カツオ漁師の年収


 カツオ漁師の平均年収は500万円です。

 カツオ漁師は、他の漁師に比べて高い年収が期待出来ます。

 ただし、給料の額は不安定です。


 雇われ漁師の給料でも『基本給+出来高制』になっているものもありますし、一人親方として働く場合は漁獲量がそのまま収入に直結します。


カツオ漁師の求人


 カツオ漁師の求人は、ネットで検索すればいくつか見つかります。

 新人の場合は年収300万円ほどになりますが、数年働いて一人前になると年収500万円以上になっていきます。

 静岡県、宮城県、東京都、三重県、高知県の五県がカツオ漁が盛んで求人もあります。


カツオ漁の時期


 カツオ漁のシーズンは3月から9月です。

 3月に九州の南部で始まり、5~6月に本州、8~9月に北海道が漁の最盛期を迎えます。

 特に夏場は、遮蔽物のない船上で直射日光と甲板からの照り返しで過酷な環境に身を置きます。


カツオ漁師はきつい?


 カツオ漁は過酷な仕事です。

 引き縄や一本釣りでは、次々にかかり続けるカツオを休む間もなく釣り続けなければなりません。

 巻き網漁では、一度に大量のカツオを扱うため力のいる作業が多くなります。

 どのような漁法でも、狭くて揺れる船内で体力勝負の仕事が求められるので、体力に自信のある人でないとカツオ漁師になるのは難しいでしょう。


カツオの一本釣り


 カツオの一本釣りは、その特徴的な釣り方からテレビ番組で良く取り上げられています。

 返しのない釣り針を使うことで、釣り上げた反動で自動的にカツオが針から外れる仕組みになっています。

 ベテランのカツオ漁師になると、2秒で1匹のペースで釣り続けるそうです。

 これを群れの大きさにより15分〜1時間ほど休み無く行います。


カツオ漁の盛んな地域


 カツオの漁獲量の都道府県ランキングは次の通りです。


1位:静岡県 【焼津、沼津】 (30.5%)
2位:宮城県 【塩竈、石巻】 (14.0%)
3位:東京都 【八丈、三宅】 (13.4%)
4位:三重県 【志摩、紀北】 (6.8%)
5位:高知県 【黒潮、土佐清水】 (6.4%)


 意外なことに"土佐の一本釣り"で知られる高知県の漁獲量は全国5位でした。


まとめ:カツオ漁は儲かる


 カツオ漁師は、漁師の中では儲かる部類に入り、平均年収は500万円です。

 雇われてカツオ漁師となると、最初の数年は年収300万円ほどですが、一人前になると普通のサラリーマンよりも高給取りになれます。

 また、腕に自信のある人は、独立して一人で稼ぐことも可能で、その場合は漁獲量に応じて収入が決まります。