ネイリストは儲かる
また、開業時の初期費用が他の業種に比べてかなり安く、自宅開業なら50万円でネイルサロンを開くことも可能です。
この記事では、独立ネイリストの平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
ネイリストの年収
会社員の最低賃金とあまり変わりない数値ですが、廃業して借金を負うリスクや収入が不安定なリスクを考えると会社員よりも待遇は悪いと言えます。
しかし、有名ネイリストになってお店が繁盛すると年収1000万円以上も狙えるので、腕に自信のある人には面白いビジネスとも言えるでしょう。
ネイリストの初期費用
これは、あらたに物件を借りてサロンを開く場合の費用で、自宅で開業する場合は50万円もあれば余裕を持った開業が出来るでしょう。
その他にも出張専門のネイルサロンなら、店舗を用意しなくてよいのでさらに少額で始められるでしょう。
いずれにせよ、他の業種に比べるとかなり少ない開業資金で始められます。
ネイリストのメリット
メリット1:安い初期費用
先程も述べた通り、新たに物件を借りる場合でも250万円もあればネイリストとして独立開業出来ます。
飲食店や雑貨屋など、広い敷地と様々な備品が必要な事業だと初期費用は1000万円以上になるのが普通です。
しかし、ネイルサロンは個人でやるなら1席分の敷地があればよく、将来的に人を雇う場合でも2~3席もあれば十分なので、賃料の安い狭い物件で十分です。
メリット2:資格不要
ネイリストと似たような業種の美容師になるには、専門学校を卒業する必要があります。
その点で、ネイリストにも様々な資格がありますが、仕事自体は無資格でも出来ます。
それまで他の業種で会社員として働いていた人でも、新たに学校に通い直したり資格取得の勉強をしなくて良いのは大きな魅力です。
メリット3:安い労働力
将来的に人を雇ってネイルサロンを運営していく場合に、ネイリストは安い給料で良いという事実があります。
医者の給料が高額なように、難しい試験や特定の大学を卒業していないとなれない仕事の給料は高いです。
一方のネイリストは、無資格で誰でも出来てしまう仕事なので、どうしても労働力を安く買い叩かれてしまいます。
色々思う所がある人もいるでしょうが、安い賃金で人を集められるのは経営的にはメリットになります。
ネイリストのデメリット
デメリット1:年齢制限がある
雇われてネイリストとして働いていると、20代後半から30代前半に年収のピークを迎えて、その後年収が減少していきます。
これは、管理職になったり指名料が入らなくなったりして、年収が下がっていくものと考えられます。
つまり、ネイリストとして一番魅力的なのは20代~30代ということです。
よって、せっかく独立してネイルサロンを開いても、40代50代まで続けていくのは現実的ではなく、一生の仕事にすることは難しいです。
デメリット2:雇われ時の給料が低い
将来的に独立するにしても、ほとんどのネイリストはまずどこかのネイルサロンに就職して技術を学びます。
その際の給料は手取り14~15万円になることが普通で、中には手取り12万円のネイリストもいます。
将来独立するための開業資金を貯めようと思っても、なかなか上手くお金を貯められず、もどかしく感じる人もいます。
デメリット3:歴史が浅い
髪を切る床屋が日本に広まったのは西暦1200年頃と言われており、床屋には800年以上の歴史があります。
一方でネイリストが日本に普及したのは1980年代頃のことで、わずか40~50年の歴史しかありません。
両者を比較すると、床屋という職業はこの先100年後にも廃れることなく続くと予想されますが、ネイリストが100年後にも今と同じ規模で繁盛しているかは分かりません。
タピオカ屋が瞬間的なブームとなってすぐに廃業したように、ネイリストも新たなブームに押しつぶされて衰退するかもしれません。
ネイリストのコツ
コツ1:コミュニケーション能力を磨く
ネイリストにおいて最も大切な資質はネイル技術ですが、二番目に大切なのはコミュニケーション能力です。
長いと2時間も二人きりになるので、心地よい会話が続かないと気まずくなってしまいます。
どれだけ自分の思い通りのネイルに仕上げてもらっても、気まずい思いをしたお店に再び行きたいと感じる人はいないでしょう。
相手の様子をよく観察して特徴を掴み、相手が心地よいと感じる距離感で会話をする技術が求められます。
ネイリストに限らず、様々な商売で成功している人は多かれ少なかれコミュニケーションスキルを身に付けています。
コツ2:ネイリスト資格の取得
ネイリストには無資格でもなれますが、資格を取得して肩書きに加えることであなたのサロンに"泊"が付きます。
ネイリスト業界には様々な資格がありますが、有名な『JNECネイリスト技能検定試験』や『JNAジェルネイル技能検定試験』がおすすめです。
ホームページに肩書きを載せたり、サロンに認定書を飾ることで泊を付ける効果もありますが、ネイルに関する知識を体系的に学べる点も大きな価値になります。
コツ3:物販で売り上げアップ
ネイルの施術料で稼ぐのがネイリストの仕事ですが、物販を取り入れることで売り上げをさらにアップさせられます。
ネイルオイルやハンドクリーム、雑貨やアクセサリーなどを店頭に陳列しておくと、暇つぶしに眺めていた客がついでに買ってくれるかもしれません。
新たな手間をかけることなく売り上げや収入を上げられるので、かなりおすすめのマネタイズ方法です。
まとめ:ネイリスト開業は初期費用が抑えられるのがメリット
他の業種に比べてかなり少ない資本で開業出来るのがネイリストの最大のメリットでしょう。
しかし、人気がそのまま収入に直結する厳しい世界なので、40代50代になっても現場で働くのは難しいです。
また、30年後50年後も今と同じ規模でネイルが流行っているかも不透明です。
ネイリストで独立することを考えるのならば、将来的に他の仕事にシフトする計画も練っておくとよいでしょう。