サンゴ漁師の年収


 サンゴ漁師の平均年収は300万円です。

 サンゴ漁師は他の漁師と比べて年収の差が大きく、年収1000万円を超える漁師もいれば、燃料代すら払えず赤字となる漁師もいます。

 一つのサンゴで300万円以上するものもあれば、一つ500円にしかならない欠片が取れることもあり、それが年収の差の激しさに繋がっています。

 サンゴはマグロやカニのように回遊している訳ではないので、一度良い漁場を見つけられると継続的に稼げるのも特徴です。


サンゴはなぜ高いのか


 サンゴは、古くから宝飾品として珍重されており、現代でも高値で取引されています。

 日本にサンゴが伝わったのは7世紀頃とかなり古く、正倉院にもサンゴのビーズが保管されています。


 中国でもサンゴは縁起の良いものとされており、特に日本近海で取れる赤色のサンゴは、さらに高値で取引されています。


サンゴ漁師になるには


 サンゴ漁師になるには、"サンゴ漁免許"が必要です。

 サンゴ漁は、資源保護の観点から、漁師の数に制限を設けています。

 各地方で100人程の制限となっており、新たに免許を発行するためには、現役のサンゴ漁師が免許を返上するまで待たなければなりません。

 中には数年待ってようやくサンゴ漁師になれた人もいます。


サンゴ漁が違法となるケース


 サンゴは資源保護の観点から、厳密な規則が定められています。

 サンゴの密猟をしてしまうと、"漁業権の侵害"として20万円以下の罰金刑になります。


 さらに外国人が日本の経済水域内で密猟を行った場合には、3年以下の懲役または3000万円以下の罰金とかなり厳しい法律が適応されます。


サンゴ漁の方法


 サンゴ漁は、海底に重りを付けた網を沈めてその網を海底を攫うように引きずる"曳網"という方法で行われています。

 引き上げ作業を延々と続けるので、体力的にキツイ仕事です。

 また、引き上げてみるまでサンゴが取れているのか分からず、1日中引き上げ作業を続けても1つも取れないことも多々あります。


まとめ:サンゴ漁師は儲かる


 サンゴ漁師の平均年収は300万円です。

 そして、サンゴ漁師は年収の差が激しく、年収1000万円以上稼いでいるサンゴ漁師も大勢います。

 しかし、サンゴは自然保護の為に採集が制限されており、免許を持っている漁師しかサンゴを取れないようになっています。

 中にはこの免許の発行を数年待っている人もおり、これからサンゴ漁師になろうと考えても簡単にはなれないでしょう。