サツマイモ農業は儲かる
それでも収穫時期の作業量は多くなってしまうデメリットもあります。
この記事では、サツマイモ農業の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
サツマイモ農業の年収
ただし、この年収は副業としてサツマイモ農業をしている人も含まれているので、サツマイモだけを本気で取り組むのなら、年収300万円以上を狙うことも可能です。
サツマイモ農業の初期費用
サツマイモ農業は大型の設備は必要ないため、農業の中では比較的少資金で始められます。
サツマイモ農業のメリット
メリット1:手間がかからない
サツマイモは手間がかからない作物です。
小学校の授業の一貫でサツマイモ栽培をすることがありますが、それは苗を植えてから収穫までほとんど作業が必要ないからです。
メリット2:収穫時期を調整出来る
それと比較すると、サツマイモは一日で巨大化することはなく、おおよそ一ヶ月間の収穫時期に収穫をすれば良いので、毎日の出荷量や仕事量を調整しやすいです。
メリット3:連作障害がない
普通の作物は、毎回同じ土地で同じ作物だけを育てると徐々に作物が育たなくなる"連作障害"が起こります。
しかし、サツマイモには連作障害の心配はありません。
よって、同じ土地でサツマイモだけを毎年栽培する経営方法も取れます。
サツマイモ農業のデメリット
デメリット1:面積当たりの収益性がやや低い
サツマイモは面積当たりの収益性がやや低い作物です。
10a(アール)当たりの収入は10万円なので、3ha(ヘクタール)もの広大な土地があってようやく年収300万円になります。
サツマイモ農家の平均的な作付面積はおよそ1ha(ヘクタール)なので、3ha(ヘクタール)がいかに大きな畑かが分かります。
デメリット2:単価が低い
サツマイモは単価の低い作物です。
スーパーで売られている小売価格は、1kgあたり約300円です。
デメリット3:収穫作業が大変
そのため、収穫をする時には土を掘り返さなければなりません。
また、サツマイモは表面に傷が付くとそこから傷んでしまうため、収穫の際には深めにクワを入れて、芋全体を掘り起こすように収穫します。
これをひたすら続けることになるので、かなりの重労働になります。
サツマイモ農業のコツ
コツ1:干しいも
サツマイモのまま出荷すると、1kgあたり約200円でJAが買い取ってくれます。
サツマイモは重さあたりの卸売価格が安めの作物です。
よって、ネット販売など独自販路を作ろうとしても送料が高くなり過ぎて利益を出すことは不可能に近いです。
そこで、サツマイモを"干しいも"に加工する方法が有効です。
干しいもにしてネットで販売すると、1kgあたり2,000~3,000円となり、生のサツマイモの10倍以上で売ることが出来ます。
さらに、干しいもにすることで数ヶ月は保存が効くので、廃棄ロスが出にくいメリットも見逃せません。
干しいもは収穫したサツマイモを茹でて干すだけなので簡単に作れます。
それで、単価が上がり廃棄ロスも減るので、干しいもはおすすめです。
コツ2:収穫期にアルバイトを雇う
ほとんど放置しているだけで勝手に成長していくサツマイモですが、収穫には手間がかかります。
一人だけでサツマイモ農業を行う場合は、自分が毎日8時間収穫作業をしてすべてのサツマイモを腐らせず取り切れる量までしか畑を大きく出来ません。
そこで、収穫期の1~2ヶ月間だけの短期アルバイトを複数雇うことで、自分一人では収穫しきれないような大規模なサツマイモ畑で経営が出来るでしょう。
"アルバイト"という名目で集めつつ、"農業体験"や"お土産付きボランティア"としても人を集めると周りの農場より多くの労働力を集められます。
コツ3:肥料を入れすぎない
サツマイモはほとんど肥料を必要としない作物です。
むしろ肥料が多すぎるとつるや葉ばかりが成長して、肝心なサツマイモが育たないということにもなります。
サツマイモは痩せた土地を好む作物なので、大切に育てようと思って肥料を上げすぎないように気を付けましょう。
コツ4:収穫は雨の日の翌々日
サツマイモの収穫作業は土が硬いときに行うと大変重労働になります。
サツマイモ収穫に適しているのは、雨の降った日の翌日~翌々日にかけてです。
収穫時期に幅を持たせられるサツマイモのメリットを活かして、少しでも収穫が楽な時期に収穫を行いましょう。
まとめ:サツマイモ農業はアルバイト探しが肝
しかし、地中深くに根付いたサツマイモの収穫は重労働で、一人で行える量には限りがあります。
いかに短期アルバイトを雇うのかがサツマイモ農業の肝になるでしょう。