バー経営は儲かる
客の名前や特徴を覚えたり、様々なジャンルの会話が出来るように勉強をしたりと、上質な接客を心掛ければ会社員の平均年収を大きく超える稼ぎになるでしょう。
この記事では、バー経営の年収や初期費用、儲けるコツなどを解説します。
バーオーナーの年収
しかし、バーは他の業界に比べて人気による収入の差が激しく、人気店を経営していると年収800万円以上も目指せます。
また、複数店舗を経営していくと年収1000万円以上も目指せるので、平均年収250万円はあくまで目安にしかなりません。
バー経営の初期費用
主な金額はこちらの通りです。
バーの初期費用
・物件取得費(家賃の10ヶ月分)200~250万円
・改装費 500~800万円
・厨房設備費 100万円
・その他備品費 200万円
・合計 1,000~1,350万円
その他にも最初の1年は赤字でも生活できるだけの生活費も必要になるでしょう。
バー経営のメリット
メリット1:客単価が高い
お酒を扱うバーは他の飲食店に比べて客単価が高いです。
一般的なバーの客単価は2,000~3,000円で、低価格路線なら1,500~2,000円、高級路線なら3,000~5,000円が客単価になります。
メリット2:原価率が低い
一般にお酒は原価が低いことが知られています。
お酒の中でもビールや日本酒に関しては原価率が高い傾向にありますが、カクテルや酎ハイなどは原価率が低いのでお酒全体の原価率は低くなります。
アルコールの原価率
・日本酒 40%
・ワイン 40%
・焼酎 30%
・ビール 30%
・テキーラ 15%
・カクテル 10%
・酎ハイ 10%
・ウーロンハイ 5%
さらに、お酒のおつまみとなるフードメニューは原価の安いメニューが多いので、たとえ原価率の高いビールばかり頼まれてしまってもまったく問題なく儲かります。
メリット3:人件費が低い
バーはテーブル席よりもカウンター席の方が一般的です。
カウンター席だけなら、従業員一人でもお店を回せます。
あえてカウンター席だけの小規模なお店を開業して人件費を抑える方が、大規模なお店で従業員をたくさん雇うよりも利益率が高くなることもあります。
メリット4:賃料が安い
メリット3と重複しますが、バーは狭い敷地面積の物件との相性が良いので賃料を抑えることができます。
また、バーはビルの地下や2階のような人目に付きにくい場所に出店することも多いですが、人目に付く1階に比べて地下や2階は賃料が安いので、さらに賃料を抑えることになるでしょう。
バー経営のデメリット
デメリット1:スナックの方が儲かる
バーと似た形態としてスナックがあります。
バーとスナックの違いは、バーは従業員が男性の場合と女性の場合がありますが、スナックは従業員が女性です。
やはり女性にチヤホヤされてしまうと財布の紐が緩みやすく、バーに比べてスナックの方が利益率が高い傾向にあります。
デメリット2:バーテンダーが辞めると顧客も来なくなる
バーの常連は、お店に付くのでなくバーテンダーに付きます。
いつものバーテンダーと話したくてお店に来る常連は、そのバーテンダーが退職してしまうとお店に来なくなります。
お店の雰囲気はバーテンダーで決まってしまうので、バーテンダーが変わるだけで売り上げが半減しても不思議はありません。
デメリット3:テイクアウトが出来ない
昨今の情勢により、テイクアウトの需要が高まっています。
ここ数年で急激に唐揚げ専門店が増えたのも、テイクアウト出来るメニューだからです。
その点で、バーはテイクアウトに対応していないので、上手く経営出来なかったお店は廃業に追い込まれました。
バー経営のコツ
コツ1:客のリスト化
バーは常連客がとにかく重要です。
客と会話をしていくなかで得られた情報をエクセルなどにまとめておき、二度目以降に訪れた際に好みのメニューや興味のある話題を覚えておけば、常連客になってくれるでしょう。
反対に、いつまで経っても好みなどを覚えていないと、その客は疎外感を感じて別のお店に移ってしまうでしょう。
顧客リストはどの企業でも一番重要な財産です。
コツ2:新規客をリピーターに
新規客には、常連客以上に配慮して接客するようにします。
まるでお見合いのように、その1回の出会いで相手の心を掴めれば、常連客がどんどん増えるでしょう。
コツ3:コンセプトを明確にする
バーには様々な種類があり、コンセプトを明確にする必要があります。
バーの種類1:オーセンテックバー
ホテルに併設されているような本格的なバーです。
"オーセンティック"は、"本物の"という意味です。
高品質なサービスを高価格で販売するスタイルなので、高い技術力が求められます。
バーの種類2:ダイニングバー
居酒屋のようにフードメニューも充実しているバーです。
バーテンダーとしてのお酒の知識だけでなく、簡単な料理のスキルも求められるので、従業員を集めるのに苦労するかもしれません。
バーの種類3:スポーツバー
お酒を飲みながら大きなモニターでスポーツ観戦をするバーです。
日本の観戦人口の多いスポーツは、上位から"野球""サッカー""スケート""バレー""テニス"と続きます。
それらを中心に放映していくと良いでしょう。
また、店内の様子をユーチューブで公開しておくと、無料で宣伝出来ます。
バーの種類4:ショットバー
ボトルキープ制度がなく、1杯ずつ注文する方式のバーです。
手間はかかりますが、ボトルで注文されるより1杯ずつ注文する方が高値で売れて利益を多く残せます。
バーの種類5:ワインバー
他のお酒も販売しますが、特にワインやそれに合うフードメニューを豊富に品揃えするのが"ワインバー"です。
その他にも日本酒に特化した"日本酒バー"や、ビールに特化した"ビールバー"もありです。
バーの種類6:ダーツバー
店内でダーツが出来るバーがダーツバーです。
ダーツ好きが集まるだけでなく、オシャレな雰囲気によりダーツに興味のない人にも人気です。
その他にも"ビリヤードバー"や"プールバー"、"ボードゲームバー"や"マジックバー"なども需要があります。
バーの種類7:ジャズバー
店内でジャズを流す"ジャズバー"は、オシャレな雰囲気が人気のお店です。
他のお店に比べて高い音響設備を用意しましょう。
コツ4:知識を蓄える
バーなのでお酒の知識は必須ですが、様々な業種やバックグラウンドを持った客を相手に話をするので、あらゆる分野の知識を広く知っておく必要があります。
もし、まったく知らない知識の話題が出てしまっても『知らないから教えてほしい。』というスタンスで相手に話をしてもらえば問題はありません。
さらに、次にその客が来店するまでにその知識を勉強しておけば、むしろ喜ばれてその従業員のファンになってくれるでしょう。
まとめ:バー経営はバーテンダーの質で決まる
自分一人で小さく経営するだけなら儲けやすい業界ですが、2店舗目3店舗目を展開していくときに人材の質に悩むことになるでしょう。
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