庭師は儲かるのか?


 庭師の仕事は独立して親方となれば年収700万円も狙える儲かるビジネスです。

 また、初期費用も少額で良いので、独立しやすいメリットもあります。

 しかし、体力勝負であったり危険が伴う仕事なので、体力に自信がないと長く続けるのは難しいでしょう。

 この記事では、庭師の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。


庭師の年収


 親方として独立した庭師の平均年収は700万円です。

 雇われて庭師として働く場合の年収は300~400万円が平均になるので、独立開業出来れば一気に年収を上げられるでしょう。


庭師の初期費用


 庭師の初期費用は30~100万円です。

 庭師を始めるのに必要なのは、軽トラとチェンソーなどの道具一式です。

 どれも中古で揃えれば、30万円で庭師になることも不可能ではありません。


庭師のメリット


メリット1:固定客を生みやすい

 庭師の仕事は一度切りで終わるものではありません。

 一度綺麗に草木を剪定しても、数ヶ月もすれば再び荒れていきます。

 一度目の仕事で相手の満足する仕事が行えれば、二度目三度目も仕事を貰えるでしょう。


メリット2:初期費用が安い

 庭師になるための初期費用は30~100万円です。

 最初はボロボロの中古品で商売道具を揃えて営業を行い、仕事が軌道に乗って金銭的に余裕が出てから重要度の高い順に高いものに買い替えていくと良いでしょう。


メリット3:高齢化

 庭師業界にも高齢化の波は押し寄せています。

 庭師の仕事はきついイメージを持たれており、若者が気軽に入ってくることはありません。


 高齢化が起きているということは、これからどんどん庭師の数が減少していくことでもあります。

 これから新たに参入したとしても、仕事が無くて困ることはないでしょう。


庭師のデメリット


デメリット1:体力勝負

 庭師は体力勝負の仕事です。

 夏の炎天下でも雪の積もる冬にも外で仕事をしなければなりません。


 20~30代の若い男性ならそれも耐えられるでしょうが、50~60代になっても続けると考えると、体力に自信のある人でないと続けられないでしょう。


デメリット2:景気に左右される

 いくら不景気でも毎日の衣食住はしなければなりません。

 そう考えると、スーパーは不景気に強い業種と言えます。


 それと比較すると、庭師の仕事は不景気に弱い業界です。

 景気が悪くなり家主の給料が減ったり失業したりすると、庭にかけるお金は真っ先に削られやすいです。


デメリット3:危険性がある

 脚立に乗って高いところの剪定を行ったり、チェンソーなどの危険な道具も使うこともあるので、庭師の仕事は危険と隣り合わせです。

 その他にも、蜂や蛇などに襲われる危険性もあります。


庭師のコツ


コツ1:集客方法

 庭師の仕事が必要になるような庭を持っている人の年齢層は高めです。

 ネットやSNSで広告を流してもあまり人を集めることが出来ないでしょう。

 それよりも、一戸建てを中心にポスティングを行ったり、草木が伸びているお宅へ飛び込み営業をするのが効果的です。


 いずれにせよ、固定客が付いて収入が安定するまでは、積極的に営業活動を行って1件でも新規顧客を獲得することに力を注ぎましょう。


コツ2:資格取得

 庭師の仕事自体は、無資格でも行なえます。

 それでも、営業所ごとに置かなければならない専任技術者や主任技術者、監理技術者になるためには造園施工管理技士の資格が必要です。

 それだけではなく、資格取得のための勉強は体系的に造園を学ぶ機会にもなるので、長期的に庭師として働いていこうと考えているのなら、若いうちから資格取得を目指して勉強しておく方が良いでしょう。


コツ3:価格設定

 庭師の仕事には仕入れが必要ないので、どうしても価格破壊が起こりやすいです。

 老後の暇つぶしとして働いている人なら、1日がかりの仕事を1,000円で受注することもありえます。

 そのような相手に張り合って価格競争をすると、たくさん働いても手元にお金が残らない"貧乏暇なし"状態になるでしょう。

 そうならないように、日々技術力を磨いておき、自分の仕事を高く売れるようにしておきましょう。


まとめ:庭師は独立すると儲かる


 庭師は雇われだと年収300~400万円が相場ですが、独立すると年収700~800万円が相場になります。

 最初は雇われで仕事をしつつ技術や知識を習得しつつ資格取得もしておき、2~3年働いて一通りの経験をした後に独立することをおすすめします。

 独立直後の新規顧客獲得が一番大変ですが、固定客が付いてこれば安定的に稼げるビジネスに化けるでしょう。