白いたい焼き屋は儲かるのか
しかし、そのブームはすぐに終了しており、これから白いたい焼き屋を開業しても成功する確率はほぼありません。
それでも白いたい焼きを売り出したいと考えるのならば、普通の『たい焼き』をメインに売りつつ、白いたい焼きも売る方法が現実的です。
この記事では、白いたい焼き屋の年収や初期費用、メリット、デメリット、儲けるコツを解説します。
白いたい焼き屋の年収
それでも、白いたい焼き専門店オーナーの年収は100万円前後になるものと推測します。
既にブームが過ぎている白いたい焼きで稼ぐのは難しく、どれだけ工夫しても生活をしていくだけの収入を稼げるのはほんの一握りになるでしょう。
白いたい焼き屋の初期費用
飲食店の平均的な初期費用は1000万円ほどですが、狭い敷地で良いのと特別な設備が大型のホットプレートくらいなので、それほど初期費用をかけずに開業出来ます。
白いたい焼き屋のメリット
メリット1:狭い敷地で良い
白いたい焼き屋は、普通の『たい焼き屋』と同じく、狭い敷地で経営していけます。
『居酒屋』のような広い敷地が必要な商売なら、地方でも月の賃料が30~50万円にもなります。
白いたい焼き屋ならかなり狭い敷地でも良いので、月の賃料を10万円以下に抑えられるでしょう。
ランニングコストが大きいビジネスは、少し売り上げが下がるだけでも経営が立ち行かなくなるので、賃料の少ないビジネスの方が成功率が高いのは当然のことです。
メリット2:原価率が低い
白いたい焼きは普通の『たい焼き』よりやや高い、およそ200円で販売されています。
しかし原価はどちらもほとんど変わらず1つ50~60円です。
このように、他の飲食店に比べて『原価率』が低く儲けやすいのが白いたい焼きビジネスです。
メリット3:簡単に作れる
日本の『寿司屋』業界には、『シャリ炊き3年、合わせ5年、握り一生』という言葉があり、一人前になるまでに10年の歳月が必要だと言われています。
それと比べて、白いたい焼きは1日練習すればそれなりに安定して商品を作れるようになります。
また、将来的にアルバイトを雇う場合にも、教育に時間やお金をかけなくてもすぐに戦力になってくれます。
メリット4:テイクアウト
白いたい焼き屋は、基本的にはテイクアウト専門のお店です。
テイクアウトの方が、接客時間が短く労働力の軽減に繋がります。
また、現在満腹の客も家に帰ってから食べようと購入してくれることも魅力です。
メリット5:FC(フランチャイズ)不要
白いたい焼きは、それだけで珍しさがあるので、わざわざFC(フランチャイズ)に加盟してロイヤリティーを払う必要はありません。
一般的に飲食店フランチャイズのロイヤリティーは、利益に対してではなく売り上げに対して10%程度かかってくるので、最悪の場合赤字になることもあります。
メリット6:ターゲット層
たい焼き自体は、明治時代頃から日本に親しまれている歴史のある食べ物です。
現代でも老若男女問わず人気のオヤツになっています。
同じくブームとなっている『タピオカ屋』が若い女性をターゲットにしていることと比べると、白いたい焼きの方が圧倒的に広い客層をターゲットにしています。
白いたい焼き屋のデメリット
デメリット1:話題性で売れただけ
白いたい焼きはその珍しい見た目からブームとなりましたが、味自体は普通のたい焼きとそれほど変わらず、一度食べたら満足してリピーターにならなかった人が多くいました。
まだまだ戦略次第では生き残れる可能性のある『スムージー』と比べると、白いたい焼きが売れる可能性は低いと言わざるを得ません。
デメリット2:参入障壁が低い
白いたい焼き屋は、調理経験がないような普通の会社員がすぐに開業するほどに参入障壁が低いビジネスです。
白いたい焼き業界には、"白いたい焼き 脱サラの会"という組織が作られ、かなり多くのサラリーマンが脱サラして白いたい焼き屋のオーナーになっていました。
元々"白い見た目のたい焼き"という物珍しさからブームとなっていた所に、大量のお店が出店したことで急激に珍しさがなくなり、ブームは終了していきました。
このように、自分が簡単に始められるビジネスは他の誰かも同じように始める可能性があり、せっかく経営が安定してきてもある日突然ライバル店が近隣に出店して客を奪われるリスクがあります。
