レンコン農業は儲かる


 レンコン農業は、他の野菜に比べると高単価なので儲かりやすいと言えます。

 しかし、泥の中での作業も多く重労働なことが難点として挙げられます。

 この記事では、レンコン農業の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。


レンコン農業の年収


 レンコン農家の平均年収は500万円です。

 しっかりと経営していけば生活をしていくだけの稼ぎを得ることが可能です。


レンコン農業の初期費用


 レンコン農業の初期費用は300万円です。

 レンコンは普通の野菜と違い、湿度が高くジメジメした水田で栽培します。

 他の作物が育たないような土地でも栽培が出来るので、物件取得費を抑えることが出来ます。


レンコン農業のメリット


メリット1:単価が高い

 レンコンは野菜の中では単価の高い作物です。

 スーパーでの小売価格は1kgあたり1,000円以上です。

 同じ1kgあたりの価格は、"大根"や"キャベツ"なら200円、"ニンジン"で450円、単価の高い"トマト"ですら600円です。


メリット2:収穫期間が長い

 レンコンは根を収穫する特徴から、収穫期間が長いメリットがあります。

 家庭菜園でも人気の"ミニトマト"や"キュウリ"は収穫時期を1日過ぎるだけでも巨大になったり破裂したりします。

 しかし、レンコンは9月頃に成長が止まりますが、そのまま12月頃まで地中に放置していても問題なく出荷出来ます。


レンコン農業のデメリット


デメリット1:泥の中での作業

 レンコンが泥の中で栽培されていることはテレビなどで知っている方もいると思います。

 20~30cmほどの浅い泥ではありますが、その中を動いたり収穫作業をするのは、常に重りを背負って作業しているような状態になります。

 また、収穫を12月まで先延ばしてしまうと、極寒の泥水の中で一日中作業することになり辛さも倍増します。


レンコン農業のコツ


コツ1:茨城県

 レンコンの生産地はこのようになっています。

都道府県別レンコン生産量
1位:茨城県(50.1%)
2位:佐賀県(11.0%)
3位:徳島県(9.9%)
4位:愛知県(5.7%)
5位:山口県(4.7%)


 国内で生産されているレンコンのおよそ半分は茨城県で作られています。

 茨城県にはレンコンの生産体制が整っており、ノウハウも教えてもらえるので、これからレンコン農業を始める場合は、茨城県で始めることが理想です。


コツ2:ブランドレンコン

 あまり知られていませんが、レンコンにもブランドがあります。

 中には1本5,000円で取引されているレンコンもあり、ブランド化することでさらに稼げるようになります。


コツ3:6次産業

 レンコンを素直にJAに出荷するだけでも十分に稼げます。

 しかし、せっかく他の野菜に比べて高単価なら、"レンコンチップ"に加工して出荷したり、1玉ごとに切って真空パックにすることでさらに高価格で売れるようになります。

 ただし、無計画に事業を広げてしまうと、支出だけが大きくなってしまうこともあるので、事前の事業計画をしっかりと練ることが重要です。


まとめ:レンコンは重労働だけど稼げる


 レンコン農業は泥の中での作業が多く重労働な世界です。

 それでも、しっかりと栽培をしていけば、農業の中では比較的高収入を狙える面白さもあります。