トウモロコシ農業は儲かる
しかし、面積当たりの収益性が低いので、広い畑がなければ大きく稼ぐことは難しいでしょう。
この記事では、トウモロコシ農業の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
トウモロコシ農業の年収
しかし、これはトウモロコシだけの収入であり、トウモロコシ栽培には手間があまりかからないので、他の作物を合わせて経営している農家の年収はさらに高くなります。
トウモロコシ農業の初期費用
広い土地がある方が稼げますが、大型の機械は必要ないため、初期費用はそれほどかかりません。
トウモロコシ農業のメリット
メリット1:手間がかからない
トウモロコシ農業は手間がかからないことが知られています。
アワノメイガという蛾の幼虫への害虫対策を行ったり、肥料を追加したり、雑草を刈ったりと他の作物と同じ最低限の手入れは行いますが、後は放置していても育ちます。
手間がかからないので、効率的に経営していけるのならば、時給換算で1,500円以上の仕事に出来るでしょう。
メリット2:栽培期間が短い
トウモロコシは5月初旬頃に種を植えてから8月初旬に収穫するまで、わずか3ヶ月の短いサイクルで栽培が出来ます。
栽培期間が短いので、残りの9ヶ月に他の作物を栽培してさらに年収を上げる農家が多いです。
トウモロコシ農業のデメリット
デメリット1:面積当たりの収益性が低い
トウモロコシは、面積当たりの収益性が低い作物です。
10a(アール)当たりの収益は約10万円です。
トウモロコシ農業だけで生活をしていこうと考えるのならば、3~5ha(ヘクタール)もの広大な畑が必要になります。
これはちょうど、良く例に挙げられる"東京ドーム1個分"の広さであり、北海道以外の地域でこれほど広大な土地を見つけるのはかなり難しいでしょう。
デメリット2:単価が低い
トウモロコシは大きさや重さの割に価格が低い作物です。
トウモロコシ1本(350g)のスーパーの価格は120円ほど。
これほど大きくて重たいと独自にネット販売をしようとしても商品価格よりも送料の方が高くなってしまい現実的ではありません。
よって、素直にJAに卸すことがトウモロコシ農業の鉄則です。
デメリット3:食べるのがめんどくさい
トウモロコシの味が好きでも食べるのが面倒くさいと感じたことはあるでしょうか。
食べるのが面倒くさいので、スーパーの客もついついトウモロコシを避けることは容易に想像が付きます。
トウモロコシ農業のコツ
コツ1:北海道
トウモロコシの生産量は次のようになっています。
都道府県別トウモロコシ生産量
1位:北海道(41.4%)
2位:茨城県(6.7%)
3位:千葉県(6.7%)
4位:群馬県(5.0%)
5位:長野県(3.6%)
国産のトウモロコシのうち4割以上は北海道で作られています。
広大な土地を確保しやすいことと、気候がトウモロコシの栽培に適しているので、これほど極端に生産地が偏っています。
これだけ生産が盛んな北海道では、トウモロコシを効率的に販売するシステムが整っていたり、トウモロコシ農家経営のノウハウが蓄積されていたりします。
まずは、素直に北海道でトウモロコシ農業をすることをおすすめします。
2~4位には、茨城県、千葉県、群馬県と首都圏が並んでいます。
トウモロコシは取れ立てが最も美味しく、1日ごとに味が劣化していくと言われています。
首都近郊でトウモロコシを作り、他より新鮮で高価なトウモロコシを販売するために、これらの地方でも盛んにトウモロコシが作られていると考えられます。
コツ2:ヤングコーン
小型のトウモロコシを見たことがあるでしょうか。
これをヤングコーンと言い、成長する前のトウモロコシを収穫したものです。
トウモロコシは、1つの株から3~4つの実がなります。
そのまますべてのトウモロコシを成長させてしまうと、養分が分散されてしまい大きくて美味しいトウモロコシが出来ません。
そうならないために、一番状態の良いトウモロコシ以外を若いうちに摘み取ります。
この摘み取られた小さなトウモロコシがヤングコーンの正体です。
他の作物では、このように摘み取った果実は廃棄するしかありませんが、トウモロコシはそれもヤングコーンとして出荷して収入アップを図れます。
コツ3:大規模経営
面積当たりの収益性の低いトウモロコシ農業で稼ぐには、大規模経営が必須です。
ありがたいことに栽培の手間はかからないので、広い畑を一人で管理するのも容易です。
地価の安い北海道へ移住して広大な土地で大規模にトウモロコシ農業が行えれば、得られる収入も大きくなるでしょう。
まとめ:トウモロコシは大規模経営で稼ぐ
しかし、面積当たりの収益性が低く、トウモロコシ農業だけで生活をしていこうと考えているのなら、3ha(ヘクタール)以上の大規模経営が必須です。
北海道へ移住する覚悟があるのなら、是非北海道で起業することをおすすめします。