柿農業は儲かる
しかし、最初の収入を得るまでに最低でも4~5年の歳月が必要という難点もあります。
この記事では、柿農業の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
柿農業の年収
この年収は副業として取り組んでいる柿農家や年金生活をしている柿農家も含めた平均年収なので、しっかりと取り組んでいけば年収400万円以上も狙えます。
柿農業の初期費用
個人で経営していく分には大型の機械も必要ないので、農業の中では比較的安価に始められます。
柿農業のメリット
メリット1:栽培が容易
柿は栽培が簡単な果物として知られています。
剪定作業には技術力が必要になり、上手く剪定すると収穫する柿の質が良くなり量も多くなります。
しかし、それ以外には難しい作業はなく、マニュアル通りの作業を行えば期待通りの収入が得られるでしょう。
メリット2:安定した収入
柿農業は安定した収入が期待出来ます。
労働生産性も果物の中では悪くなく、面積当たりの収益性も高めです。
メリット3:広い地域で栽培可能
柿は北海道や沖縄県を除けば、日本の各地で栽培されています。
"りんご"は寒冷な地域でしか栽培出来ず、ミカンは温暖な気候を好むように、果物の種類によっては栽培可能な地域が限定されていることもあります。
栽培地域が限定されない柿は、他の農家の副業として選ばれることも多いです。
柿農業のデメリット
デメリット1:桃栗三年柿八年
古くからあることわざに『桃栗三年柿八年。』というものがあります。
しかし実際には、品種改良の進んだ現代では柿も4~5年で収穫まで持っていけます。
デメリット2:ブランドが弱い
しかし柿には、誰もが知っているようなブランドや品種はありません。
高単価を生み出しにくく、年収1000万円のような高年収を狙うのが難しいです。
デメリット3:若年層に不人気
柿は高齢者に人気の果物で、50代以上の好きな果物の上位に入っています。
これから先、さらにこの傾向が進んでいくと考えるのが自然で、年々柿の消費量が減っていくことが予測されます。
柿農業のコツ
コツ1:干し柿
農作物はそのままJAに出荷するが王道の稼ぎ方ですが、柿については"干し柿"に加工することでさらに高単価にすることが出来ます。
ただし、干し柿に適しているのは渋柿の方なので、最初から干し柿を作る前提で渋柿の品種を栽培する必要があります。
コツ2:柿農場を引き継ぐ
桃栗三年柿八年と言われるように、柿栽培には長い時間がかかります。
そこで、廃業する柿農家の後継者として畑を譲り受けると初年度から収入を発生させられます。
個人でそのような好条件を見つけるのは難しいですが、各地のJAに相談することで見つかることもあります。
コツ3:大規模経営
他の作物と同様に、大規模栽培することで経営の効率化が図れます。
それでも無計画な拡大を行うと、支出だけが増えてしまうこともあるので、しっかりと事前に計画を練っておくのは必須です。
まとめ:柿農業は引き継げると楽
しかし、ゼロから始めるとなると4~5年間は無収入になるのが大きなデメリットです。
そこで、高齢化により引退する柿農家の後を継げるとすぐに収入を得られます。