メキシコペソ円で1ヶ月5万円稼ぐにはいくら必要か


 メキシコペソ円は、高い金利によりスワップポイント投資に人気の通貨ペアです。

 比較的安全とされているレバレッジ3倍でメキシコペソ円を保有した場合250万円で毎月5万円のスワップポイントを得られるでしょう。

 この記事では、レバレッジ別に1ヶ月5万円稼ぐための必要資金や、メキシコペソ円を長期投資する際の注意点を解説します。



レバレッジ別必要金額


 FXには"レバレッジ"というシステムがあり、最大で手持ち資金の25倍のポジションを持つことが出来ます。

 このレバレッジを上手く使えば、少ない資金でも多くのポジションを持ち多くのスワップポイントを受け取れます。


 ただし、レバレッジ25倍でポジションを持ってしまうと、少しでも予想と反対の値動きをするだけでロスカットになります。

 現実的には、短期投資ならレバレッジ10倍以下、長期投資ならレバレッジ3倍以下で運用する投資家がほとんどです。


 ここからは、レバレッジ別に毎月5万円得るために必要な資金を計算していきます。


レバレッジ1倍の場合

 レバレッジ1倍でメキシコペソ円を保有した場合に、1ヶ月5万円のスワップポイントを得るには750万円必要になります。


 レバレッジ1倍なら外貨預金と同じような運用が出来、どれだけメキシコペソの為替相場が暴落してもロスカットされることはありません。

 圧倒的な資金力があってわざわざリスクを犯したくない人や、老後資金など絶対に失いたくない資金で投資を行うならレバレッジ1倍がおすすめです。


 ただし、資金効率が悪いですし、せっかくのレバレッジという仕組みを利用しないのももったいないので、もう少し高いレバレッジで運用しても良いでしょう。


レバレッジ2倍の場合

 レバレッジ2倍でメキシコペソ円を保有した場合に、1ヶ月5万円のスワップポイントを得るには375万円必要になります。


 レバレッジ2倍でメキシコペソ円を保有すると、為替相場がおよそ半値になった段階でロスカットになります。

 現在のメキシコペソ円の最安値は2020年につけた1ペソ4.2円なので、仮に1ペソ8.4円でポジションを持っても暴落により最安値を更新しない限りはロスカットにはなりません。


 このようにレバレッジ2倍ならかなり安全にメキシコペソを保有出来ます。


レバレッジ3倍の場合

 レバレッジ3倍でメキシコペソ円を保有した場合に、1ヶ月5万円のスワップポイントを得るには250万円必要になります。

 一般に、長期投資をする時にはレバレッジを3倍以内に抑えるべきというのが通説で、これはメキシコペソ円にも当てはまります。

 安全性を守りつつもしっかりとリターンも狙っていけるのがレバレッジ3倍の魅力です。
 

レバレッジ5倍の場合

 レバレッジ5倍でメキシコペソ円を保有した場合に、1ヶ月5万円のスワップポイントを得るには150万円必要になります。

  ただし、メキシコペソの長期投資でレバレッジ5倍はギャンブルです。

 ほぼ確実に数年以内にロスカットになるので、絶対に行うべきではありません。



メキシコペソ円でFIREは可能?


