を詰め込んでいるケースです。
コインランドリーならいくらかかる?
コインランドリーで洗濯から乾燥まで行うと、1回に1,000~1,500円ほどかかります。
出張などで1年以内生活をする時なら、新たに洗濯機本体を買うよりもコインランドリーを使う方が安くなります。
反対に1年以上コインランドリーを使い続けるくらいなら、高性能の洗濯乾燥機を購入した方がメリットが大きいです。
一回の洗濯乾燥にかかる電気代は?
1回の洗濯から乾燥までにかかる電気代は、種類ごとに下記の通りになります。
洗濯乾燥1回分の電気代
・縦型ヒート洗濯乾燥機 約63円
・ドラム式ヒート洗濯乾燥機 約53円
・ドラム式ヒートポンプ洗濯乾燥機 約33円
洗濯にかかる電気代は1回3円ほどなので、ほとんどが乾燥にかかる電気代になります。
一ヶ月の洗濯乾燥にかかる電気代は?
一ヶ月毎日洗濯乾燥機を使うと電気代は次のようになります。
洗濯乾燥機1ヶ月分の電気代
・縦型ヒート洗濯乾燥機 約1,890円
・ドラム式ヒート洗濯乾燥機 約1,590円
・ドラム式ヒートポンプ洗濯乾燥機 約990円
一年の洗濯乾燥にかかる電気代は?
一年間毎日洗濯乾燥機を使うと電気代は次のようになります。
洗濯乾燥機1ヶ月分の電気代
・縦型ヒート洗濯乾燥機 約22,000円
・ドラム式ヒート洗濯乾燥機 約19,000円
・ドラム式ヒートポンプ洗濯乾燥機 約12,000円
まとめ:洗濯乾燥機を上手に使い電気代を節約しよう
新しい乾燥システムのヒートポンプ式なら、ヒート式の半分ほどの電気代になります。
ただし、ヒートポンプ式は本体代が高いので、一人暮らしならヒート式の方がトータルコストは安くなります。
その他の家電の節約方法は、『【まとめ】電気代節約方法12選!家電別にオトクな節約方法を解説します!!』をご覧ください。