ゴーストレストランは儲かる
ゴーストレストランは自宅で営業出来るので、飲食店や経営の初心者にもおすすめの業態です。
また、昨今ではテイクアウトや宅配の需要が増えてきており、これからさらに拡大していく分野であることは間違いないでしょう。
しかし、高額な配送料やプラットフォームへの依存度など、ゴーストレストランならではのデメリットもあります。
この記事では、ゴーストレストランの年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
ゴーストレストランの年収
一つのメニューに絞ることなく、メニュー数の多いお店の方が年収が高くなります。
中には、自宅で複数の専門店を営業している人もおり、そのような人の年収はさらに高い傾向にあります。
ゴーストレストランの初期費用
自宅のキッチンで開業出来るので、普通の飲食店の開業資金の1/10以下で開業出来ます。
例えば、『カレー屋』を始めるのなら、自宅にある炊飯器と鍋を使えば良いので、新たに設備を購入する必要はありません。
その場合は、最低限の使い捨て容器などの備品を揃えるだけでゴーストレストランを始められます。
ゴーストレストランのメリット
メリット1:安い初期費用
普通の飲食店を開業する場合、物件取得費や内装費などで合計1,000~1,500万円が初期費用としてかかります。
しかし、自宅のキッチンで開業出来るゴーストレストランなら、調理器具や使い捨て食器類を揃えるだけで良いので、50~100万円もあれば開業出来ます。
これだけ初期費用が安いのなら、『試しに開業してみる』という気軽な気持ちで始めてもそれほどリスクはありません。
普通の飲食店を開業して1年で廃業してしまうと1000万円以上の損失となり、再び挑戦するのに5~10年は資金を貯める期間が必要になるでしょう。
しかし、ゴーストレストランなら50万円もあれば始められるので、仮に失敗しても損失は軽微です。
仮に20~60歳までの40年間を労働期間と考えると、そのうちの10年を棒に振るのがどれだけリスクが高いことか分かると思います。
メリット2:安いランニングコスト
飲食店の一番の悩みは、家賃と人件費です。
ゴーストレストランなら自宅で一人で開業するので、ランニングコストはほとんどありません。
よって、例えば半年や1年休業しても良いですし、1日2~3時間の短時間勤務でも経費で赤字になることもありません。
ランニングコストが安いことで、人生の自由度が上がります。
メリット3:一人で経営出来る
いきなり人を雇ってお店を開くのは勇気がいりますが、ゴーストレストランなら一人で営業出来るので、気楽に始められます。
人を雇うとその管理に時間や神経を注がねばならず、本当にやりたかった"料理を作って売る"という作業に注力出来なくなります。
『自分の作った料理を誰かに食べてもらいたい。』とか、『得意な料理でお金を稼ぎたい。』と考えているのなら、一人でゴーストレストランを経営する方が合っているかもしれません。
まずは一人で経営を安定させてから、人を雇ったり複数店舗経営をしたりと大きなビジネスに転換していくのも面白いです。
メリット4:容易な方針転換
これが普通の飲食店の場合には、内装や外の看板などあらゆる物品を入れ替えなければならないので、数百万円の費用と数週間の改装期間が必要です。
よって、ゴーストレストランの出店は綿密な事業計画を立ててから行うよりも、勘と度胸で『えいや。』と始める方が効率的だったりします。
仮に失敗してもまた『他の飲食店』を始めれば良いのです。
メリット5:時間の有効活用
実店舗型の飲食店では、営業時間内ならたとえ客がいなくても店頭に立っていなければならず、8時間営業のうち4時間はボーッと立っていたというような事態も起こりえます。
ゴーストレストランなら、注文が入った時に調理をするだけでよく、注文が入っていない時には家事をしたりテレビを見てくつろいだり、他の副業をするのも自由です。
このように、ゴーストレストランは実店舗より時間を有効に使えます。
メリット6:対面接客不要
普通の飲食店なら、毎日たくさんの客に対して対面で接客しなければならず、人によっては大変なストレスになります。
しかしゴーストレストランなら、対面するのは配達業者なので気を使う必要がありません。
たまには客から問い合わせやクレームの電話も起こり得ますが、年に数回あるかないかというかなり少ない頻度になるでしょう。
