いちご農家は儲かる
ただし、ハウス建設に初期費用がかかるので、資金力のある人の方がいちご農家に向いています。
この記事では、いちご農家の平均年収やメリットデメリット、さらに儲けるコツを解説します。
いちご農家の年収
ただし、他の作物以上に年収の差が激しく、年収1000万円以上稼いでいるいちご農家もたくさんいますし、反対に年収300万円以下でギリギリ生活している人もいます。
いちご農家の初期費用
ハウス1棟の建設費用は500万円以上するので、就農前に貯金をしておくか融資を受けてハウス建設することになるでしょう。
総じて、小規模に始める場合でも1000万円、最初から大規模に行うなら3000万円以上かかると考えておくと良いでしょう。
いちご農家のメリット
メリット1:高単価
イチゴは農作物の中でも高単価な果物です。
1kgあたりの市場価格は約2,000円です。
違う種類の果物や野菜でも同じ1kgにかかる梱包代や輸送代はほぼ同じなので、高単価である方が儲かりやすいのは当然のことです。
メリット2:いちご狩り需要
いちご狩りは、果物狩りの中でもダントツで人気です。
当ブログでは、農業の他に販売やサービスを合わせて行う”六次産業化”はおすすめしていません。
しかし、いちごに関してはいちご狩り人気がかなり高く、手間をかけてでも六次産業化するメリットはあります。
それでも設備や人員への投資額がかなり大きくなるので、まずはいちご栽培のみに特化してしっかりと経営を安定させてから"いちご狩り"を導入していく方が安全です。
いちご農家のデメリット
デメリット1:手間がかかる
いちごは栽培に手間のかかる作物です。
いちごの栽培に時間がかかる理由は、実が小さく一つ一つの収穫や出荷作業などに時間が多くかかるからです。
デメリット2:初期費用が高額
いちごの本来の旬は4~6月です。
しかし、クリスマスケーキの需要などにより、出荷のピークとなるのは12~2月頃です。
本来春に実が成るいちごを冬に出荷するには、ハウスにて気温管理をしなければなりません。
ハウスの建設費用は1棟あたり500~1000万円もします。
仮に1棟1000万円で4棟建てた場合にかかる費用は4000万円にもなります。
デメリット3:味の差が分かりやすい
いちごには、"とちおとめ"、"あまおう"、"ゆうべに"と様々な品種があります。
品種が多い理由は、それぞれに甘さや酸味のような味の違いが分かりやすいからです。
反対に、きゅうりのような味の差が分かりにくいものは、有名な品種が思い当たらないのではないでしょうか。
このように、いちごは味の違いが分かりやすく、それは同じ品種でも栽培方法によっても変わります。
"美味しくない"いちごを作ってしまうと、まったく売れないかもしれません。
しかし、逆に誰よりも"美味しい"いちごを作れれば、独自にネット販売で稼げる可能性があります。
いちご農家のコツ
コツ1:ブランド品種
いちごには、多くの品種があります。
いちごの有名品種
・とちおとめ(栃木県)
・あまおう(福岡県)
・ゆうべに(熊本県)
・章姫(静岡県)
・ゆめのか(愛知県)
いちごには、これ以外にも大小合わせて300種類以上の品種があると言われています。
やはり大きく儲けるなら、"とちおとめ"や"あまおう"のような誰でも知っている品種が良いでしょう。
コツ2:6次産業化
農業(一次産業)の他に販売業(二次産業)とサービス業(三次産業)も行う経営方法を"六次産業"と言います。
いちご農家が六次産業をするとこのようになります。
・一次産業『いちご栽培』
・二次産業『いちご販売』
・三次産業『いちご狩り』
他の作物なら手間がかかるだけでそれほど収入が増えないのでおすすめはしませんが、いちご狩りの人気は高いので、六次産業化に挑戦する価値はあります。
コツ3:温暖な地域に移住
冬の時期にいちごを出荷するには、暖房でハウス内を春先くらいの暖かさにキープしなければなりません。
いくらハウスで仕切られているとは言え、外気温が寒ければ寒いほど暖房費は高くなってしまうので、冬の間も暖かい気候の方が暖房費を節約出来ます。
ただし、気温以外にも日照時間もいちごの成長に大きな影響を与えるので、両方の条件が栽培するいちごの品種と相性の良い地域を探しましょう。
まとめ:いちご農家は儲かるけど初期費用がかかる
しかし、積極的に設備投資してハウスを複数棟建てているいちご農家は、年収1000万円以上稼いでいます。
品種選びや土地選びを綿密に行って、計画的にハウスを増やしていければ、どんどん収入が増えていくようになるでしょう。