生姜農家は儲かる
ただし、寒さに弱く温暖な地域でないと栽培出来ないデメリットもあります。
この記事では、生姜農業の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
生姜農家の年収
農業の中では安定的に稼げる作物なので、毎年安定した年収が期待出来ます。
生姜農家の初期費用
生姜農業の一大生産地の高知県の地価は低いので、物件の取得費も安く済みます。
生姜農家のメリット
メリット1:年間を通して安定した需要
生姜は、一年を通じて安定的な需要があります。
夏はそうめんの薬味として、冬はスープや鍋に入れて体を温める目的で利用されます。
メリット2:栽培が簡単
生姜は農作物の中では栽培が簡単で、初心者にもおすすめです。
乾燥にやや弱い植物なので毎日の水やりは欠かせませんが、それ以外は放置していてもちゃんと収穫出来るように成長します。
生姜は、プランターでも育てられるほど簡単なため家庭菜園にも人気です。
メリット3:高単価
生姜は野菜の中ではそれなりに高単価です。
スーパーでも100gで100~150円で売られています。
生姜農家のデメリット
デメリット1:寒さに弱い
生姜の原産地は亜熱帯地方で寒さに弱い特徴があります。
地表の温度が15℃以下になると成長に影響が出て、10℃を下回ると腐ります。
よって、北海道や東北地方のような寒冷な地域との相性が悪く、暖かい地方での栽培が必須です。
デメリット2:害虫被害
生姜は害虫被害に弱い作物です。
アオムシやヨトウムシなど他の作物同様の害虫被害を受けます。
農薬散布をしたり、防虫ネットを張ることで対処出来ます。
生姜農家のコツ
コツ1:高知県
生姜の都道府県別生産量は次の通りです。
都道府県別生姜の生産量
1位:高知県(42.2%)
2位:熊本県(11.1%)
3位:千葉県(9.1%)
4位:茨城県(5.6%)
5位:宮崎県(5.4%)
高知県だけで国産生姜のおよそ半分を生産しています。
このように極端に生産地が偏っていると、その地域のJAが生姜の出荷体制を整えていたり、ノウハウが蓄積されていたりします。
高知県は日本の中でも温暖な地域なので、生姜栽培に適していることも見逃せません。
コツ2:輪作
生姜を毎年続けて同じ土地に作り続けると"輪作障害"が起こり、作られる生姜の質がどんどん下がります。
そうならないために、他の作物と交互に栽培する"輪作"が推奨されます。
コツ3:人手の確保
生姜農業だけではないですが、農業で一番労力がかかるのは収穫作業です。
よって、収穫するためには土を掘り起こす必要があり、他の作物に比べて時間や手間がかかります。
他の作業には手間がかかりませんが収穫には手間がかかるので、その期間のみ働いてくれるアルバイトがいると理想的です。
まとめ:生姜は高知県で栽培するのがおすすめ
北海道や東北地方のような寒冷な地域では生姜は育ちません。
生姜農業は、栽培自体はそれほど難しくないため、これから農業を始めてみたい人にもおすすめです。