ゴーストレストランのデメリット
デメリット1:高い配達料
ゴーストレストランは、ウーバーイーツや『出前館』などを使って商品を客へ届けます。
お店側が支払う配送料は売り上げの35~40%にもなるので、その分を価格に上乗せすると商品の価格が高くなってしまいます。
デメリット2:プラットフォームへの依存
ゴーストレストランは、ウーバーイーツや『出前館』のようなデリバリーサービスを利用して販売します。
もし、それらのサービスが改悪されてしまったりサービス終了してしまうと、ゴーストレストランは販売方法を失います。
これだけの巨大なプラットフォームがいきなりなくなることは無いでしょうが、長期的にゴーストレストランを経営していくことを考えるとリスクが高いです。
デメリット3:注文されない
実店舗を持たないゴーストレストランは、客側からすると不信感があります。
有名なチェーン店の方が商品の質は保証されているので、多少割高でもそちらを注文する人の方が多いでしょう。
精力的にポスティングを行って集客したり、一度注文してくれた人をリピーターにさせるなど、集客力の弱さをカバーする取り組みが重要になります。
デメリット4:住所バレ
自宅でゴーストレストランを行う場合は、その住所をネット上に掲載することになるので、住所バレします。
ただし、これはゴーストレストランだけでなく、自宅でビジネスを始める場合には必ず起こることです。
真っ当に商売をしていれば、たとえ住所がバレても得に問題はないはずなので、堂々と商売をしていきましょう。
デメリット5:追加注文がない
ゴーストレストランにはこのような追加注文がなく、客単価を上げにくいです。
ゴーストレストランのコツ
コツ1:商品の質にこだわる
メニュー表に載っている写真と実際に届いた商品があまりにも違いSNSで批判されているのを見たことはあるでしょうか。
始めてそのお店で商品を注文する客は、そのお店の評判をネットで検索します。
その検索結果に良い評判が流れるように、商品の質には特にこだわりましょう。
コツ2:紙媒体の広告を打つ
実店舗を持たないゴーストレストランへの信頼感は低いです。
そこであえて紙ベースの広告を打つことで、客は安心感や信頼感を持ちます。
中には、デリバリー系の広告をまとめて保管しておき、デリバリーサービスを利用する時にそこから商品を探す人もいるので、紙媒体の広告とゴーストレストランの相性は良いです。
コツ3:複数の専門店を経営する
ゴーストレストランは、一つの拠点で複数のお店を営業出来ます。
中には『ずるい』と批判的な意見もありますが、ネット業界では当たり前の営業方法なので、複数の専門店を同時に経営するのはおすすめです。
中には7~8種類の専門店を一箇所で営業しているケースもあります。
コツ4:複数のデリバリーサイトに登録する
ウーバーイーツや『出前館』など、複数のデリバリーサイトに登録しましょう。
こちらの労力が変わらないまま単純に露出機会が増えるので、売り上げが上がります。
また、特定のサイトがいつ閉鎖されても良いように、日々新しい販売網を開拓しておきましょう。
コツ5:配達揺れへの配慮
どれだけ商品の見た目を綺麗に盛り付けても、配達中の揺れや傾きによって中身がぐちゃぐちゃになると購入者の印象は悪くなります。
配達中に揺れたり傾けられたりすることを想定して、出来るだけ見た目が崩れないような盛り付けや器選びをすると良いです。
また、配送業者にも気持ちよく仕事をしてもらうために、明るい笑顔で配達を依頼しましょう。
コツ6:色々と試してみる
ゴーストレストランは初期費用が50万円程度とかなり安いので、たとえ事業に失敗してもリスクは小さいです。
そこで、10回に1回成功すれば良しとして色々と思いついた戦略を挑戦してみることをおすすめします。
近隣に家族世帯が多いなら、大皿メニューを増やしてみたり、単身世帯が多いなら栄養バランスを考えた惣菜セットを販売してみたりと、細かな調整をして売り上げが少しでも上がれば御の字です。
まとめ:ゴーストレストランは複数店舗運営で稼ぐ
複数の専門店を同時に経営して、複数のプラットフォームに登録すれば、ある程度の販売数を得られるでしょう。
また、初期費用やランニングコストが安いので、失敗したときのリスクが小さいのも見逃せません。
当サイトでは『様々な飲食店』を紹介しています。ゴーストレストランで何を販売するのかの参考にもなるので、是非ご覧ください。