葉たばこ農家は儲かる


 葉たばこ農家は、イメージこそ悪いもののJTからの支援もあり、儲かりやすい農業です。

 市場に卸すことなくJTにすべてを出荷する点や、事前に卸売価格が決まっている点など、他の農業と違うことが多いのがたばこ農家の特徴です。

 この記事では、たばこ農家の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。



葉たばこ農家の年収


 葉たばこ農家の平均年収は500万円です。

 全体の平均年収が300万円ほどの農業の中では比較的儲かりやすい農業です。


 後述しますが、たばこは卸売価格が事前に決められているので、野菜や果物のような不安定な年収になりにくいメリットもあります。



葉たばこ農家の初期費用


 葉たばこ農家の初期費用は1000万円です。

 普通の農家と同じように土地の取得費用がかかりますが、たばこ農家ならではの出費として収穫したたばこの葉を乾燥させる乾燥機におよそ300万円かかります。

 この費用の一部はJTが補助してくれますが、それでも200万円ほどは自分で払うことになります。



葉たばこ農家のメリット


メリット1:JTからのサポート

 日本で唯一たばこの製造を行っている企業がJT(日本たばこ産業株式会社)です。

 JTは、たばこ農家への支援も行っており、設備投資の助成金や災害時の支援金、たばこ栽培の技術指導を無償で受けることが出来ます。


 他の作物にはこうした特別な支援はなく、たばこ農家を羨ましく感じる農家もいます。


メリット2:収入が安定的

 野菜や果物はその時々で卸売価格が変動しており、出荷するまでいくらの収入になるのか予想が難しいです。

 しかし、たばこは事前に卸売価格が決められているので、苗を植える前からある程度の収入が予測出来ますし、毎年ほぼ一定の年収が期待されます。


 『キャベツ』や『レタス』は豊作過ぎて価格が暴落し、出荷するとむしろ赤字になる年もあります。

 そういった心配もなく安定的な収入を維持出来るのは、農業の中ではたばこ農家だけでしょう。


葉たばこ農家のデメリット


デメリット1:マイナスイメージ

 やはりたばこ農家の最大のデメリットは、そのマイナスイメージの強さです。

 「美味しい『トマト』を作ろう!」とはなっても、「美味しいたばこを作ろう!」とは考えにくいはずです。

 また、隣人や親戚さらには自分の子どもに対しても胸を張って自分の仕事を伝えることはどうしてもはばかられる人が多いでしょう。


 それでも、たばこに価値を感じる人がいてタバコに価格が付いている以上、誰かのためになっている仕事です。


デメリット2:喫煙者の減少

 たばこ産業全体を見ると、近年の健康志向の高まりや国民全体の貧困化により、嗜好品のたばこの需要は急速に弱まっています。

 市場規模が縮小する業界で働くよりも、市場規模が拡大していく業界で働く方が高い収入が期待出来るのは当然です。


 それでもJTは積極的にたばこ農家の数を減らす政策を行っており、需要の減少に合わせて供給量も減らしているので、たばこ農家の平均年収額はそれほど変動していません。


デメリット3:高い税率

 たばこに高い税率が掛けられているのは有名な話です。

 たばこには4種類の税金が課せられており、"国たばこ税""地方たばこ税""たばこ特別税""消費税"の4種類を合わせると、販売価格の60%以上が税金になっています。


 国としても、食品や日用品への増税は国民を敵に回す行為なので気軽に行えませんが、たばこへの増税は『吸う人が悪い』となり簡単に増税を行えるので、昔から異常なほどに増税が行われています。

 一見すると農家に直接影響が無いように感じますが、消費者が支払ったお金のうち60%も国が持っていってしまうので、農家へ渡るお金が少なくなってしまうのは明白です。



葉たばこ農家のコツ


コツ1:高品質なたばこを作る

 JTと個別に契約して卸売価格も安定しているたばこ農家は、収入が安定しやすいメリットはありますが高収入を目指すとなると農家が行える施策は限られています。

 そんな中で確実に行えるのが生産するたばこの葉の質を上げることです。



まとめ:たばこ農家は安定的に稼げる


 近年のたばこ離れが進む中で、たばこ農家の数は減少しています。

 しかし、他の農業と違い卸売価格が安定しており、JTからの各種支援も受けられるので、農業の中では安定的に稼げます。

 世間体をあまり気にしない人にはタバコ農業はおすすめです。


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