デメリット3:廃棄ロスが多い
たい焼きは、焼き上げるまでに10~15分ほど時間がかかります。
つまり、注文を受けてから作るのは難しく、事前に作っておき温かいショーケースに入れて販売します。
しかし、作ってから20~30分もすると表面の皮がパサパサになってしまい品質が落ちるので、せっかく作っても20~30分以内に売れなければ廃棄しなければなりません。
だからといって、廃棄ロスを恐れてたい焼きを作らなければ売れませんし、4人家族の客が3つしかない在庫を見たら別のお店で別のおやつを買うでしょう。
このように、売るためにはたい焼きを焼かなければなりませんが、焼き過ぎると廃棄しなければならないというジレンマを抱えます。
デメリット4:常連化しにくい
白いたい焼きは、その見た目の珍しさから話題となりました。
しかし、多少の食感の違いはあれど味は普通のたい焼きと大差なく、一度食べると満足する人が多いです。
デメリット5:客単価が低い
白いたい焼きは、1つ200円ほどで販売されています。
たとえ家族用に3つ買ってもらっても客単価は600円にしかなりません。
1日30,000円の売り上げがあれば生活していけるでしょうが、仮に客単価400円で計算すると毎日75人の客数がないといけません。
これらのお店の方が少ない客数で経営が成り立つのは言うまでもありません。
白いたい焼き屋のコツ
コツ1:普通のたい焼き屋にする
白いたい焼きに集客力が無い現在では、白いたい焼き専門店にメリットはありません。
しかし、普通の『たい焼き屋』として営業しつつ、サブメニューとして白いたい焼きも取り扱うのなら、リスクを抑えて経営していけます。
ただし、メニュー数が増えるほど廃棄も増えるので、ほとんど売れないのなら白いたい焼きから撤退するのも手です。
コツ2:ついで買いを狙う立地に出店する
白いたい焼き屋に人を集める力はありません。
言い換えると、白いたい焼き屋を目的地に買い物に出かける人がいないということです。
そこで、スーパーの入り口や人通りの多い商店街に出店することで、他の買い物をしている人の"ついで買い"をメインターゲットにしましょう。
勝手に人が集まってくれるので、広告費をかけなくて良いのもメリットです。
コツ3:ランニングコストを抑える
白いたい焼きのような流行に左右されるビジネスは、売り上げが安定しません。
そんな時に高い賃貸料や人件費がかかってしまうと、すぐに資金が底を尽きます。
そうならないために、毎月の定額の支出を極力抑える方が良いでしょう。
自分一人で経営していくのなら最も高いのは物件の賃料なので、人通りが多くても賃料の安い物件を探しましょう。
コツ4:積極的な接客
白いたい焼きのような嗜好品は、客からしてみると『買ってもいいけど買わなくてもいい。』といった曖昧な状態になっています。
ほとんどの客は、『だったら買わなくてもいいや。』となりお店の前を素通りしていきます。
しかし、そこでこちらから声をかけて接客していけば、ついつい買ってくれる人も一定数いるでしょう。
コツ5:在庫量
白いたい焼きは、焼き上がりまでに10~20分はかかるため、注文が入る前から焼いておく必要があります。
焼き上がった白いたい焼きは、ショーケースに陳列しておき、注文後すぐに引き渡せるようにしておくのが一般的です。
しかし、出来上がりから20~30分もすると、表面が乾燥してきたり劣化が始まります。
そんな商品を売る訳にはいかないので、作った白いたい焼きのうち一定数はどうしても廃棄処分になってしまいます。
かといって、ショーケースに1つも白いたい焼きがなければ、そもそも売れません。
ある程度の白いたい焼きが廃棄処分になることは諦めて、人通りが多い時間帯には在庫量を多く、人通りが少ない時には在庫量を少なくして、少しでも廃棄処分の量を減らしましょう。
コツ6:参入しない
元も子もありませんが、そもそも白いたい焼き屋に参入しないことをおすすめします。
飲食店の種類は無数にある中で、わざわざブームの過ぎたビジネスに今更参入するメリットはありません。
まとめ:白いたい焼き屋のブームは終了している
普通の『たい焼き屋』として営業しつつ、白いたい焼きも販売する方が稼げます。
また、そもそも『他の飲食店』の方が稼げるので、そちらで起業することをおすすめします。