 毎月20万円をスワップポイントで得られれば、一人暮らしなら十分にFIREが出来るでしょう。

 レバレッジ3倍でメキシコペソ円を保有して毎月20万円を得るための資金は1000万円です。


 ただし、レバレッジ3倍だとロスカットになる可能性もあるので、メキシコペソ円が暴落した後の安い時に仕込めると良いでしょう。




メキシコペソ円の注意点


 メキシコペソ円投資で注意するべきことは、次の通りです。

 総じてアメリカドルやユーロなどと比べて、メキシコペソはハイリスクな通貨なのでしっかりとリスクを把握しておく必要があります。


メキシコペソ円の注意点
・アメリカ頼りの経済
・資源国通貨
・犯罪大国
・激しい変動
・大統領
・スワップポイント現象の可能性


 各項目の詳細は下記の記事で解説しています。





メキシコペソの上昇要因

 メキシコペソの為替相場が上昇する要因は大きく分けて5つあります。

 ただし、その他の要因も複雑に絡み合って為替相場は決まっているので、ここで紹介する上昇要因が1つでもあれば必ず為替相場が上昇するという訳ではありません。

 それでも、2つ3つと上昇要因が増えるほど、メキシコペソ相場が上昇する可能性は高くなるので、ここで紹介する上昇要因をメキシコペソ投資の参考にすることは有効です。



上昇要因1:政策金利の上昇傾向

 メキシコペソに投資をする人の大半は、その高い政策金利による金利収入を狙っています。

 単純に政策金利が上がれば上がるほど、メキシコペソ投資の旨味が増して投資する人が増え、メキシコペソ相場も上昇します。


 過去の政策金利の推移から見て現在の政策金利が低めだと考えるのなら、将来的に政策金利の上昇とそれに伴った為替相場の上昇が予測出来ます。

 逆に今の政策金利が過去の推移から高めであると考えるのなら、今後政策金利が引き下げられ為替相場も下落する予想が立ちます。


 メキシコペソで長期投資をする際に大切なのは、今の政策金利のパーセンテージではなく数年後に上昇しているのか下落しているのかを予測することです。


上昇要因2:原油価格の上昇

 メキシコは世界第12位の原油産出国です。

 原油価格が上昇すると、メキシコの原油輸出価格が上昇するので、メキシコ経済に良い影響を与えます。


 原則としては、世界経済が好調な時は燃料となる原油の消費量も増えて、原油価格が上昇します。

 つまり、『世界経済が好調⇒原油消費量の増大⇒メキシコペソの上昇』というサイクルが起こります。

 実際に、世界経済が好調(リスクオン)の時には、メキシコペソ相場が上昇していることが多いです。


上昇要因3:アメリカとの良好な関係

 良くも悪くもメキシコは"世界一の経済大国"アメリカと国境を接しています。

 経済面だけでなく、軍事・外交面でも世界を牽引しているアメリカとの関係性が良好ならその国の経済発展にとってはプラス材料です。

 ありがたいことに現在のメキシコは、アメリカとカナダの三国で経済協力を行っており、表面上は良好な関係を築いています。

 しかし、どんな国でも近隣の国々と外交問題を抱えていることが普通で、アメリカとメキシコも移民問題など小さな軋轢は常に起きています。


上昇要因4:アメリカ経済の好調

 アメリカ経済が好調なら、その恩恵を受けてメキシコペソ相場も上昇します。


 アメリカとメキシコのGDPは20倍もの差があり、アメリカ経済が好調ならその一部の資金がメキシコに流れてメキシコ経済を潤します。

 またメキシコ貿易は、輸入の50%輸出の80%をアメリカ相手に行っています。


 このように、メキシコ経済はアメリカ経済に依存しているため、メキシコペソ投資をする際にはアメリカの経済情勢もチェックしておく必要があります。


上昇要因5:メキシコ経済の好調

 メキシコ経済が好調なら、当然メキシコペソ相場は上昇します。

 特に実体経済を反映しやすいインフレ率と政策金利を分析しておけば、現在のメキシコ経済が好調かどうか判断出来ます。

 また、メキシコは日本のような終身雇用制度ではないので、失業率も実体経済をダイレクトに反映してくれて、判断材料になります。



メキシコペソの下落要因

 メキシコペソが上昇しやすい要因もあれば、下落しやすい要因もあります。

 メキシコペソは新興国通貨なので、ネガティブなニュースが流れると米ドルのような先進国通貨に比べて大きく下落するのが通例です。

 ここでは、6つの下落要因を解説します。


下落要因1:世界経済の不調

 世界経済が不調だと、メキシコペソ相場は下落します。

 メキシコに直接関係のないニュースであっても、世界経済が冷え込むと予想されるとメキシコペソは売られるようになっています。


 これは、メキシコペソが高金利通貨(リスク資産)であることが関係しています。

