梅農家は儲かる


 梅農家は梅の栽培だけでなく梅干しの加工も行うとかなり儲かります。


梅農家の年収


 梅農家の平均年収は400万円です。

 アルバイトよりも低収入になることもある農業の世界で、年収400万円は高水準です。


梅農業の初期費用


 梅農家の初期費用は300万円です。

 土地の取得費用がかかりますが大型の機械などは不要なため、少ない初期費用で始められます。


梅農業のメリット


メリット1:贈答用の需要

 贈答用ギフトの定番の中に、"高級梅干し"があります。

 贈答用の梅干しともなると一粒で200~300円するものもあります。

 もちろん、贈答用梅干しとして出荷するには、高い技術力と多くの手間をかけて高品質な梅を栽培することが求められます。

 しかし、それをコンスタントに行えるようになれば、年収1000万円以上を目指すことも出来ます。


メリット2:長寿命

 梅の木の寿命は70~100年と言われています。

 出荷出来るような質の高い梅を生み出せるのはもう少し若い梅の木になるでしょうが、一度大切に育てた木々は長い間毎年梅の実を生産してくれるでしょう。

 比較として、の木の寿命は20年、りんごの木の寿命は30年です。


梅農業のデメリット


デメリット1:収入の差が激しい

 梅農家は、他の農業に比べて収入の差が激しく、年収300万円以下の梅農家もいれば、年収1000万円以上の梅農家もいます。

 これほどまでに梅農家の年収の差が激しいのは、梅の栽培だけでなく梅干しの製造までを行っている農家も多いからです。

 梅の栽培だけを行っている農家よりも、梅干しの製造まで手掛けている農家の方が年収が高い傾向にあります。


デメリット2:3~4年無収入

 梅の木は、種を植えてから3~4年は梅の実がならず、4~5年目から梅の実の出荷が可能です。

 よって、最初の3~4年間を無収入で乗り切るか、他の作物を並行して育てておき副収入を得ることが一般的です。

 同じ理由で、新たに梅の農地を広げる際や、老齢な梅の木を若い梅の木に植え替える際には、長期的なビジョンを持って計画的に行う必要があります。


梅農業のコツ


コツ1:和歌山県

 国産の梅のうち6割以上は和歌山県で作られています。

都道府県別梅の生産量
1位:和歌山県(66.3%)
2位:群馬県(4.8%)
3位:三重県(1.8%)
4位:宮城県(1.6%)
5位:神奈川県(1.5%)


 ご覧の通り和歌山県の一強体制になっており、2位の群馬県とも10倍以上の差があります。

 これだけ極端に生産地が偏っていると、JAを始めとした梅の生産体制が整っていたり、購入者も"和歌山産"というだけで自分の梅干しを選んでくれる可能性が高いです。


コツ2:梅干しへ加工する

 梅を出荷するよりも梅干しに加工して出荷する方が付加価値が付いて高値で売り捌けます。

 また、梅干しに加工することで、高単価で日持ちもする商品となり、ネットで独自販路を築く選択肢を持てます。


まとめ:梅干しに加工して収入アップ


 梅農家は、生産した梅を梅干しに加工することで収入をアップさせられます。

 しかし、梅の木が梅の実を生産するようになるまでに数年かかります。