古着屋経営は儲かるのか


 古着屋は、仕入れ原価が安く儲かる可能性のあるビジネスです。

 しかし、目利き力が高くないと、大きく稼ぐことは出来ません。

 この記事では、古着経営の年収やメリットデメリット、経営のコツを解説します。

 古着が好きで古着屋を始めたい人は、是非最後までご覧ください。


古着屋オーナーの年収


 古着屋オーナーの平均年収は400万円です。

 原価の安い中古品を仕入れるため、販売業の中では割と儲かりやすいビジネスです。


古着屋経営のメリット


メリット1:小資本で開業出来る

 新品のアパレル商品を仕入れる際には、最低でも『10着以上から』や『10万円以上から』といった制限を設けられていることが多く、一度に大量仕入れをする必要があります

 個人経営のお店で同じ商品を何着も売るのは難しく、在庫を抱えることになります。


 一方の古着なら、1点から仕入れられますし、ブランド物でなければ小資本で大量の仕入れを行えます。

 質は良くないものの、1キロあたり数百円でまとめ売りしているバイヤーもいます。


メリット2:差別化が簡単

 新品のアパレルを扱うお店では、各社が同じ仕入先から商品を仕入れているので、店頭に似たりよったりの商品が並ぶことになります。

 そうなると、大量仕入れをしている大きな企業の方が安く商品を販売出来るので、個人経営のお店はただ高いだけのお店に成り下がります。


 しかし、古着屋なら1点1点がオリジナルな商品になるので、簡単に差別化が行えます。


メリット3:節約や環境への関心の高まり

 昨今では、節約思考や環境問題への関心の高まりにより、中古品への抵抗が薄れてきています。

 かつての古着は、ファッションに強い関心のある一部の人が買うものでしたが、近年では一般的な人にまで古着が浸透しています。


メリット4:小スペースで良い

 仕入れる商品の価格帯にもよりますが、古着は比較的狭いスペースで十分な売り上げが見込めます。

 多少多めに在庫を抱えてしまっても、展示をしておけば売れる可能性があるので、在庫切れを起こすくらいなら多めに仕入れてしまっても良いと考えます。


古着屋経営のデメリット


デメリット1:目利き力がいる

 古着を仕入れるには、まずブランドや商品知識が必須です。

 同じブランドでも製造年数によって価格がまったく違うこともあります。


 また、1点1点汚れや痛み具合も違うので、商品を見ただけでおおよそどれくらいで売れるかが分からないと適切な仕入れが出来ません。


デメリット2:ライバルが多い

 実店舗を持つ古着屋はそれほど多くありませんが、個人がネットで販売する"転売ヤー"は古着業界にもたくさんいます。

 彼らは、副業として販売をしているので、利益度外視で値下げを行うこともあります。


デメリット3:偽ブランドが紛れる

 特に高額なブランド物は、偽ブランドが氾濫しています。

 知識がない状態で仕入れをすると、高値で偽物を掴まされることもあるでしょう。

 偽ブランドを販売してしまうと、10年以下の懲役刑か1000万円以下の罰金刑になることもあるので、しっかりと商品知識をつくまではブランド物に手を出さない方が良いでしょう。


古着屋経営の工夫


工夫1:シーズン後に仕入れる

 世間一般では、タンスの洋服を入れ替える"衣替え"を6月はじめと10月はじめに行います。

 衣替えのついでにいらなくなった洋服を処分する人も多いです。

 そこで、6月に冬服を仕入れたり、10月に夏服を仕入れたりすると、安値で仕入れることが出来ます。

 半年ほど商品を在庫として寝かせることにはなりますが、それほどスペースは取らないので、おすすめの方法です。


工夫2:子供服が売れる

 自分が着る服は他人の目も気になるので新品で購入する人も、『子供の洋服はどうせすぐに着れなくなるから古着で良い』と考えている人は多いです。

 子供服は単価が低いですが、回転率が高くおすすめの商材です。

 着れればなんでも良いと考えている人も多いので、何点かの"まとめ売り"も有効です。


工夫3:洗濯は必須

 大量に仕入れると面倒くさいと感じますが、洗濯は必ず行いましょう。

 店内を清潔に保てるだけではなく、汚れを理由にした返品を減らせるので、むしろ作業の効率化に繋がります。


まとめ:古着販売は儲かる


 古着は目利き力さえあれば十分に儲けられる商材です。

 また、1点1点商品の状態が違うので、仕入れる楽しさもあります。


 しかし、偽ブランドを販売してしまうと罰則があったりと、商品知識の無い人が安易に参入するのはおすすめしません。

 古着に興味があり、日々の勉強が苦でないのなら、古着屋オーナーはおすすめの仕事です。