栗農業は儲かる
また、栗特有の稼ぎ方として"焼き栗"への加工を行う方法もあります。
この記事では、栗農家の平均年収や初期費用、メリット・デメリット、さらに儲けるコツを解説します。
栗農業の年収
栗だけで生活をしている農家は少なく、他の作物をメインに育てている農家の副業として人気です。
栗農業の初期費用
栗のみで生活をしていくことを考えると広大な土地が必要となりさらに初期費用が高額になりますが、大型機械やハウスは必要ないので、少資本で始められます。
ただし、栗の実が成るまでには3~4年の月日がかかるので、他に仕事をしていない場合はそれまでの生活資金を用意する必要があります。
栗農業のメリット
メリット1:害獣被害が少ない
農業を行っていれば必ず問題になるのが害獣被害です。
日本国内で毎年200億円分以上の野菜や果物が害獣被害にあっているとされています。
栗には、実の周りに硬い殻があり、さらにその外側には鋭いトゲのついたイガがあります。
栗にも熊やイノシシなどの害獣被害がありますが、他の果物と比べると圧倒的に少ないです。
メリット2:賞味期限が長い
野菜や果物は収穫してから数日で腐ってしまい商品価値を失います。
しかし、栗は収穫から1ヶ月は日持ちします。
また、焼き栗にしてもそこから1週間は持つので、焼き栗として加工して出荷することも可能です。
栗農業のデメリット
デメリット1:広い畑が必要
栗は、面積当たりの収益性が低いです。
年収300万円を栗だけで稼ぐには、5ha(ヘクタール)もの土地が必要です。
これは東京ドーム1個分の広さです。
いくら田舎で農業を行うと言っても、これだけ広大な土地を見つけるのは至難の業です。
デメリット2:剪定作業が大変
栗の木は自然に成長させていくと、7~8mもの高さにまで伸びていきます。
これほどまでに高くなってしまうと剪定をすることすら難しくなってしまうので、定期的に切り落としをして4~5mくらいの高さになるようにしています。
それでも高いことには変わりなく、剪定作業などの手入れには大変な労力がかかります。
デメリット3:桃栗三年柿八年
有名なことわざに『桃栗三年柿八年。』とあるように、くりの木が実を付けるまでには三年以上の歳月がかかります。
栗専業の農家になる場合は、最初の数年が無収入になってしまうので、他の作物も育てるかアルバイトで生計を立てなければなりません。
栗農業のコツ
コツ1:焼き栗販売
生の栗をJAに卸すのも良いですが、焼き栗に加工してネット販売する方法も有効です。
焼き栗に加工することで高単価な商品となり、送料を支払っても利益を残せるようになります。
コツ2:他の作物との兼業
栗農業は、剪定や収穫に手間がかかりますが、それも夏~秋に集中しています。
冬~春にかけては作業がほとんどないので、その時期に他の野菜や果物を栽培して収入アップを狙うのも有効です。
まとめ:焼き栗に加工して単価アップを狙う
また、そのまま出荷するのも良いですが、空いた時間を活かして焼き栗に加工するとさらに高収入を狙えます。