 世界中の企業や投資家は、メキシコの高い政策金利で稼ごうとメキシコペソに投資をしています。

 世界経済にネガティブなニュースが流れると、投資家はリスクの高いメキシコペソから安全な米ドルや日本円などの先進国通貨に資金を動かします。

 その流れが一斉に起こると、為替相場を下落させるだけの大きな力となります。


下落要因2:政策金利の引き下げ

 メキシコペソのような高金利通貨にとって、政策金利の引き下げは通貨の魅力が大きく損なわれるので、為替相場も減少します。

 特に、市場が金利据え置きを予想している時にサプライズ的な利下げが行われると、為替相場が急落します。


 基本的には、インフレ率が低くなると政策金利の引き下げが行われます。

 メキシコのような新興国なら、インフレ率3%を割ってくると利下げの可能性が出てきます。

 インフレ率が下がってきたと感じたら、一度ポジションを決済して様子を見るのも手です。


下落要因3:原油価格の下落

 原油算出国の通貨は、原油価格が下落すると為替相場も下落する傾向にあります。

 世界経済が冷え込んでくると原油価格が下落することが多いので、世界情勢の先行きが怪しくなったらメキシコペソを売却すると良いでしょう。

 その他にもメキシコは、天然ガスや銀・銅など様々な天然資源を保有しているので、天然資源の価格推移を投資の判断材料にするのも有効です。


下落要因4:アメリカ経済の不調

 アメリカ経済が不調になるとメキシコペソ相場は下落します。


 私たちの住んでいる日本でも不景気になると真っ先にバイトや派遣が切られるように、不景気になると立場の弱い人から職を失っていきます。

 アメリカにおいては、自国のアメリカ人よりも出稼ぎに来ている外国人から解雇していくのが普通です。

 アメリカ経済が不景気になれば、アメリカ国内にいるメキシコ人の首が切られます。


 その他にも、メキシコの最大の貿易相手はアメリカなので、アメリカ経済が停滞すればメキシコ経済も停滞します。


 いずれにせよ、アメリカ経済が不調な時はメキシコペソが売られると覚えておくと良いでしょう。


下落要因5:メキシコ経済の不調

 メキシコ経済が不調なら、当然メキシコペソ相場も下落します。

 失業率やインフレ率など実体経済を反映しやすい指標は毎回しっかりと分析しましょう。

 日本やアメリカのような成熟した国に比べてまだまだ経済基盤が整っていないので、一度経済が停滞すると大きく崩れる特徴があります。


下落要因6:アメリカとの関係悪化

 アメリカとの関係が悪化すれば、経済・外交・軍事とあらゆる面で問題が発生します。

 表面上は経済協定を結ぶほどには友好関係を示していますが、陸地で繋がっているので人や物の交流も多く事件やいさかいも起こりやすいです。


 移民問題や国境の壁問題は、メキシコとアメリカが長く争っている問題です。

 もし、一線を越えるような事態が起きたら、早期にメキシコペソのポジションを決済しましょう。



メキシコペソとトルコリラのどっちがおすすめ?


 どちらも高金利通貨として人気の"メキシコペソ"と"トルコリラ"。

 『果たしてどちらが投資対象としておすすめでしょうか。』

 答えは『圧倒的にメキシコペソの方がおすすめです。』


 メキシコペソよりもトルコリラの方が政策金利が高いですが、トルコリラのインフレ率は2桁%になることも多いです。

 スワップポイント狙いでトルコリラの買いポジションを保有したとしても、金利収入よりも通貨価値の下落の方が大きく、保有すればするほど損失が膨らむ状態になっています。

 この傾向は5年10年単位で継続されていることなので、『ここが底』だと思わずに今後も下落し続けると考えた方が良いです。




メキシコペソと南アフリカランドのどっちがおすすめ?


 『メキシコペソと南アフリカランドならどちらが投資対象にふさわしい』でしょうか。

 好みにもよりますが、当サイトではメキシコペソをおすすめしています。

 南アフリカもメキシコペソも高金利通貨ですが、南アフリカランドの方がメキシコペソよりも通貨価値の下落幅が大きいです。

 1~2日ポジションを持つくらいならどちらが儲かるか分かりませんが、1年以上ポジションを持つようならメキシコペソの方が儲かる確率が高いです。




まとめ:メキシコペソ円で1ヶ月5万円は稼げる


 FXにはレバレッジがあるので、他の金融商品以上の高いリターンを狙った投資も行えます。

 レバレッジ3倍ならわずか250万円あれば、毎月5万円のスワップポイントが得られるでしょう。

 ただし、スワップポイントは日々変動しており、政策金利によっては大きく減少することもあるので要注意です。

 その他のスワップポイント投資に関する記事を『【まとめ】スワップポイント投資のコツ【メキシコペソ・南アフリカ・トルコリラ】』にまとめています。ぜひ他の記事もご覧ください。